「ザ・ミッドナイトスタジオ」ユ・インス“人の体に乗り移ることが出来たらファン・ミンヒョンになりたい”

Newsen |

俳優のユ・インスが「ザ・ミッドナイトスタジオ」への愛情を表した。

彼は最近、Newsenと行った書面インタビューを通じて、ENA月火ドラマ「ザ・ミッドナイトスタジオ」の放送終了を迎えた感想を語った。

最近韓国で放送終了した同作は、死者のためだけに存在する幽霊客専門写真館を運営する気難しい写真家と熱血弁護士が、ゾッとする夜の客と共に、生と死を行き来しながら繰り広げるスリリングかつ奇妙な物語を描いたドラマだ。

劇中、ユ・インスは死者の魂の成仏を助ける3年目の職員コ代理役を演じた。貧乏な家庭に生まれた彼は生前、恋愛もできず、一生懸命に仕事だけをし、昇進を控えて過労死で生涯を終えた悲しい運命の人物だ。

彼は「愛情を持って撮影した作品なので、もちろん物足りないところもあったけれど、幸せな気持ちが一番大きかったです。これまで愛情を持って視聴してくださった視聴者の皆様に、改めて心から感謝していると伝えたいです」と語った。

コ代理役を演じるため準備したことを尋ねると、彼は「『ザ・ミッドナイトスタジオ』は死者と残された者たちの話をしています。コ代理は死者の立場でした。死にたいほどつらい人生を生きていた彼が、死んだ後、人生の価値に気づき、幸せを知っていく部分に集中しました。死んだ方がむしろ気楽になれるという考えで、コ代理の明るい性格を表現しようと思いました」と説明した。

ユ・インスは、死者専門写真館の7代目のカメラマンのチュウォン(ソ・ギジュ役)、幽霊よりも理不尽なことに耐えられない熱血弁護士のクォン・ナラ(ハン・ボム役)、海兵隊出身で写真館の雑務担当のウム・ムンソク(ペク・ナムグ役)と、親友として阿吽の呼吸を披露した。

彼は彼らとの共演について「当然最高でした」とし「俳優人生で『このような仲間と先輩たちに再び出会えるだろうか?』と思うほどに感謝し、共演できてとても光栄でした。お互いに目が合うだけでティキタカ(相性が良く、ポンポンとやりとりする様子)が自然に出てきて、振り返ってみるといつも笑いが絶えませんでした」と満足する姿を見せた。

コ代理は生前、叶わなかったお見合いの相手キム・ジウォン(イ・ボムソリ)に純愛を見せる。これに対し、彼は「イ・ボムソリという実力とセンスを兼ね備えた女優さんと共演できたおかげで、コ代理とジウォンの話を作ることができました。現場でいつも『こんなに実力もあるのに礼儀正しくて優しい人がいるなんて』と、結構驚きました。この場を借りて共演できてとても幸せでしたと伝えたいです」と絶賛した。

コ代理の主な特技は、人間の体に10分間乗り移る憑依能力だ。実際にこれができたら誰の体に乗り移りたいのかと聞くと、彼はtvNドラマ「還魂」シリーズで共演したファン・ミンヒョン(NU'EST)を挙げた。彼は「たった10分だけでいいので、ファン・ミンヒョンさんの人生を感じてみたいです」と、その理由を打ち明けた。

「ザ・ミッドナイトスタジオ」は、ENA月火ドラマ初放送最高視聴率(2.1%)で好調なスタートを切ったが、その後視聴率は1~2%に留まっていた。「俳優は視聴率のプレッシャーから抜け出すことはできないと思います」と語り始めた彼は「もちろん、残念なことではありますが、作品にはそれ以上の価値と感動があります。ご覧になった皆さんに、そして今後僕たちの作品に接するすべての方々にその気持ちがしっかり伝わってほしいです」と希望を語った。

この作品は彼にどんな作品として記憶に残るのだろうか。彼は「この作品を思い出すと、僕が愛する多くの人を思い出します。それだけ真心を込めて最善を尽くして撮影しました。同じ気持ちを感じて、ただ楽しんで観てほしいです」とし、「『ザ・ミッドナイトスタジオ』を視聴し、愛して下さった皆様に心より感謝申し上げます」と、視聴者に最後の挨拶を伝えた。

記者 : チャン・イェソル