AB6IX、古家正亨のラジオで公開収録!ジャンルを超えるK-POP、世界で愛される理由とは? ― Vol.2

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久々の古家の連載ですが、今回は、特別に先月6月に2週に渡って放送された、古家のラジオのレギュラー番組、CROSS FM(福岡)の「これ韓~これであなたも韓国通」(毎週土曜18:30~ 提供:韓国観光公社)の公開収録の模様を、実際の放送では時間の関係でカットされた部分を中心に、文字で楽しんでいただきたいと思います。

といっても、このご時世ですから、公開収録はオンラインで日韓を結び、韓国から人気ボーイズグループAB6IXをゲストに抽選で選ばれた500人のウェビナーと共にお送りしました。

4月にカムバックした彼らですが、今回は、普段のインタビューではなかなか話すことのないお話も! 初出しの写真も盛りだくさんですよ!

AB6IX、古家正亨のラジオで公開収録!コロナ収束後、日本でやりたいことは?未公開シーンを特別にお届け ― Vol.1

 

AB6IXの音楽的感性に触れる!「メンバーが聴き込んでいる1曲」

古家:デビュー2周年を5月に迎えられたわけですが……。

ウジン:あっという間に時間が過ぎていったと感じる一方、たくさんの思い出も作ることができたと思っています。

古家:今回は、そんな皆さんが、きっとなかなかこの2年間でこういう企画はなかったのではないか? ということで、皆さんにとって大切にしている、もしくは今とにかく聴き込んでいる1曲を紹介していただいて、その楽曲を通じて、AB6IXのみんなの音楽的感性に触れていこうと思います。題してAB6IXの「プレイリスト!」です! では、早速ですが……ウンさんから紹介してもらいましょう。

ウン:(日本語で)はい、僕が選んだのは、Ruelさんの「distance」という曲です。比較的、最近出た曲ではありますが、最近のような天気の中で聴くのにとても良い気がして、ABNEW(AB6IXのファン)たちとこの感情を分け合いたくて選びました。

古家: Ruelって、オーストラリアのアーティストだよね。19歳でしょ? 若いよねぇ。「Don't Tell Me」っていう曲が売れたと思うけど……。

ウン:(日本語で)そうです、そうです。めちゃ、かっこいいアーティストです。

古家:ドンヒョンさんは?

ドンヒョン:僕は、안녕바다(Bye Bye Sea)さんの「별 빛이 내린다(Starlight is Coming Down)」という曲をおすすめしたいと思います。中学生の時に初めて友達と海に遊びに行ったのですが、その車の中でみんなで一緒に歌いながら向かった大切な思い出があります。

古家:いい曲、選んだね。韓国を代表するインディーズアーティストでもあるよね、안녕바다は。日本語にするとこの曲のタイトルは「星の光が降り注ぐ」っていう感じかな?

デフィ:素敵なタイトルだよね!

ウジン:僕は、癒されたい時、散歩をする時や、考え事がたくさんある時、頭の中が色んな考えでいっぱいになった時に、一人でイヤフォンをして、聞く曲です。IU先輩の「무릎(膝(Knees))」という曲をおすすめしたいです。

古家:2015年リリースのアルバム『CHAT-SHIRE』に収録されているタイトル曲ではないけど、アーティストの皆さんの中で、好きな人、多いですよね、この曲。「膝」というタイトルだけど「膝枕」のことを言っているよね。すごく素敵な曲なんだけど、同時に切なさも込み上げてくる、IUさん、いい曲多いけど、個人的にも彼女の代表曲だと思える1曲です。いい曲、選んでくれました。ではデフィさん!

デフィ:はい、僕はHeizeさんの「헤픈 우연 (HAPPEN)」です。

古家:まさに、今、ヒット中の曲じゃないですか!

デフィ:そうです、アッツアツの1曲です! アッツアツ。Heize先輩の新曲なんですが、僕たちの周りには偶然なのか縁なのかわからない瞬間がたくさんあるように思うんです。周りにいる、大切な人たちとの出会いって、それって、果たして偶然なのか、必然なのか……そんなことを振り返って、考えさせてくれる、そんな曲だと思うんですね。おすすめです。


「K-POPは1つのジャンルを超えて…」世界で愛される理由とは?

古家:かっこういい説明するねぇ~ 選ぶポイントが素晴らしい! こうして、みんなのプレイリストをチェックすると、みんなの感性的なものを感じることができるよね。ところで、そんなAB6IXを含めて、今、日本やアジアだけでなく、世界各国でK-POPというジャンルが評価されて、そして、人気を得る、そんな時代になったわけですが、そんな最前線にいるAB6IXとしては、この流れの中で、どんな風に自分たちの魅力を伝えていきたいと考えていますか?

ドンヒョン:たくさんのグループが存在していて、そこからたくさんの良い歌が生まれているわけですが、そういった中でAB6IXというグループが、自分たちだけが持つ色を得ていく過程……例えば、自分たちの曲を聴いていただいている皆さんが「どんどんAB6IXらしい色になっていくね」って感じてもらえる、その過程を一緒に歩んでもらえる、見守っていただけるような努力を重ねていくこと……それが僕らの活力になっていると思うんです。なので、それを続けていくことが大切なのではと思っています。

古家:なぜここまでK-POPが世界で愛されるようになったと思いますか?

デフィ:音楽、スタイリング、歌詞、それに合った衣装、コンセプトやストーリーに至るまで、K-POPはすべての物事の集大成だと思うんです。なので、多くの世界中のファンが、関心を持ってくださっているのではないでしょうか。そして、だからこそK-POPが様々なところに進出できたのだと思います。

古家:今やK-POPは音楽の1つのジャンルではなくって、1つのエコシステムといえばいいのかなぁ、1つの社会がそこに出来上がっていて、そこから、ファッションや食べ物など、様々な流行が生まれる、そんな存在になっているのかなぁと、ここ日本でも感じますが……中でも、韓国料理、K-foodの人気はもはや特別なものではなくなりつつあります。そんなK-foodの魅力をAB6IXのみんなにさらに教えていただきましょう! ここからの企画はAB6IXの「K-foodプレゼン!」です。

全員:わ~~~!


おすすめの韓国料理を全力でプレゼン!優勝者は…?

古家:今日は、メンバーの皆さんにそれぞれ1つずつ、おすすめのK-food、韓国料理を選んでいただいて、それぞれ30秒でプレゼンしていただき、誰のどの料理を一番食べたくなったかを、今、Zoomで参加いただいている500人の皆さんにリアルタイムで投票していただき、その結果、No.1をこの場で決定していこう! という企画になっています。なお、プレゼンは、出来る限り日本語でしていただきたいと思います。優勝者には、次回日本にいらっしゃった時に、古家からスペシャルプレゼントを差し上げます! では、まずは……ウンさん!

ウン:(日本語で)僕は、ヤンニョムカルビをプレゼンします!

古家:ヤンニョムチキンではなく、ヤンニョムカルビなんだよね。では、30秒ですよ! Ready Go!

ウン:(日本語で)このヤンニョムカルビは、韓国に来て、どのお店に入っても、安心して美味しく食べることができますし、個人的に大好きなので、おすすめしたいんですよ。韓国といえば、お肉だと思うんです。え~なんか……ヤンニョムの味がついていて、めっちゃ美味しいです。骨を持って、口に運んで、肉を「グイッ」って引っ張って食べたら、もっと美味しいんです。ぜひ韓国に来たら食べてみてください! YES!

古家:ピッタリ30秒! しかも日本語で! すごいね~。みんな食べたくなったって、参加者の皆さん、絶賛しています。確かに、美味しいです。では続いては、ドンヒョンさん! ドンヒョンさんは何を紹介してくれますか?

ドンヒョン:デジコギ(豚肉)キムチチゲを紹介したいと思います。

古家:ただのキムチチゲではありません! では、Ready Go!

ドンヒョン:(日本語で)辛いスープにキムチ、そしてお肉の幻想的なハーモニー。日本のファンの皆さんにぜひ食べてほしいです。少し辛いけど、癖になります。スープが最高です。(ここから韓国語)本当に、本当に雨の日でも、雪が降っても、天気が良くても、時を問わずに美味しく頂ける料理で、一度食べていただいたら、このキムチが……。

古家:はい、終了です。途中から韓国語になりましたけど……。

ドンヒョン:あ……それは準備していた日本語がなくなってしまったからです……。

全員:(爆笑)

古家:でも、大丈夫です。キムチチゲに豚肉入れるだけだけど、そこから出る脂が、キムチチゲの味をより豊かにしてくれるんだよね! あ~、参加者の皆さんも「食べてみた~い」とか「美味しそう」っていうコメントが続々と届いていますので、しっかりその魅力は伝わったと思います。では、次は……ウジンさん。

ウジン:僕は「テジクッパ」です。

古家:さすが、釜山出身! 釜山名物ですよね。では、参りましょう! Ready Go!

ウジン:(まるでラッパーのような日本語でいつもより高いトーンの声で)僕が釜山で暮らしていた時に、よく食べていたものです! 韓国人はみんな好きなものなので、おすすめです。御飯が入っています。辛くないし、おなか一杯食べられます。あ~、めっちゃ美味しい! あ~、めっちゃめっちゃ美味しい! and……私のfavorite food……。

古家:はい、終了です!

ドンヒョン:ずいぶん、情熱的なプレゼンでしたね……。

古家:いや~、これは素晴らしいプレゼン。「テジクッパ」、美味しいよね。最初から、スープにご飯が入っているというところが、テジクッパらしいよね。日本では、普通にクッパって、スープにご飯入っているけど、韓国は大体別々に出てきて、クッパにして食べることが多いよね。辛くないから、誰にでもおすすめできる、スープ料理です。では最後はデフィさんですよ!

デフィ:僕は、トッポッギです!

古家:これは、不動の人気屋台フードを出してきましたね! では、参りましょう。Ready Go!

デフィ:(日本語で)甘辛くて、誰もが好きな韓国料理です。好きなトッピングを追加して一緒に食べると、あ~、チーズやおでん、たまごも、おすすめです。おやつにも良いで~す! Oh,Very Nice and delicious food. With おでん, You Know, it's amazing. Wonderful food.……。

古家:終了です! さすが、英語を入れてきましたね。

デフィ:(日本語で)日本語難しいです……。

古家:さあ、すべてのプレゼンが終わりました! では、誰のプレゼンが良かったでしょうか! 投票、お願いします! では、結果を発表します! 投票率45%を獲得しました、ウジンさんが優勝です!

全員:わ~、すごい!

古家:おめでとうございます! 45%ってすごい数字ですよ。

ウジン:(日本語で)ありがとうございます。

古家:いかがですか? 優勝して……。

ウジン:まずは、情熱的にテジクッパを紹介させていただきましたが、日本語がまだまだにもかかわらず、良く聞いていただき、感謝申し上げます。なので、これを機に、さらに日本語の練習に励みたいと思います。

古家:お~、まさかこの企画がウジンさんの日本語学習熱にエンジンをかけることになるとは思いませんでしたが、うれしいですね。そんなウジンさんには、次の来日時に、古家から素敵なプレゼントが贈られますので、どうぞ期待してください!

ウジン:期待していますよ!


「日本ファンの皆さんにもいい姿をお見せしていきたい」

古家:久々に日本のファンとの時間を過ごしたわけですが、いかがでしたか?

ウジン:まずは、今回、このような形でご一緒させていただき、感謝しています。このように、ファンの皆さんとも呼吸を合わせることができたわけですが、コロナが早く落ち着いて、また皆さんと直接お会いできる日が来ることを心から願っています。いつも期待して、待っていてくださっているファンの皆さんに感謝しています。

デフィ:古家さんとは、1年に2度3度は必ずお会いしていたのに、コロナのために、なかなかお会いできませんでしたが、こうして、オンラインではありましたが、ご一緒できて嬉しかったです。次にまたお会いできることを楽しみにしています!

ウン:(日本語で)はい、最近はコロナ渦で日本に行けなくなって残念ですが、力を合わせて乗り越えましょう! 僕たちAB6IX、頑張ります。会える日まで元気でね! また!

ドンヒョン:今回は、僕たちの大好きな場所、歌、食べ物まで、いろんな形でファンの皆さんとこの時間を共有できて、とても楽しかったですし、古家さんが楽しく進行してくださったおかげで、今日1日、本当に楽しく過ごせました。ありがとうございました。またお会いしましょう!

古家:今後の活動計画は?

ウジン:ファンの皆さんに、これからも素敵な姿をお見せしたいと思っていますし、自分たちのことをより多くの方に知っていただくために頑張っていきたいと思いますし、何よりファンの皆さんに喜んでいただけるよう、頑張っていきます。

古家:日本にも早く来てほしいですし、日本での活動ももっと頑張ってほしいです。

デフィ:そうですね。日本のファンの皆さんにもいい曲、いい姿をお見せできるよう、頑張って準備したいと思います。


古家正亨×Kstyleコラム Vol.12

古家正亨(ふるやまさゆき)

ラジオDJ・テレビVJ・MC
上智大学大学院文学研究科新聞学専攻博士前期課程修了。2000年から韓国音楽を中心に、韓国の大衆文化をあらゆるメディアを通じて紹介。昨年までは年平均200回以上の韓流、K-POP関連のイベント等のMCとしても活躍している。

現在もラジオでは、NHK R1「古家正亨とジェジュンのPOP☆A」(不定期特番)、NORTH WAVE「Colors Of Korea」(土曜11:00〜)、CROSS FM「これ韓~これであなたも韓国通~」(土曜18:30〜)、Mnet「MタメBANG!」(隔週日曜20:30〜他)、配信では韓国文化院YouTubeチャンネル「Kエンタメ・ラボ~古家正亨の韓流研究所」や韓国大使館YouTubeチャンネル「韓ON」といった番組を通じて日本から韓流、K–POP関連の情報を伝えている。

最近では、YouTubeチャンネルを立ち上げ「ふるやのへや」では妻でアーティストのMina Furuya(ホミン)と共に料理やカルチャーなどの情報を発信中。

Twitter:@furuyamasayuki0

記者 : Kstyle編集部