女優ムン・ジョンヒが映画の撮影中に命の危機を感じたことがあると語った。

ムン・ジョンヒは20日午前11時、ソウル狎鴎亭(アックジョン)CGVで開かれた、映画「ヨンガシ 変種増殖」の制作報告会に参加し、映画を撮影した感想と撮影中のエピソードについて話した。

この日紹介された映画の予告編では、ムン・ジョンヒが理性を失った状態で、浄水器の水をボドルごとがぶ飲みするシーンが含まれた。映像を見たムン・ジョンヒは「撮影当時は氷点下20度を下回る寒さだったので、お湯を使ったが、体から蒸気が出てしまって、水を使った」と当時を思い返した。

続いて「飲む水の量を調節できなかったので、水が鼻と喉を塞いだ。そのように自らを水拷問をしているうちに、本当にこれで死ぬかもしれないと思った」と語った。

彼女は「あの状況で、とても寒かったのにも関わらず、撮影は続けれられた。そこでこの仕事は好きでなければできないんだなと思った。私が変かもしれないが、とても楽しかった」と付け加えた。

ムン・ジョンヒは「ヨンガシ 変種増殖」で、いつも家族の世話をするばかりのやさしい妻である、母親のキョンスン役を演じた。キョンスンは、家族旅行どころか、会話すら面倒に思う夫ジェヒョク(キム・ミョンミン)の代わりに、子供たちをつれて渓谷に遊びに行き、ヨンガシ 変種増殖に感染される。収容所に隔離され、どんどん理性を失って行く感染の恐怖の中でも、子供たちを守るために勇敢に耐えるキョンスンの母性愛は観客を泣かせることだろう。

「ヨンガシ 変種増殖」は変種の寄生虫ヨンガシ 変種増殖により繰り広げられるパニックという独特な設定の、韓国初の感染系パニック映画だ。環境汚染により発生した新型インフルエンザ、スーパーバクテリアなど、実際に起きた感染事例のように「ヨンガシ 変種増殖」が与えるリアルでぞっとする感覚は、パニック映画の新たな手本となるだろう。

公開は、韓国で7月5日からとなっている。