パク・シネの愛らしい悪魔に恋に落ちる!?『悪魔なカノジョは裁判官』1話見たら止まらない話題作
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神話をベースにしたファンタジー、悪魔と人間のラブコメディー、連続殺人事件を軸に展開されるミステリー、ハードで華麗なアクション、正義と悪をめぐる人間ドラマまで、さまざまな要素が盛り込まれながらも散漫にならないストーリー展開で話題沸騰中の本作。韓国でも毎週高視聴率を叩き出し、同時間帯で視聴率1位を記録するなど、話題を集めました。この記事ではそんな『悪魔なカノジョは裁判官』の見どころを一挙に紹介していきます!
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邪悪だけど愛らしいパク・シネの大胆イメージチェンジが大成功!
13歳で子役としてデビューし、日本でも大ヒットしたラブコメ『美男〈イケメン〉ですね』や、『ピノキオ』や『相続者たち』など、ラブストーリーをはじめとした多数の映像作品に出演してきた韓国の国民的女優パク・シネ。これまで明るく爽やかなキャラクターや優等生を演じることが多かったパク・シネが、出産後復帰第2作目となる本作『悪魔なカノジョは裁判官』で大胆にイメージチェンジ!今回パク・シネが演じた裁判官カン・ビンナは何者かに殺害され、悪魔裁判官ユースティティアの魂を宿すことになった人物で、キム・ジェヨン演じる刑事ハン・ダオンと過ごしながら少しずつ人間としての感情を持ち始めるという難しい役。
殺人を犯した罪人には「目には目を」の精神で、視聴者にスカッと爽快感も与えるほど鮮やかに罰を与える悪魔でありながらも、コーラ中毒だったり、買い物で散財して再開発地域の寂れた街のマンションに住んでいたり、子供には寛大だったりと、どこか憎めない愛らしさを併せ持つカン・ビンナというキャラクターを、魅力的かつ立体的に作り上げているのは、やはり流石パク・シネと唸ってしまう。
さらに本作では毎回のようにハードなアクションシーンにもチャレンジ。凶暴な殺人犯や悪魔同士の壮絶な戦いのシーンは、豪華なCGも相まって思わず息を呑むほどの大迫力で、アクション女優としての才能まで見せつけられるのだから驚きだ。
また、ユースティティアの魂を宿した途端にそれまでの地味なスタイルから一変、派手好きとなったカン・ビンナが毎回見せるファッションもこのドラマの見どころの1つ。
ピンクのスーツで被害者が祈りを捧げる教会に出向いたり、革ジャンに豹柄のシャツを身に纏ったり。1話では、ピンクのツイードジャケット&ミニスカート、ホワイトのショートブーツで、殺人犯と死闘を繰り広げるアクションシーンを華麗にこなしていて、美しさとカッコよさを併せ持つ悪魔パク・シネに惚れ惚れしてしまうはずだ。
本作でついに魅力開花!俳優キム・ジェヨンの繊細な演技に注目
大ヒットドラマ『100日の郎君様』で強烈な印象を残した刺客ムヨン役や、KBS演技大賞 男子新人賞を受賞した『愛はビューティフル、人生はワンダフル』でのクールなク・ジュンフィ役、『月水金火木土』でのツンデレなスター俳優カン・ヘジン役などで注目を集めてきたキム・ジェヨン。これまでも十分に人気・知名度のある俳優だったが、本作でパク・シネの相手役は大抜擢と言えるだろう。そんなキム・ジェヨンが『悪魔なカノジョは裁判官』で演じたのは、悪魔の心を宿す冷酷なカン・ピンナとは正反対で、感受性が高く思いやりと人間味溢れる刑事ハン・ダオン。幼い頃に家族を連続殺人犯に殺され、犯人を自ら捕まえるために刑事となったが、カン・ビンナと出会い、次第に刑事としての正義感と被害者家族としての犯人への復讐心や処罰感情の間で揺れ動くことになる難しいキャラクターを、繊細な感情表現で演じている。
モデル出身の恵まれた体格を活かした迫力のアクションシーンはもちろん、トラウマを克服しようともがくシーンや、仲間を思って涙を流すシーンなど、人間味溢れる刑事ハン・ダオンを悪魔も抗えないほど魅力的なキャラクターに仕上げていて、この作品が本当の意味で俳優キム・ジェヨンのブレイクのきっかけになるのでは? と思えるほどだ。
初共演にも関わらず息ぴったりのケミストリー
国民的女優パク・シネと初共演となったキム・ジェヨンはドラマ撮影終了後に受けたインタビューで、「長い間撮影をしていると、大変だったりイライラしたりすることもあるはずだが、(パク・シネは)そのような感情を上手くコントロールし、大変そうな素振りも見せなかった。そのような姿に僕も相手役として力をもらった。この作品をリードしていく上で、心から支えてくれた人だ」と感謝を述べている。一方のパク・シネも2人でゲスト出演したラジオ番組で「ジェヨンオッパは性格が良くて、面白い話をするのが上手で楽しく撮影しました。大型犬のような雰囲気のある人なんです」と笑顔で語っている。そんな相性抜群の2人のケミストリーは、『悪魔なカノジョは裁判官』のさまざまなシーンで確認できる。特に自身を悪魔だと信じないハン・ダオンに、車載モニターを破壊し「悪魔だって信じる?」とカン・ビンナが小悪魔のように可愛らしく言うシーンや、聞き込みを邪魔されたハン・ダオンが隠し持っていた十字架のネックレスを見せてカン・ビンナを退散させるシーン、ドラマで見たという怪我の手当てをハン・ダオン相手にしてみるシーン、酔っ払って初対面から好印象だったことを吐露するシーンなど、カン・ビンナとハン・ダオンが少しずつ距離を近づけていくコミカルで可愛らしいシーンでのケミストリーは必見だ。
人間のような悪魔、悪魔のような人間、地獄のような世界
『悪魔なカノジョは裁判官』は地獄や悪魔が登場するファンタジーラブコメではあるが、現代社会への痛烈なメッセージが込められた作品だとも言える。多くの人間が到底納得できないと感じる事件の判決や、悪魔の仕業ではと言いたくなるような事件、事故、出来事は現実世界に存在していて、悪魔のようだと言われる人間や、地獄のような苦しさを感じながら必死に生きている人間もいる。作品の中で、正義感溢れる刑事だったハン・ダヨンが自ら犯人を殺めたいという感情に気づくように、悪についてそして人間について深く考えさせられる作品でもあるのだ。パク・ジンピョ監督は、制作発表会で「脚本家さんがこの作品を企画したきっかけ『悪魔が泣いて去るような判決』に共感した。実際にドラマで繰り広げられる事件や判決は実際に存在しているし現実的な内容だ」と語ると同時に「ファンタジーではあるけれど、そのファンタジーがこの酷い世の中を生きている私たちの心の中にある希望だと思った」と語っており、この作品を見てさまざまな感情を感じることができるはずだ。
世界観にどっぷりハマるためのトリビア
特に神話やキリスト教などの知識がなくても十分に楽しめるのが『悪魔なカノジョは裁判官』なのだが、知っているとより世界観にどっぷりハマれるトリビアを少しご紹介しておきたい。オ・ナラが演じたユースティティアは、殺人を犯し地獄に落ちた人間を裁く裁判官という設定。しかし、私たちが現実世界で知るユースティティアは、天秤と剣を手に目隠しをした多くの裁判所に設置されている銅像=正義の女神だ。法の下の平等という理念を表しているとされているが、本作では悪魔がその役割を担っているのは、現実世界へのアンチテーゼとも取れるだろう。
シン・ソンロクが演じた悪魔の中で最上位階級のバエルは、悪魔学でも世界の東方を支配していて、ヒキガエル、猫、人間、蜘蛛の姿を併せ持った姿だと言われていて、ドラマでも異様な姿を見ることができる。またドラマの中で重要な役割を果たすのが、連続殺人犯を操るサタンだ。サタンはキリスト教において堕天使ルシファーとイコールで、ドラマの中でサタンが探しているとされるカエルムは、ラテン語で天を意味しているのだ。自ら神に背いて堕天使となったとされるサタンが、天を欲しているという設定も興味深い。
また、オープニングや劇中で度々登場するバラは、美しさとトゲ(痛み)を併せ持っているため二面性の象徴と言われていて、善と悪、天使と悪魔、生と死、喜びと悲しみなどをテーマにした『悪魔なカノジョは裁判官』にピッタリのモチーフと言えるだろう。
ファンタジー、ラブコメ、アクション、ミステリーが見事にミックスされた新感覚ドラマ『悪魔なカノジョは裁判官』が問いかける正義と悪、そして愛とは? 秋の夜長に一気見でぜひ楽しんでみてはどうだろう。
執筆:平松道子(MIDUMU)
■配信情報
『悪魔なカノジョは裁判官』
Disney+(ディズニープラス) スターで全14話独占配信中!
>>『悪魔なカノジョは裁判官』の視聴はこちら
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【キャスト】
パク・シネ『ドクタースランプ』『ピノキオ』『相続者たち』
キム・ジェヨン『月水金火木土』『君に泳げ!』
【スタッフ】
監督:パク・ジンピョ
脚本:チョ・イス
【ストーリー】
超エリートで美人な裁判官カン・ビンナの正体は、許されざる者を殺して地獄に送るという任務を全うするため、地獄からやって来た“悪魔”だった?! 数多くの罪人を裁く中で、ビンナは誰よりも人間的な刑事ハン・ダオンに出会う。はじめは彼を利用するつもりだったが、徐々にダオンの温かさと誠実さに触れ、想いを寄せるビンナ。果たしてビンナは任務を成し遂げることができるのか、それともダオンのために全てを投げ出すのか――。
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記者 : Kstyle編集部