感染パニック映画「ヨンガシ」ができるまで

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パク・ジョンウ監督「最初からパニック映画にするつもりはなかった」

(左から)パク・ジョンウ、ムン・ジョンヒ、キム・ミョンミン、神話 ドンワン
コウモリ(映画「ダークナイトライジング」)、クモ(映画「アメイジング・スパイダーマン)、泥棒(映画「10人の泥棒たち」)寄生虫(映画「ヨンガシ 変種増殖」)まで、今年上半期を飾る映画を見てみると、ヒトに害を与えそうなものばかりだ。しかし寄生虫映画「ヨンガシ 変種増殖」以外は全て英雄として登場する。

宿主を溺れさせ、死に至らせる寄生虫をテーマにした映画「ヨンガシ 変種増殖」の一部が公開された。国内初の感染パニックジャンルなだけに、映画制作の背景が気になる。


演出を担当したパク・ジョンウ監督は、20日午前ソウル狎鴎亭(アックジョン)CGVで開かれた、映画「ヨンガシ 変種増殖」の制作報告会で「最初からパニック映画にするつもりはなかった」と最初の企画段階について語った。

映画「ヨンガシ 変種増殖」は、パク・ジョンウ監督が直接シナリオを書き、演出まで担当した作品。パク・ジョンウ監督は「4~5年前、偶然ヨンガシ 変種増殖(ハリガネムシ)のことを知った」とし「まだ『ヨンガシ 変種増殖』を恋愛映画だと思っている人がいると思うが、昆虫の尻尾からヨンガシ 変種増殖が出て来る姿はとても衝撃的だった。話に出来ると思って置いておいて、2年前から本格的な開発を始めた」と語った。

パク・ジョンウ監督は2年前、ネットで話題になっていた「コプドゥンイ(カマドウマ)ヨンガシ 変種増殖」というキーワードを例に挙げ「当時それが流行ったので、誰か映画にするだろうと思ったのに、作られなかった。なので始めた」とその背景を説明した。

パク・ジョンウ監督は「最初から特定のジャンルを想定したりはしない。物語になりそうだと思ったときにやるのが私のやり方。成り行きでパニック映画になっただけで、パニック映画にしようという企画はなかった」と語った。

またパク・ジョンウ監督は「最初は宿主を水に溺れさせる設定が気に入って始めたが、パニック映画にしていく過程で、映画が今我々が住んでいる社会と、とても似ていると思った」とし「毎日家族を扶養する義務を負って生きて行く現代人だが、貪欲に追い求めることで、人生が更に厳しくなったのではないかと思った」とした。

パク監督は「今の世代は正義、良心、道徳を無視し、貪欲に追い求める姿に共感できると思った」と演出した理由について語った。寄生虫をテーマにしたが、現実を反映した映画だと、パク監督は説明した。

創作の喜びは他に比べられるものがないだろう。パク・ジョンウ監督は「新しいジャンルに挑戦する喜びがあった。もちろんこの頃は、自由に映画を作れる環境ではないが、創作するというのは良い過程だと思う」とし「映画を作っていくうちに、事が大きくなってしまったが、そのたびにスタッフや俳優の助力を得ながら埋めていた」と演出動機とその過程を説明した。

感染寄生虫ヨンガシ 変種増殖をテーマにした「ヨンガシ 変種増殖」で俳優キム・ミョンミンは、家族を救うために奮闘する父ジェヒョク役を、ムン・ジョンヒがその妻で、ヨンガシ 変種増殖に感染されながらも自身の子供たちを守るキョンスン役を演じた。神話(SHINHWA)のドンワンは、ジェヒョクの我侭な弟で、事件の解決に助力する人物であるジェピル役を演じた。

映画は、韓国で7月5日に公開される予定だ。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル