キム・ミンソのおしゃべり ― 好きな3つの作品
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「普通だとは言い難い、非一般的な人たちの恋愛話と言いましょうか。主人公のリカが、別れた元彼建吾が現在愛している女性、華子と同棲するという内容です。あ、この本の中で思い出す文章がひとつあります。華子が亡くなった時、リカがその事実を受け入れられなくて、リビングルームの掃除をします。ある時、隣の男の子が電話で華子に関する話をして、ようやくリカが彼女の死を認めるんです。その場面を描写した文章がはっきりと思い浮かばないんですけど、『空気の中にいた華子が虚を突かれ、スーッと溶けてしまった』みたいな感じです。すごく悲しかったです。悲しみを否定しながら大丈夫だと思っていても、そっと崩れてしまうような感じが」
「お化けの国の話ですけど、ものすごく悲しいラブストーリーでもあるんです。あらすじは……西のお化けの国にある少女が住んでいました。でも、人間の世界へ追い出され、意地悪なお兄ちゃんがいる家に居候することになります。あらゆる嫌がらせを受けながらも、『私はもともとお化けだから』と思って我慢して暮らすんです。一方、東のお化け国の王子はこの少女のことが好きで、海の魔女に魂を売って、人間の世界に降りて来ます。その後、二人の前に続けざまに逆境や苦難が立ちふさがりますが、実は少女は西のお化けの国の王様の娘だったのです。そして、一緒にお化けの国に戻るという、まぁ、そういう話なんです。もし、この話が映画化されるなら、このファンタジーをとても美しく実写化してほしいです。ハイクオリティじゃないといけないんです。お化けの扮装が自然で綺麗に仕上がるのなら、自分が演じてみたい作品でもあります」
記者 : ファン・ヒョジン、翻訳:ハン・アルム、写真:イ・ジンヒョク、編集:チャン・ギョンジン