「恋愛の抜けたロマンス」ソン・ソック、自身とキャラクターとの違いを明かす“もっと現実的な恋愛をすると思う”
OSEN |
![](https://cdn.livedoor.jp/kstyle/603511cf525b2b2bd33e432a96894ddd.jpg/r.580x0)
一言話してなぜか恥ずかしそうに笑う彼が、うぶに見えるウリの顔と重なって見えるが、映画の中のパク・ウリになるまでどれほど深く人物を探求したのか、推測するのは難しかった。
俳優たちが作品のキャラクターにハマって、自分を完全に消そうと努力することがあれば、ある俳優は自分だけの特徴を生かして、引き受けたキャラクターを自分にしていく。ソン・ソックは後者に該当する。
最近行われたオンラインインタビューで彼は「2時間の映画に、さまざまなキャラクターがいるじゃないですか。私が演じる人物は、そのうちの一つの機能を担当すると考えます。私はすべてのキャラクターに接する時、最初に一つの感情を決めます。パク・ウリは愛をしたい人物です。だから私は優先的に「ウリは愛することができないような人」と捉えました。そうしてこそ、観客が最初に触れた時、「あいつが一体どうやって人を愛するの?」と考えるでしょう。最初はその程度描いておきました。愛を勝ち取ることができないようなイメージを先に見せたいと思いました」と、キャラクターを分析して表現した過程を話した。
![](https://cdn.livedoor.jp/kstyle/2dba4b555646fa440b6a6c58853ff53f.jpg/r.580x0)
パク・ウリの性格や恋愛スタイルとは違うと明かしたソン・ソックは「実際の私はウリより年がありますから、現実的な恋愛をすると思います」とし「今は私も結婚したいですし、子供も欲しいと思っています。現実的に責任感がなければならない年齢です。(現実的なものを)あまり考えないのがロマンチックなことだと思います。数年前の私より、今の私がロマンチックではないと思います。今は恋愛に対するロマンはなく、漠然と結婚に対する想像をしているからか、結婚に対するロマンだけがあります」と率直に打ち明けた。
チョン・ガヨン監督の「恋愛の抜けたロマンス」は、恋愛は嫌いだが寂しいのはもっと嫌いな29歳のジャヨン(チョン・ジョンソ)と、仕事も恋愛も思い通りにいかない30歳のウリが、デートアプリを通じて出会い、“サム(Somethingの略、男女がお互いに好感を持っている段階)”の過程を描いた。チョン・ジョンソとソン・ソックがそれぞれジャヨン、ウリ役を務めた。二人の年齢差は11歳だが、キャラクターでは1歳差だ。
![](https://cdn.livedoor.jp/kstyle/b0109d0bcaa6e15207a2f230082cb9cc.jpg/r.580x0)
もともとチョン・ガヨン監督の作品が好きだったという彼は、「チョン・ガヨン監督だけでなく、自分だけの色が明確な監督の作品に出演したいと思います。特にチョン監督は唯一無二の自身の色を持っています。作品の一助になりたいと思いました」と明かした。
![](https://cdn.livedoor.jp/kstyle/6ebfe7be9914609c2d74f7442fc1cb1a.jpg/r.580x0)
「恋愛の抜けたロマンス」は、二人の男女が恋愛にクールなふりをしているが、結局は愛し、愛されたいということを表現している。
ソン・ソックはメロが好きだという。「アクションには爽快感がありますが、メロはお互いに話し合いながらやり取りすることが多いです。だから面白いと思います」と比較した。「それでは、メロの演技に自身だけのノウハウがあるか」という問いに「ノウハウはありませんが、相手にすごく集中します。私のことだけをしようとすると不自然に見えると思います」と答えた。
![](https://cdn.livedoor.jp/kstyle/911389b3485232290ffd4612e9cb7c87.jpg/r.580x0)
エディターに変身したソン・ソックは、30・40世代女性に支持されるような魅力を「恋愛の抜けたロマンス」で存分に披露した。映画の公開後、おそらくより多くの女性が彼だけの魅力にハマるのではないだろうか。
ソン・ソックは「40歳になります。ますます身体も辛くなるし、思考も古く変わっています。昔の大人たちの言葉は合っていますね(笑)。俳優たちは年をとるにつれてたくさん変わると思います。そういう意味で『恋愛の抜けたロマンス』のパク・ウリが私の若い時代を飾る最後のページになると思いました。これからは違った演技をすることになると思いますが……ですのでパク・ウリは特別です」と愛情を表した。
![](https://cdn.livedoor.jp/kstyle/b8c21d4f427c5a9b29b7d6091e2f19ea.jpg/r.580x0)
続いて彼は「2022年はどうなるか分からないですが、二作品ほど(出演)したいですし、シナリオも一編完成させたいです。余力になることができるなら、演出も一作品やりたいです」と伝えた。
記者 : キム・ボラ