「ピクニック」キム・ヨンオク“事故で孫が下半身不随に…愛情を注いで面倒を見ている”

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写真=ロッテエンターテインメント
ナ・ムニと共に映画「ピクニック」の主演として観客のもとを訪れたキム・ヨンオク。彼女は「最後の映画だと思って『ピクニック』に出演したんです」とし、特別な意味について語った。また「オ・ウニョンの重宝相談所」で明かした下半身不随の孫については「愛情を持って世話をしています。私の孫ですから」と語った。

映画「ピクニック」(監督:キム・ヨンギュン)に出演した彼女は最近、ソウル鍾路(チョンロ)区某所で行われたインタビューで、出演の感想を語った。

同作は、親友で姻戚関係である2人の友人が、60年ぶりに一緒に故郷の南海(ナムへ)郡へ旅行に行き、16歳の頃の思い出と向き合う物語だ。ナ・ムニはよく拗ねるウンシム、キム・ヨンオクは不満の多いクムスン役を演じた。

キム・ヨンオクは高齢者の尊厳死などを描いた「ピクニック」について「私たちの話がそのまま反映された作品です」とし「いくら100歳時代とはいえ、100歳まで元気に生きられるとは限りません。病気だったり、動けなくなることもあります。健康は、お金がたくさんあったとしてもどうすることもできないということを見せてくれる作品です」と語った。

86歳の彼女は「この年で(体が)何ともないと言えば嘘になります」とし「年を取って感じる壁は、皆同じだと思います。私が私をコントロールすることが一番重要です。健康の面では、気を配ることができる時に気を配らなければならないことを、今回の映画を撮りながら私も感じました」と伝えた。

「尊厳死」という重いテーマについては「私は家でも、同僚たちにも遺言を数え切れないほど言っていました」と告白した。

「以前、うちの子供たちが幼い頃、私は胃が弱かったんです。パク・ウォンスクとキム・ヘスクに『私が死んだら、うちの娘を、息子をいたわってくれ』と話していました」とし「パク・ウォンスクが『若い時、何度も遺言を言ったのに、長生きしていますよね』と言っていました」と笑った。

続けて「意識がもうろうとした状態になったら、延命はしないでほしいと言っています」と明かした彼女は、「尊厳死が早く合法化されなければならないと思います。医療行為のみでの延命はしたくないですし、私がそうすると思うと本当に……」とし「そのため『ピクニック』は本人の意志で(人生を)決めたという内容が盛り込まれているので、重要な作品です」と伝えた。

高齢でも多数の作品に出演する原動力を聞くと、「台本を渡されると『これは私がやらなければならない』と自己陶酔するんです」と話した彼女は、「たまに、私を壊すほど欲を出したりします。『私じゃなければ、他の人はこれを表現できないだろう』という傲慢もあります。他の人も別の方法で表現するはずですが、監督や作家が私を推薦したとするならば、それは私を信じているからじゃないですか。だから断るのが難しい時が多いんです」と語った。

また「映画をたくさん撮るわけでもなく、『ピクニック』が私の最後の映画だと思って臨みました。失敗作であれ、優れた作品であれ、私にとっては最後の映画だと思って臨んだんです」というキム・ヨンオク。「ピクニック」が彼女に特別な意味を持つのは、一番好きな歌手のイム・ヨンウンが自身の歌「砂粒」を喜んで「ピクニック」のOST(挿入歌)として使わせてくれたためだ。

芸能界を代表する「英雄時代(イム・ヨンウンのファン)」であるキム・ヨンオクは、「イム・ヨンウンさんがどれだけすごいか。この映画でそれに見合う待遇ができたはずはありません。それでもOKしてくれたのは、私との縁の影響もあるのではないかと信じたいです」とし「私の欲としては、(『砂粒』を)最初にも、中間にも入れたいですね」とファンの姿を見せた。

それと共に「二番目はあったとしても、イム・ヨンウンさんは私の永遠の初恋です」とし「永遠に消えないと思います。大きな問題(?)を起こさない限りは」と笑いながら話した。

キム・ヨンオクは最近、チャンネルA「オ・ウニョンの重宝相談所」に出演。同番組で飲酒運転による交通事故に巻き込まれ、下半身不随になった孫を8年間介護していると明かした。

彼女は「放送後、周りから連絡をたくさんもらいました」とし「実は、最初は番組に出ないつもりだったんです。でも、他の場では孫が怪我した話をしていたので、人々が知っていることをあえて隠す必要があるだろうかと思ったんです」と打ち明けた。

また「周りから『孫をどうやって世話しているのか』と聞かれます」と話した彼女は、「子供が病気の時にケアする人は多いじゃないですか。私の孫ですから、愛を持って世話をしているのです」と語った。

さらに、「『重宝相談所』では時間が足りなくて全部言えなかったのですが、息子が(孫を)連れて行くと言ったことがあったのですが、『私が行かせない』と反対しました」とし「子供たちは私が孫を世話していることを心配しているけれど、一方では私が面倒を見ながら愛を施してくれるのでとても嬉しいとも言っています」と語った。

「重宝相談所」を見た孫の反応を聞くと、「実は、番組出演を少し後悔していました。家族が不愉快な思いをするのではないかと思ったんです。でも、孫は『大丈夫』と言っていました」とつけ加えた。

記者 : ペ・ヒョジュ