韓国ホラー映画「雉岳山」公開直前で議論に…実在の地名をめぐり原州市がタイトル変更を要請

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写真=「雉岳山」ポスター
映画「雉岳山(チアクサン)」のタイトルをめぐり、議論が浮上した。

25日、「雉岳山」の制作会社は「原州(ウォンジュ)市から、実際の地名である雉岳山がそのまま使われたタイトルを変更するようにとの要請があった。また、劇中で“雉岳山”というセリフが登場するシーンを削除または無音にすること、映画本編内の実際の地域と事件は関係がなく、内容はフィクションだという旨を告知することなどを要求された」と明かした。

最近、原州市役所を訪ねてこの件について協議を行ったという制作会社は、タイトル変更の要請について「(変更となると)映画を最初から再撮影しなければならないほど、ストーリーのつながりが合わなくなってしまい、主要キャストのうち1人が軍服務中であるため、再撮影は不可能だという点を理解していただきたいとお願いした」とコメントした。

また「映画の本編に登場する実際の地域と事件は関係がなく、内容はフィクションであるという旨を告知してほしいという要請については、本編内にすでに『映画で言及または描写された人物、地名、会社および団体、その一切の名称、そして事件とエピソードなどは、すべてフィクションで、仮にこのような事件が実際に起きたとしても、これは偶然だということを明らかにする』というコメントを記載していることを案内した」と説明した。

ただし、制作会社は該当のコメントがエンディングクレジットに記載されているため、より多くの観客の目に留まるように、映画の上映後すぐに注釈を表示させるなどの再編集を検討中だと付け加えた。

9月13日に韓国で公開予定の同作は、実在する韓国の雉岳山にまつわる怪談を扱ったホラー作品だ。40年前に謎のバラバラ殺人事件が発生した雉岳山に訪れたマウンテンバイクサークル「サンガジャ」のメンバーたちに起こる怪しい事件を描いており、1980年に雉岳山で18個に切断された死体が発見されたという“雉岳山怪談”を再解釈した。これに対して原州市は、映画が雉岳山に否定的な影響を与える可能性があるとして、タイトルの変更などを求めた。

同作にはユン・ギュンサン、キム・イェウォン、ヨン・ジェウクなどが出演する予定だ。

記者 : ヤン・ユジン