映画「二つの月」これまでのホラー映画とはここが違う!

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11日「二つの月」制作報告会……三度目のホラー挑戦のパク・ハンビョル“斬新だった”

ホラー映画のシーズンがやって来た。シーズンとはいえ、韓国のホラー映画市場はここ最近伸び悩んでいたのが事実ではあるが、このような中で、映画「二つの月」の制作陣と俳優たちが映画に対する特別な覚悟と考えを示した。

映画「リング」(1999)「レッドアイ」(2005)でホラージャンルに並々ならぬ愛情を示したキム・ドンビン監督は、11日午前11時に開かれた映画「二つの月」の制作報告会で「アメリカにもタイにもホラー映画専門制作会社がある。韓国では2000年代半ばからホラー映画市場の勢いが滞っているとされているが、何か変化が必要だという考え方から、今回の映画は何があっても成功させなければならないと思った」と話した。

「二つの月」は、ホラー映画専門制作会社を看板にしているゴーストピクチャーズの起業作品。映画会社の代表でこの映画のシナリオを書いた脚本家イ・ジョンホは「長い間ホラー小説を書いてきたが、韓国のホラー映画が持つ独特の娯楽性にもの足りなさを感じ、今回は重くない映画を作りたかった」と伝えた。

またイ・ジョンホは「バラエティに富んだ恐怖をお見せしたかった。レッドクラブというホラー小説家の集まりがあるが、そこから毎年、韓国ホラー文学短編選を出している。小説家が作るホラー映画は、これまでのシナリオライターとは観点が違い新鮮な面もあると思う。毎年違うホラー映画を作りたいと思っている」と決意を示した。


俳優たちにとっても特別な映画「二つの月」……パク・ハンビョル、キム・ジソク、パク・ジンジュの覚悟は?

映画「二つの月」は、出演する俳優たちにとっても特別な作品のように見えた。パク・ハンビョルにとって今回の作品は、出演三作目のホラー映画となる。パク・ハンビョルは「シナリオを受け取るとき、ホラー映画とは聞かされていなかった。ジャンルを分けるならホラーになるだろうけど、とても斬新で、他とは違う感じがあった」と語った。パク・ハンビョルは「ミステリーでもあるし、スリラーの要素も持っていて、これまでのホラーとはまったく違う、斬新な感じがする」と付け加えた。

キム・ジソクにとってのこの作品は、軍隊除隊後初のスクリーン復帰作となる。キム・ジソクは「ホラー映画に挑戦してみたかった。今回の映画は、幽霊を見てわざとらしく驚くといったような設定でなく、場面ごとに気持ちを入れることができたので、その状況に合わせて自然な演技ができたと思う」と話した。キム・ジソクは「監督の配慮で、感情の繋がりのために、ほとんど映画のストーリーと同じ流れで撮影をした。これは俳優にとってはかなり恵まれた環境だったと思う」と、撮影現場の雰囲気を伝えた。

女優のパク・ジンジュは「二つの月」で初めて主役を演じる。映画「サニー 永遠の仲間たち」での悪態をつく女子高生役で、観客に強い印象を残したパク・ジンジュは「やり過ぎず、自然に演技しようとした。身近なところでもこのようなことが起こり得ることを伝えたかった」と考えを述べた。

映画「二つの月」は、朝がやって来ない夜、死人が目覚める家に、記憶を失った3人の男女が集まって繰り広げられる物語を描いた。イ・ジョンホによると、映画の題名はこの世とあの世が重なる設定を表しているという。生者と死者が接する空間的な背景を象徴しているそうだ。

「二つの月」でパク・ハンビョルはホラー小説家ソヒ役を、キム・ジソクは“生き残らなければならない”との考えにとらわれ次第に極限状況にまで陥るソクホ役を演じ、パク・ジンジュは好奇心豊かな10代の女子高生でソヒを疑うインジョン役を演じる。同作品は、7月に韓国で公開される予定である。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル