ユ・アイン、父親の名義で処方箋を依頼?約10秒の施術にも睡眠麻酔を使用か

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写真=マイデイリー DB
麻薬投薬の疑いが持たれている俳優ユ・アインの主治医が、彼に頼まれて父親の名義で睡眠剤の処方箋を非対面で配送し、10秒ほどの短い施術でも睡眠麻酔を行ったと明かした。

ソウル中央地裁刑事合意25部は本日(18日)、麻薬類管理に関する法律違反(向精)などの疑いで起訴されたユ・アインと、彼の知人A氏の6回目の裁判を行った。黒のスーツ姿のユ・アインは、取材陣の質問には沈黙して裁判所に出席した。

この日の公判には、第5次公判に欠席したユ・アインの主治医である麻酔痛症医学科の医師B氏が証人として出席。B氏は2021年8月から計6回にわたり、ユ・アインの父親、姉などと対面せず、ユ・アインを通じてゾルピデム成分の睡眠剤処方箋を発行した。

B氏は「当時、新型コロナウイルスが拡大していたため、非対面の診療が認められていた」とし「ユ・アインから『父親が睡眠剤を服用しているが、今病院に行けない状況だから、処方箋を発行してほしい』と言われた」と主張。処方箋をバイク便で配送したことについては「当時は処方箋をはじめ、薬もバイク便の配送が認められている時期だった。新型コロナウイルスに感染した患者に、公務員が家の前まで薬を配達する状況がニュースでも報じられていた。バイク便で処方箋を送ることについて、深く考えていなかった」と述べた。

ただし、検察の「睡眠剤の処方を中断するとしても、健康が悪化するわけではないのに、バイク便で処方箋を配送するのが認められていたのか」という質問には答えられなかった。

また、B氏は不眠症だったユ・アインに、SGB施術(星状神経節ブロック、星状神経節という首の前にある交感神経に麻酔薬を注射すること)を行った。10秒ほどの短い施術であるにもかかわらず、睡眠麻酔を行った理由として「睡眠麻酔が必須ではない施術だが、人によって痛みの感じ方が違う。痛みや不安を調節してあげるのが、医師の役割だ」と答えた。

続いて「施術自体は10秒で終わるが、終わった後に感じる変化に耐えられない人もいる」とし「首の方に注射する施術だが、その行為だけでも普通の人は恐怖を感じたりする」と伝えた。また、ユ・アインが極度の恐怖を感じて治療が難しくなると、睡眠麻酔を行ったと主張した。

ユ・アインは2020年9月から2022年3月まで、ソウル一帯の病院で美容施術目的の睡眠麻酔を装って181回にわたってプロポフォールなどを、常習的に投薬した疑いが持たれている。他にも2021年5月から2022年9月まで、他人の名義を利用して44回、睡眠薬1,100錠を違法処方されて購入した疑いもかけられている。また、2023年1月に知人A氏など4人とアメリカで大麻を吸引して、C氏に吸引を教唆した疑いもある。

これまで行われた公判で大麻吸引、プロポフォール投薬など一部の容疑を認めた。大麻吸引教唆、証拠隠滅教唆、麻薬類管理法違反の幇助、海外逃避などの容疑については否定している。

次の公判は、7月24日午後2時に行われる予定だ。

記者 : カン・ダユン