Vol.2 ― ペ・ヌリ「演技が楽しかったんです」

MYDAILY |

こういうのが美人型の顔と言わんばかりに、似たような顔がテレビを満たしている昨今。ペ・ヌリは特別な魅力を持っている。実際本人は気に入らないようだが、ペ・ヌリを知って、また彼女を愛する人は、ペ・ヌリだけの雰囲気と魅力を忘れてはいけないと言う。MBC水木ドラマ「太陽を抱く月」のチャムシルとして自身の存在を視聴者に知らせたばかりのペ・ヌリに会って、彼女の夢、そして将来について尋ねてみた。その答えは素直な大学生らしく爽やかだった。

―“神気"のあるチャムシルですが、占いは好きですか?

ぺ・ヌリ:四柱推命は撮影のため一度見てもらったことがあります。個人的には中学生の頃、母と一緒にレストランに行って、知り合いの紹介でみてもらったことがあります。私の名前を見てこれから仕事がうまくいくと言ってくれました。

―チャムシルの髪はかつらですか?

ぺ・ヌリ:はい、そうです。スタッフも最初は知らなかったんです。かつらをかぶって朝の撮影をした後、午後の撮影の時は星宿庁の衣装に着替えて違うヘアスタイルで現れたら、スタッフは私を見ても分からなかったんです。「私、チャムシルです」と言うと、分かってくれました。また、かつらと知らずにあるスタッフから「お前、まだ若いのに、白髪多いのか?」と聞かれたこともあります。かつらのおかげで、視聴者にも存在感を植えつけられたようです。

―あの髪がかつらですか? では、「チャムシルの髪が江南(カンナム)の美容室でドライヤーをかけた髪みたいで変」という記事は読みましたか?

ぺ・ヌリ:はい。撮影現場で髪をスタイリングしてくれるスタッフと一緒に読みました。そのスタッフにこういう記事が載ったが、どうすれば良いか聞いてみたら、私に「かつらだから一回も櫛を通したことがなく、手でセットした髪だ」と書き込めばいいと教えてくれたので、笑いました。でも、こういうの見るのはおもしろいです。

―普段はどんな髪型ですか?

ぺ・ヌリ:髪が長いからしばるか、そのまま何もしません。あまり手入れはしない方です。

―でも、モデルですよね。

ぺ・ヌリ:私はプロのモデルではありません(笑) 正式にモデルデビューしたわけじゃないし、あまり経歴もなく、モデルだという話が負担になります。でもグラビア撮影のようなものは楽しくておもしろい仕事です。

―もともと演技やモデルに興味があったんですか?

ぺ・ヌリ:高校進学の時、姉がある衣類ブランドのモデルオーディションに私を応募すると言いました。それで、わかったと承諾したら、いきなり一次選考に合格し、大変なことになりました。私はそれまで一度もオーディションに応募したことがないんです。何も準備せずに行きました。自分なりに童顔をアピールしようとしましたが、化粧が薄すぎだと指摘されたりもしました。しかし、その大会で受かり、結局専属契約まですることになりました。その後、今の所属事務所の代表に会うことになりましたが、その時もまだ演技や歌に関して具体的な計画はなかったんです。でも、演技教室に行って演技を学んだら、とてもおもしろかったんです。演技が楽しかったんです。

―難しくはなかったですか?

ぺ・ヌリ:最初は映画でデビューしましたが、本当にどうすればいいかわかりませんでした。うまく演技できませんでしたし。ですが、現場でたくさんのことを習いました。「これはこういう風に、あれはああいう風にしなければならないんだな」といろいろ勉強になりました。

―2010年の映画「ミスターゾンビ」のことですね? 映画見ました。映画ではヌード画を描く大学生として出演したんですよね。

ぺ・ヌリ:見なくてもいいのに、恥ずかしいですね(笑) 高校3年の時に撮った映画です。たくさん悩んで、最初はやりたくないと言いました。25才くらいの大学生役で、私は演技の経験もなかったのに主人公だったんです。迷惑をかけてしまいそうだと思って断りました。

―しかし、デビュー作としてはけっこう演技は上手でしたよ。

ぺ・ヌリ:現場でたくさん見習ったし、がんばりました。思い出に残っている作品です。

―俳優チン・ジェヨンに似ているという話が多いですが、むしろキム・ヨナ選手やモデルのチン・ジョンソンに似ていると思いますが。

ぺ・ヌリ:昔はチン・ジェヨン先輩に似ているとよく言われました。この頃は顔が少し変わったのかキム・ヨナ選手に似ていると言う方もいます。もちろんとても嬉しいです。一重のまぶたと眉毛のせいですよね。

―外見の中で気に入らないところはありますか?

ぺ・ヌリ:たくさんあります。顔がV型ではなく丸いです。それで画面には顔が膨らんで映ります。頬の肉も多いけれど。

―まさか整形を考えたんじゃないですよね?

ぺ・ヌリ:昔は死んでもやらないと思いました。ところが、芸能界の仕事をしてて、画面に映る自分の姿を見て、何でみんなが整形をするか理解できました。演技がうまいだけでは駄目だと思いました。画面にキレイに映って、演技もうまくてバランス良く備えなければならないですね。周りからやらない方がいいと言われて我慢していますが、いつどこへ飛び跳ねるかわかりません(笑)

―この間、「チャムシルの予想外のスタイル」が話題になりましたね。

ぺ・ヌリ:びっくりしてただ恥ずかしかったです。しかも、その記事がたくさん読まれてましたね。話題になりすぎて。実際はそうではありません。フォトショップ修正のおかげだと思います。

―プロフィールでは背は166cmなのに、顔が小さいからなのか、背はもっと高く見えます。自分の顔が小さいのは自分でもわかりますか?

ぺ・ヌリ:本当によく分からないです。鏡を見ても正直分からないし、写真を撮った時は少し分かる気もします。しかし、演技する俳優と一緒にいる時はよく分かりません。ユン・スンアさんも顔が本当に小さいです。

―彼氏はいそうですが、理想のタイプは?

ぺ・ヌリ:彼氏はいないです。恋愛経験はあまりありません。理想のタイプは、チャムシルのようにたくさんあります。ドラマによくはまるので女子高生のようにドラマに出てくるかっこいいキャラクターにはまって、そのキャラクターを演じる俳優がとても好きになります。はっきり決まった理想のタイプはなくて、穏やかで背が高い男が好きかな。

―いつまで俳優でいたいですか? 挑戦してみたいお芝居は?

ぺ・ヌリ:まだ新人なのでただ頑張るしかないと思います。そして今は私の性格と似ているキャラクター、活発で個性のあるキャラクターの方が、平凡なキャラクターより好きです。いろんな演技をやってみたいです。実際キャスティングの話も平凡なキャラクターが入ってくることは少ないです。そしてそのようなキャラクターの方がはるかにおもしろいです。

記者 : イ・スンロク、翻訳:パク・ジニ