出会いはBTSの日本上陸!密着取材での初対面からスタート ― 古家正亨とKstyle

Kstyle |

BLACKPINK 2018年8月28日 LINE LIVE
ヨロブン、アニョハセヨ! 古家正亨です。

コロナ禍の中、韓流・K-POPスターが来日できず、当然イベントやコンサートも中止ないし延期となっていますが、このKstyleを介して、自分の好きなスターの情報を韓国からリアルタイムに入手できるって、本当に幸せな時代になりましたよね。

ということで、僕自身もイベントのお仕事がない中、日本の韓流・K-POPファンの皆さんとステージでお会いすることは、この後もしばらくはないのではないか……と思います(残念ですが)。

でも、今回Kstyleさんから貴重な機会を頂き、日本で発信できる、そして僕だから発信できる韓流・K-POPの情報を、こうして文字を通じてお伝えできることになりました。僕が伝える情報ですから、既に巷にあるようなスターの近況や音楽的な話ではなく、自らの体験をベースにしたお話を、毎回いろんな切り口でお伝えしていきたいと思います。

第1回となる今回は、「古家正亨とKstyle」と題して、僕とKstyleさんとの出会いについてお話していきたいと思います。


2011年12月 古家正亨とKstyleの出会い

Kstyleさんのサイトオープンが2011年の12月ですよね。つまり8年半に渡って、韓流、K-POPの情報を、インターネットを介して発信してこられたわけですが、今だから言えますけど、2000年からラジオを中心に韓流、K-POP情報を発信してきた僕としては、マスメディアを介して情報発信をしてきた自負があり、2011年当時は「決してインターネットメディアには負けない」という、どこから来るかわからない自負心というか自信があったんですね。ところが、最初にKstyleのページを開いたときに「あ、自分の役割は終わったなぁ」と思ったんです。そう「マスメディアの時代は終わりかなぁ、少なくとも韓流、K-POPにおいては」と感じたんですね。それほど衝撃を受けたんです。

CNBLUE ジョン・ヨンファ LINE LIVE
なぜなら、それまではインターネットにおける韓流、K-POP情報をというとあまりにも雑多で、正しい情報を選択するために、自分自身で何が正しくて正しくないのか、その見極める力と情報をいかに取捨選択できるかということが、情報を得る側に求められていたため、結果として「何を信じればいいのか」という問いに対して、答えを出せぬまま、1つ1つの情報に一喜一憂させられていた方が圧倒的に多かったと思います。僕のような現場中心の人間からすれば「それは違うのに」と言えるようなことであっても、やはりネットの良い意味でも悪い意味でも圧倒的なその「力」に振り回されていた人、少なくないはずです。

そんな中でKstyleが凄かったのが、さすがLINEさん(お世辞ではなく)! 韓国から発信された情報をしっかりターゲットに向けて集約し、素早く翻訳され、ほぼ時差なく日本語で届けてくれるという、とにかくその「早さ」に、マスメディアはこれに太刀打ちできないと思ったんです。同時に敗北感を味わったんですね。

マスメディアに育てられてきた僕ら世代(40代)にとっては、ネットメディアに対する拒否感というものが、どこかにあるものです。そう、未だに「マスメディアが届ける情報は正しい」という、不思議な安心感があるんですよね。でも、インターネット時代に露呈したのは、そんなマスメディアにいかに我々が翻弄されていたかということでした。

MOMOLAND 2018年6月13日 Kstyle LIVE
だからといって、どこにある情報が正しく、有益なのかという問いには、きっと誰も明確な答えなど出せないでしょう。大量な情報の存在するこの社会で、もしかすると信じられるのは自分自身だけなのかもしれません。

そんな中、Kstyleさんの情報は良くも悪くも、韓国の今を日本に届けてくれていると思います。悪くもと表現したのは、日本のメディアだとフィルターのかかりそうなファンにとっては目や耳を覆いたくなるネガティブな情報であっても、しっかりと伝えているからで、これって大事なことだと思うんです。それがメディアの使命であるからです。しかも、とにかく(しつこいようですが)「早い」。この業界に身を置きながら、どれだけLINEから届くKstyleアラート(コロナ禍にかけてみました)に救われたことか。


BTSの日本上陸!密着取材での出会い

ということで、話は戻りますが、2011年に一人敗北宣言を発した僕が、何の縁だか、こうしてKstyleさんで原稿を書くことになったのは、1つのきっかけがあったからなんですね。それが今やときめくBTS(防弾少年団)!

Kstyleさんは、2013年のBTS日本上陸時からいち早く彼らの密着を行っていたんですね。僕自身も彼らの日本上陸時からお仕事をご一緒することになったため、Kstyleさんの密着取材時に、現場で顔を合わせることが度々あったんです。僕としては「あ、あのKstyleが来ている!」という、憧れの眼差しで見ていた一方、ある種のライバル意識というものもあり、そもそも人見知りの性格もあって、僕から話をかけることがなかなか出来なかったんですね。でも、ある瞬間、控室が一緒になったことがあり、自然とお話するチャンスが生まれたんです。そして、名刺交換……その名刺には「LINE株式会社」と記されていました。何でしょう……この充実感。この時の気持ちは、今も忘れられません。名刺を交換したからと言って、仕事が来るわけでもなく、でも、BTSというスターを介して、Kstyleと少しだけ繋がったその喜び。

D-LITE 2017年4月13日 LINE LIVE
不思議ですね、これをきっかけに少しずつKstyleさんのサイトやKstyle LIVE、またLINE LIVEで配信される韓流、K-POPスターの番組のMCを務めさせていただくことになり、今回のこの原稿も、その名刺交換をしたスタッフさんから依頼をいただいたんです。

その中でもKstyleさんと一緒にお仕事することが多かったLINE LIVEでは、本当に数多くのアーティストの皆さんの日本デビューやニューリリースなど、大切なタイミングをご一緒させていただくことがありました。世界でも活躍するBIGBANGやBLACKPINK、CNBLUEや2PM、GOT7など……K-POPスターとファンの皆さんとの貴重な時間をインターネットを介して一緒に過ごしてきました。

ソン・シギョン 2017年4月13日 Kstyle LIVE
もちろん、今も僕はラジオやテレビ、雑誌などのマスメディアを介して、不特定多数の皆さんに韓流やK-POPの魅力を伝える仕事を、このコロナ禍の中でもありがたいことにさせていただいています。でも、ネットメディアの凄さは、特定の情報を得たいと思っている人にダイレクトにその情報を伝えることができるという、ネットだからこその魅力があって、僕自身もようやくその魅力がわかり始め、この8年半の間に、周りに絶対にやらないといっていたSNS(Twitter)をはじめ、YouTubeチャンネルまで立ち上げてしまいました。そして、それらを介して、韓流、K-POPに関心のある日本だけでなく、世界中のファンの皆さんとつながることができたんです。

今回、こうして新たに連載を持たせていただくことになり、せっかくKstyleさんにはいろんなきっかけを与えていただいたので、僕自身がこの連載だから伝えられる様々な企画を通じて、今、なかなか直接会えないスターの皆さんを少しでも身近に感じていただきたいですし、他ではできないインタビュー企画などもやっていければと思いますので、ご期待ください!

古家正亨×Kstyleコラム Vol.1

古家正亨(ふるやまさゆき)

ラジオDJ・テレビVJ・MC
上智大学大学院文学研究科新聞学専攻博士前期課程修了
2000年から韓国音楽を中心に、韓国の大衆文化をあらゆるメディアを通じて紹介。昨年までは年平均200回以上の韓流、K-POP関連のイベント等のMCとしても活躍。

現在もNHK R1「古家正亨のPOP☆A」(水曜21:05~)、NORTH WAVE「Colors Of Korea」(土曜11:00~)、CROSSFM「深発見!KOREA」(土曜18:30~)、Mnet「MタメBANG!~ただいま打ち合わせ中」(毎月第1、3、5木曜23:30~他)を通じて日本から韓流、K–POP関連の情報を伝えている。

最近では、YouTubeチャンネル「ふるやのへや」を立ち上げ、妻でアーティストのMina Furuya(ホミン)と共に料理やカルチャーなどの情報を発信中。

Twitter:@furuyamasayuki0

記者 : Kstyle編集部