キム・ミスさんの父親、娘の遺作「スノードロップ」について自身の考え明かす“論争はここでやめたい”

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女優キム・ミスさんの父親が「スノードロップ」に言及し、娘への思いを語った。

キム・ミスさんは今年1月5日、突然亡くなった。彼女は現在放送中のJTBC土日ドラマ「スノードロップ」でヨ・ジョンミン役に扮し、Disney+「キス・シックス・センス」の撮影に臨んでいた。

その後、キム・ミスさんの父親は10日、ネットコミュニティに「ポータルサイトの記事やコメントを見ると、確認されていない推測性の報道や書き込みがたくさん上がってきています。(キム・ミスさんの)母親が、その書き込みを見て胸が張り裂けるような反応を見せており、本当に心配です。推測性の書き込みの投稿は控えていただくよう、お願い申し上げます」と綴った。

キム・ミスさんの父親は自身が鷺梁津(ノリャンジン)の公務員学院で韓国史を講義する講師だと話した。これに先立って「スノードロップ」は歴史歪曲の疑惑が浮上した。

彼は「今まで『スノードロップ』関連の書き込みに対して自身の考えを明かさなかったのは、娘が出演するドラマに関する書き込みが新たな論争を呼ぶことを心配したからです。これからは自分の率直な思いを投稿できると思います。今はまだ慌ただしく、客観性を保って文章を書くことができるか不安ですが、今後状況が落ち着いたら、『スノードロップ』に対する自分の意見を投稿したいと思います」と語った。

その後、26日に同コミュニティを通じて「スノードロップ-ミスの父の考え」というタイトルの書き込みを掲載した。

彼は、キム・ミスさんが昨夏「スノードロップ」のオーディションに合格した後、韓国史の個人授業を要請してきたとし「娘の積極的な姿に多少驚きました。おそらく私が韓国史の講義をしていて、典型的な586世代で、学生運動をしていた事実を知っている娘は、単なる理論的な内容ではなく、当時の状況を生々しく感じたかったのかもしれません」と語った。

続けて「その後、私は初めて今放送中の『スノードロップ』の台本を見ました。私も当時、講義をしながら合間合間に台本とシナリオを書いていたので、文章の展開と内容などを几帳面に調べながら読んだ記憶があります。多少、事実と異なる部分がありましたが、数ヶ月後、議論になるまで私は台本の内容をすっかり忘れていました。私も歴史物を書きながら多少脚色をして既存の人物を違うように描写したり、新しい人物を登場させて劇の緊迫感を高める装置を使ったりしたためです。ところが、撮影が盛んに行われた頃、問題の歴史歪曲問題が浮上し、私はもう一度台本を几帳面に読まざるを得ませんでした」と当時を振り返った。

また、彼は「スノードロップ」のセット場を訪れたことを思い出し「初めて撮影現場を見た私としては俳優だけでなく、スタッフ全員が寒さに耐えながら最善を尽くす姿を見て、その情熱がすごくて、尊敬するようになりました」と伝えた。

そして「娘の遺作になってしまった『スノードロップ』が今週末に3話が放送され、放送が終了します。おそらく私が目を閉じるその日まで私の脳裏に刻まれている作品になるかもしれない問題の『スノードロップ』。この文章を書きながら、何をどう書けばいいのか悩みました。前の文章で『スノードロップ』問題について私の考えを明かすと言いました。しかし、私の考えはこれぐらいにしようとします。論争は別の論争を生み、反論は別の反論を呼ぶかもしれませんので」とし「いくら私が客観性を維持し、文章を書くとしても、血が水よりも濃いのは当然なことなのかもしれません。なので僕はこの論争はここでやめたいと思います。いや、やりたくありません」と打ち明けた。

それと共に「ある程度の葛藤は社会を発展させる原動力になります。しかし、過度な葛藤は社会分裂をもたらします。自分の考えだけが正しくて、あなたは間違っているという二分法的な論理を超えて、粗末なその文が自分と違うことを認め、合理的で理性的な批判で我が国の文化がさらに発展し、我々の意識が成長するきっかけになればと思います」と願いを伝えた。

最後に彼は「娘が亡くなって3週間が過ぎました。しかし、私の時間は娘が離れる前のその時間で止まっています。まるで私もこの世の人間ではないような気がします」と打ち明け「何かしなければならないのに何もできません。娘と一緒に準備していたペット用品の事業を本格的に始めてみましょうか。自信がありません。娘のいないこの世界が怖いです」と伝えた。

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記者 : キム・ミョンミ