「容疑者X」リュ・スンボム“撮影は終わったが、まだ数学は遠い”

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映画「容疑者X 天才数学者のアリバイ」恋愛とスリラーが交錯する作品、リュ・スンボムのスタイルは?

リュ・スンボムだったが、リュ・スンボムではないと言った。映画「容疑者X 天才数学者のアリバイ」(原作:容疑者Xの献身)の制作報告会が行われた19日、ソウル、狎鴎亭(アックジョン)CGVで俳優のリュ・スンボムが新作に関する話を打ち明けた。

リュ・スンボムが演じた人物は高校の数学教師で、愛する女のため、殺人を犯した彼女を無罪にするアリバイを作り出すソクゴという人物だった。リュ・スンボムは「シナリオを見る瞬間、熱い何かを感じてほとんど悩まず決めた。これまで生きてきたなかで感じた感情とは違う感情が多かったので、もっと欲が出たと思う」と出演することになったきっかけを明かした。

恋愛とスリラーが共存する映画でリュ・スンボムが演じたソクゴというキャラクターは、彼にとっても新しい挑戦だった。リュ・スンボムは「僕の考えを捨てて、監督とスタッフが作り出した世界に身を投げ出し、そこで反応する姿を探そうとした。恋愛映画は初めてだったし、水中撮影があってフリーダイビングも習ったが、それも初めてだった」と不慣れだったことに関する感想を語った。

今回の作品で特に彼を苦しめたのは、他でもない“数学の公式”だった。リュ・スンボムは「撮影しながらこれが本当に存在する数式なのかスタッフに尋ねたりした。学生たちはよく分かっているのに僕にだけ分からなかった。それを理解するためには、あまりにも遠回りしなければならなかった。撮影は終わったが、まだ数学は遠い」と言い、笑いを誘った。

リュ・スンボムは、映画のため書籍を参考にしたエピソードを挙げながら「数学は僕とは離れているが、明らかに世の中に存在するもので、その役割をしている。難しい数式が世の中に利益を与える。確かに影響していることが分かった」と数学に対する自分なりの考えを打ち明けた。

映画の中の恋愛模様に対しリュ・スンボムは「僕の愛とソクゴの愛はもちろん違うが、初めてシナリオを見たとき、映画を通じてその愛が理解できると思った。ある人のために巨大な愛を作ったり、犠牲をするほど僕は大きい人間ではないが、ソクゴの愛は理解できる」と付け加えた。

映画「容疑者X 天才数学者のアリバイ」は、パン・ウンジン監督の新作で東野圭吾「容疑者Xの献身」と同名の日本映画を原作にした作品だ。リュ・スンボムのほか、イ・ヨウォン、チョ・ジヌンが出演する同映画は、10月18日に韓国で公開される。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル 写真 : イ・ジョンミン