キム・ヨナとForestellaのコ・ウリムが離婚するというフェイクニュース動画が、2日間で4回も公開された。各映像は2分ほどで、合わせて10分程度に過ぎないが、事実は一つもないすべて“フェイクニュース”だった。しかし、映像だけを見てこのフェイクニュースを事実と受け止める人も少なくないだろう。

登録者数約8600人を保有するあるYouTubeチャンネルは11日から13日まで、キム・ヨナとコ・ウリムについて取り扱った映像4本を公開した。最初の映像は「フィギュアスター、キム・ヨナと離婚速報！ 浮気暴露の証拠まとめ。涙を流すキム・ヨナ、カメラに捉えられたシーン」というタイトルで、現在再生回数1.5万回を記録している。

続いて「緊急速報」というタイトルで、キム・ヨナとコ・ウリムの離婚を取り扱った映像を追加で公開した。「不倫」「親子訴訟」という刺激的な言葉でクリックを誘導し、「キム・ヨナ妊娠・離婚発表」という映像は1万回、「キム・ヨナ不倫・離婚発表」という映像は2600回再生された。

この映像の内容は次の通りだ。キム・ヨナが海外出張に行っている間、コ・ウリムがある女性をこっそり家に入れてワインを飲み、その女性がキム・ヨナのクローゼットにある高価なドレスを着て写真を撮った後、これをSNSにアップしてバレた。コ・ウリムがキム・ヨナと交際中だった当時、その女性にこっそり会ったが、キム・ヨナがこの事実を知りながらもコ・ウリムに最後のチャンスを与えたという内容だ。

2人の「離婚」を主張したこのYouTubeチャンネルは13日、1つの映像を追加で公開したが、これはさらにひどい内容だった。キム・ヨナがこの日緊急記者会見を開き、コ・ウリムが浮気をしたため離婚を決意し、妊娠していたが子供を産まないことに決めたという内容だ。コ・ウリムの父親まで巻き込んだフェイクニュースは度を越してしまった。

フェイクニュースをまるで本物であるかのように、もっともらしい状況を作り上げて、韓国の有力メディアがこれを報道したとして信憑性を高めようとした。しかし、映像で主張した内容に事実はなく、すべてフェイクニュースだった。

4本の映像を通じて、このYouTubeチャンネルは約3万回の再生回数を得た。フェイクニュースであることが明らかになったが、まだこれを知らない人はクリックするかもしれず、視聴回数はさらに増える可能性がある。

このYouTubeチャンネルは「フェイクニュース」を意図的に制作したのか、コメント機能をオフにしている状態だ。本来であれば、コメントを通じてこの映像がフェイクであると知らせることができるが、コメントを書き込めない状態になっているため、事実かどうかを調べない限り、映像を見ただけではキム・ヨナとコ・ウリムが離婚したと信じざるを得ない。

フェイクニュースによる被害を防ぐために、韓国言論振興財団では公益広告を通じてこれを予防しようとしている。「ウイルスのようなフェイクニュース、予防はファクトチェックワクチンです」というスローガンで公益広告が行われているが、YouTube、SNSなどを通じたフェイクニュースの流布は頻繁に行われている状態だ。

このため、フェイクニュースなどに対する処罰を強化しようという声が高まっている。現行法ではこれを制裁できる手段が多くないためだ。当事者には傷を、世間には混乱を招くフェイクニュース、ファクトチェックを通じた予防と共に、批判的な思考を持つべき時だ。

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