「豚の王」カンヌの観客からも“喝采”

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ヨン・サンホ監督「豚の王」上映後観客の反応良かった

カンヌ国際映画祭に招待されたヨン・サンホ監督の「豚の王(The King of Pigs)」が、現地で観客から好評されている。上映時間97分の長編アニメ「豚の王」は、24日午前9時(現地時刻)フランスのカンヌにあるTheatre Croisette JW Marriottで上映された。

朝早くから映画館の前には映画を観に来た観客が列に並んで待っていた。韓国アニメの中で、長編としては初めてカンヌ国際映画祭に進出しただけに、韓国からは映画祭現地での反応に注目した。

約300席の映画館は、空き座席がほとんどないほど観客で埋まっていた。韓国語の台詞にフランス語の字幕付けで上映された「豚の王」は“残酷スリラー”を標榜する多少暗い内容であるだけに、観客も息を潜めて観覧する姿だった。映画上映後には、観客席から数十秒間拍手が出てきた。一部の観客は、エンド・クレジットが終わるまで拍手し続けた。

パリから来たというポールさん(36)は「映画が投げかけるメッセージが非常によかった」とし「韓国社会の暗い面を盛り込んでいるとの説明だったが、韓国向けというよりは全世界が共感出来る作品」と感想を述べた。「口で言うのは複雑だが、学校という特定の空間で、互いに対立して葛藤する3人の主人公の姿が印象に残ったし、魅力的だった」との映画評も付け加えた。

「豚の王」は、今回の映画際でノンコンペティション部門で、ある監督週間に招待された。去年の釜山(プサン)国際映画祭では最優秀監督賞、ムービコラージュ賞、NETPAC賞の3冠王となり、その名を知らせた。映画は、主人公たちが中学時代に経験した権力と暴力を通じて、韓国社会の醜い真実を露呈している。

16日に開幕した第65回カンヌ国際映画祭は、閉幕まで3日を残し、クライマックスに向かっている。24日には「豚の王」と共にホ・ジノ監督、チャン・ドンゴン、チャン・ツィイー、セシリア・チャンが出演する恋愛映画「危険な関係」の上映も予定されている。

記者 : イ・ソンピル