ADOR、アナリストの介入を否定「むしろHYBEはミン・ヒジンが嫌いだと正直に言って」

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写真=マイデイリー DB
アナリストがADORの経営陣と外国系投資家のミーティングを手配したというHYBEの主張に、ADORが立場を明らかにした。

ADORは本日(16日)「HYBEはミン・ヒジン代表の周辺にいる人々に対する、粗探しのような疑惑提起及び想像に基づく小説を書く行為をやめてほしい」と公式コメントを発表した。

これとともに、HYBEによる「アナリストA氏がADORの経営陣と外国系投資家のミーティングを手配した」という主張に関する事実関係を明らかにし、「ミン・ヒジン代表がアナリストA氏に株主間契約に関する検討を受けたのは、(HYBEの)パク・ジウォンCEOの勧めに従ったもの」と主張した。

ADOR側は、ミーティング後にADORの副代表がミン代表に送ったとされるメールの内容も公開。そこには「ADORの成果+ヒジンさんのスタイル+NewJeansの計画+HYBEの素顔について少し話してきました。あまりにも詳しい現状はもちろん話していません」「ADORの価値についても話しましたが、現在を基準に米ドルで10億ドル(約1.4兆ウォン、約1601億円)ならすぐに投資したいし、このように投資したい投資者たちはたくさんいるだろうと言っていました。NewJeansの成長+今後ボーイズグループが出れば、価値が2~3倍上昇するのは難しくないと見ますが、問題は投資する方法がないということですね」と書かれている。

副代表がミーティング後、ミン代表に送ったメール内容/写真=ADOR
また「HYBEはミン・ヒジンに対する解任の証拠を見つけられなかったため、上記訴訟を防御するために、粗探しをして世論を扇動している。法廷闘争を控えた口論と消耗的な世論戦は、ミン・ヒジン代表に否定的なイメージを着せようとする意図としか思えない」と声を上げた。

最後にADOR側は「HYBEはむしろミン・ヒジンが嫌いだったと正直に言ってほしい」とし、「最初はミン・ヒジン代表を攻撃していたのに、今はあえて問題にならないことをわざわざ問題にして周りを攻撃し、まるで関係のある人たちが次々と苦しむことを予告するかのように、恐怖心を植え付けている」と主張。

加えて「内部告発をした理由も、HYBEにそれだけ改善すべき点が多いからだ」と説明。また「そもそも成立しない経営権奪取疑惑の矛盾はもちろん、不必要で本質から外れた問題で世論戦を繰り広げているHYBEの想像上の主張に、いちいち対応する価値を感じていない」とし「肉体的にも精神的にもADORに対する業務妨害が続いている」とし、HYBEの行動を再び強く批判した。

・HYBE、ADORの経営陣に続き…外資系証券会社のアナリストを調査要請か

・ADOR、株売却の報道に改めて反論…HYBEの行動を強く批判「株価下落の責任は誰にあるのか」

【ADOR 公式コメント全文】

HYBEは、ミン・ヒジン代表の周辺の人々に対する粗探しのような疑惑提起、想像に基づく小説を書く行為をやめてください。

1. HYBEが主張している「アナリストA氏がADORの経営陣と外国系投資家のミーティングを手配した」ということに関する事実関係を明らかにします。

当該アナリストも、大株主の同意なしに増資や売却が不可能であることを知っていたため、増資や売却など、一切の経営権奪取に関連する検討意見を提供したことはありません。

記事化されたミーティングは、アナリストA氏が行った「国内のKカルチャー投資誘致のための多数の上場/非上場企業とのミーティング」でした。K-POPだけでなく、7~8社のドラマ、ゲームなど様々な韓流企業及び産業の成長展望を体験し、ソウルのグルメ訪問などが含まれたプログラムのスケジュールの一つでした。ADORの副代表は、HYBEのミーティングを前に昼食を共にしたのですが、これをあたかもADORを売却するための別途の投資家ミーティングであるかのように作り上げるのは、明らかな虚偽です。

食事の席で交わされた会話は、公開されているADORの2023年の業績を基にした一般的な会話であり、「増資」や「売却」などの話は全くありませんでした。HYBEが80%の株式を保有しており、ADORについては別途の投資方法がないことは誰もが知っている事実であるため、会話の話題にすらなりませんでした。

市場動向を把握するために、ADORの価値がどの程度なのかを議論しましたが、HYBEが明らかにしていないカカオトークの続きの内容では「NewJeansの成長+今後ボーイズグループが出れば、価値が2~3倍上昇するのは難しいことではないと思うが、問題は投資する方法がないということ」という会話に繋がり、真剣な検討も交渉もありませんでした。

前後の文脈まで読んでみると、HYBEが主張する経営権奪取は試みることすらできないものであることを誰もが知っていると証明する会話になっています。それだけでなく、その会話を交わした時点である4月17日、HYBEの監査が行われるわずか5日前まで、NewJeansの成長と今後進行するボーイズグループへの期待を抱いていることが分かるのに、契約解除を促したという主張や経営権奪取の情況が確認されたというのは、どれほど馬鹿げた主張でしょうか? そして、全体の会話を見れば十分に理解できる脈絡だと把握しながらも、このようなメディアプレイをするHYBEがどのような意図を抱いているのか、容易に推測できるのではないでしょうか。

驚くべきことに、アナリストA氏はこの食事会の後、午後に行われたHYBEのIRのチーム長K及びパク・ジウォンCEOとのミーティングで、ADORの副代表と一緒に食事会をしたことまで明らかにしました。このように、手続き及び内容上も問題のない私的な食事の場も、「経営権奪取」や「監視」という言葉だけをつけると、のちに非常に不純なことであるかのような不合理なことが毎日行われています。アナリストA氏も無実の一般人です。HYBEは不必要な嫌がらせや問題提起をやめるよう願います。

2. ミン・ヒジン代表がアナリストA氏に株主間契約に関連する検討を受けたのは、パク・ジウォンCEOの勧めによるものでした。

2023年12月9日、パク・ジウォンCEOはミン・ヒジン代表とのカカオトークで、株主間契約の内容についての協議をする途中「それを信じられないなら、そのpe(A氏)と仕事をして」「止めないから」「自分で判断して」と言い、自分を信じられないなら、外部アドバイザリー企業を通じて適正な倍率を検討することを勧めました。

2023年12月9日(土)

ジウォンさん:それを信じられないなら、そのpeと仕事をして。

ジウォンさん:止めないから(午前 12:28)

ジウォンさん:自分で判断して(午前 12:34)

ミン代表はこれまで何度も話を変えるパク・ジウォンCEOの言動を、これ以上信じられなくなり、HYBEとレーベル間の利益が相反する状況で、ADORにはこれを検討する独自の法務および財務組織がなかったため、長年の知人であるA氏に契約書の検討を依頼することになりました。

「ADORの成長性と市場での評価に基づく適切なマルチプルとはどの程度か」「HYBEの立場で交渉案を受け入れられるようにするには、どのような名分が必要か」などについて、公開された情報を基にした一般的な見解の交渉アドバイスを受けたに過ぎず、秘密情報の漏洩や重大な営業秘密の漏洩とは程遠いものです。

実際にHYBEが出した記事を見ると、アナリストA氏は「最終交渉で20倍の水準で合意することを目標に進めればよい」とアドバイスしたとありますが、パク・ジウォンCEOの勧めによってこのようなアドバイスを受けたことを、今さら問題提起する下心は何なのでしょうか。CEOの気分次第で問題になることもあれば、そうでないこともあるということでしょうか。

パク・ジウォンCEOは株主間契約について、契約締結日が迫っており(与えられた検討日が2~3日の余裕しかない状況でした)、パクCEO自身が裏切るタイプではないことを強調し、「ただ私を信じて、ヒジンさんに悪いことをしないから」と自分の言葉を信じてサインするように勧めたのです。実際当時、HYBEに対するお互いの不満が交錯して、パクCEOとの信頼関係が形成されていると思っていましたし、ミン代表は報酬と契約のディテールに関して助けが必要な状況であることを明かしたこともあり、パク・ジウォンCEOの言葉を疑うことができない状況でした。むしろ、ミン代表の立場では、密かに自分を排斥するHYBEに代わってパクCEOが努力してくれているとまで思われ、パクCEOに当時気を遣ってくれてありがとうという挨拶までしました。

しかし約1年後、偶然、契約書の致命的な矛盾と生涯競業禁止につながる問題点について把握することになり、とても驚いたのですぐに指摘すると、パクCEOは「契約書は見ない」などの釈明と言い訳を一貫しました。また、コールオプションの説明が契約書と異なり、信じていた信頼関係に亀裂が入り、裏切られたような状況でした。このような状況で、誰が契約書を真剣に再検討しないでいられるでしょうか。

2023年12月12日(火)

ミン・ヒジン:そして、誰が主導権を握って、誰が手柄を立てましたか?(午後 7:38)

ジウォンさん:本当に僕がふざけるのであればコールは入れなかったよ(午後 7:38)

ミン・ヒジン:義理と情をミックスして巧妙だったから

ミン・ヒジン:1年後に発覚(午後 7:39)

ジウォンさん:何言ってるんだ

ジウォンさん:はぁ(午後 7:39)

ミン・ヒジン:あなたこそ何言ってるの

ミン・ヒジン:「はぁ」はこっちのセリフでしょ

ミン・ヒジン:3者の法務法人を呼んでフェアな交渉でもすれば?(午後 7:39)

ミン・ヒジン:私は過度な価値も嫌

ミン・ヒジン:ちょうど正当にやっていきたい

ミン・ヒジン:私はもう懐疑心(午後 7:40)

2023年12月12日(火)

ミン・ヒジン:本気でそうするなら、なんで最初から入れなかったの? 4条がすべての譲受譲渡行為を支配しているのに(午後 8:49)

ジウォンさん:僕は契約書を今朝初めて見た。すべての契約書を見るわけではないから(午後 8:50)

ミン・ヒジン:じゃあ○○はそういう意図があったんでしょ

ミン・ヒジン:そしたら

ミン・ヒジン:契約書も見ずに私に(午後 8:50)

ミン・ヒジン:本人を信じろと言ったわけ?

ミン・ヒジン:あきれる(午後 8:51)

ジウォンさん:主要条件ではないから(午後 8:51)

2023年12月12日(火)

ミン・ヒジン:じゃあ(午後 9:22)

ミン・ヒジン:信じろ

ミン・ヒジン:じゃなくて

ミン・ヒジン:「法務審査を受けてください」(午後 9:23)

ミン・ヒジン:って言うべきだったでしょ

ジウォンさん:○○さんが一緒に書いたから(午後 9:23)

ミン・ヒジン:僕を信じろ(午後 9:23)

ジウォンさん:主要条件を全部整理してあげたし(午後 9:23)

ミン・ヒジン:13倍はよくやった

ミン・ヒジン:EBITDAじゃないのに、EBITDAがどうのこうの

ミン・ヒジン:大声連発

ミン・ヒジン:だから私が全部見つけ出したんだよ(午後 9:23)

3. HYBEはむしろミン・ヒジンが嫌いだったと正直に言ってください。

現在の状況を見ると、ミン・ヒジン代表を解任すると同時に、信頼を崩して社会的に葬ることがHYBEの第一の目標であることが確実に感じられます。最初はミン・ヒジン代表を攻撃していたのに、今はあえて問題にならないことをわざわざ問題にして周りを攻撃し、まるで関係のある人たちが次々と苦しむことを予告するかのように、恐怖心を植え付けています。

最近、様々な理由でHYBEの株価が下落することについて、HYBEの経営陣は自分たちの責任を認める話は一言もせず、むしろADORのせいだというフレームを作りました。ADORがHYBEの経営成果に役立てばいいのに、損失を出したことはありますか?

いったいミン・ヒジン代表がADORの代表取締役として、ADORにどのような背任行為をしたというのでしょうか? 背任行為をして「業界30年の歴史の中で、2年間で、最短で最大の実績」を出したというのでしょうか?

HYBEに対して不満を表明したことが問題だとしたら、HYBEに不満を持っているのはミン代表だけでなく、全員が問題だということですか? 会社に問題があるなら、不満を持って改善するのが当然の理屈なのに、それを表明することもできないということですか? パク・ジウォンCEOもミン・ヒジン代表に、そして外部の人たちと一緒にいる席でHYBEに対する不満を吐露しました。パクCEOが吐露した不満は問題なく、ミン代表が吐露した不満は謀反の謀議になるということですか?

HYBEが主張する「ミン代表がA氏のアドバイスと類似した内容でHYBEに対する主張を展開し、これらの内容が問題となり、HYBEの株価が下落した」という内容は、誰が聞いてもとんでもない主張です。そして、株価下落の原因をどんどん他のところに転嫁しようとしていますが、電撃監査を開始したことと、これをマスコミに大々的に知らせた張本人たちは、なぜ責任をどんどん他のところに転嫁しようとするのでしょうか?

副代表L氏はADORに入社して3ヶ月余りしか経っていません。そんな副代表を「ミン・ヒジンの右腕」などと表現するのは根拠もなく、極めて感情的に好き勝手な想像で訴える幼稚で不必要な内容であり、HYBEの寝耳に水的な意図を的確に表していると言えます。

長年の葛藤は、一朝一夕に行われたものではないので、積み重ねられたレイヤーを伴うのは当然のことです。そのような脈絡はさておき、自分たちの好みに合わせて編集し、抜粋する行為は拙速であり、これは虚偽の事実に該当します。

ADORはHYBEを監査委員会に報告したいと思います。内部告発をした理由も、HYBEにそれだけ改善すべき点が多いからです。HYBEがその点に敏感に反応していることは承知しています。そのため、そもそも成立しない経営権奪取疑惑の矛盾はもちろん、不必要で本質から外れた問題で世論戦を繰り広げているHYBEの想像上の主張に、いちいち対応する価値を感じていません。しかし、反論をしなければならない立場としては、やむを得ず声明を出さなければならないのも消耗的ですが、マスコミに配布される量においてHYBE側が圧倒的に多いため、剥奪感があり、肉体的にも精神的にもADORに対する業務妨害が続いているのも事実です。

HYBEが持っている証拠というのは、奇襲的で威圧的な方法で取得し、現在は利用同意が取り消されたカカオトークの会話に過ぎず、それさえも文脈を見れば十分に反論可能な内容であることが分かるのに、なぜ編集して嘘をつくのか分かりません。

訴訟はHYBEが株主間契約に違反し、ミン・ヒジンの解任案件で臨時株主総会の招集請求をしたために提起されたものです。HYBEはミン・ヒジンに対する解任の証拠を見つけられず、上記訴訟を防御するために粗探しで世論を扇動しています。法廷闘争を控えての言いがかりと消耗的な世論戦は、ミン・ヒジン代表に否定的なイメージを植え付けようとする意図としか思えません。

記者 : カン・ダユン