キム・シンロク「刑事ロク 最後の心理戦」でアクションに初挑戦“チョン・ドヨン先輩のようにやってみたい”

OSEN |

写真=Walt Disney Company Korea
女優のキム・シンロクが「刑事ロク 最後の心理戦2」に関する話と今後の計画について語った。

最近、ソウル鍾路(チョンロ)区三清洞(サムチョンドン)のあるカフェではDisney+オリジナルシリーズ「刑事ロク 最後の心理戦2」に出演したキム・シンロクとのインタビューが行われた。

彼女は同作でクムオ署女性・青少年係のチーム長ヨン・ジュヒョン役を演じ、キム・テクロク(イ・ソンミン)の敵なのか友人なのか分からない人物として、緊張感とサスペンスを与える役割を果たした。

キム・シンロクは「撮る時も愛情たっぷりの作品でしたが、家で毎週2話ずつ公開されるのを見てもっと愛情が深まりました。最後の事件の解決だけを残しているので楽しみですし、寂しいです」と伝えた。

合流のきっかけについては「第4話までの台本をもらいました。当時『後半でヨン・ジュヒョンと父親の関係が明らかになり、テクロクと協力することになるという話だけを聞いて撮影に入りました。それまでジュヒョンはミステリアスな人物に見えて、劇中でサスペンスを生み出すところが魅力的でした」と伝えた。それから「ジュヒョンは人物紹介に『本音が分からない人』と書いてあります。この人物が相反する二つの姿を持っていてほしいと思って、この人物に対して『圧力』と『風』という二つの単語が思い浮かびました。片手では拳を握って、もう片方は広げたイメージを考えました。そのイメージを利用しました」と伝えた。

シーズン2から合流することになったプレッシャーについては「実は私は、様々な作品でシーズン2から合流しているんです」と笑い、「私も『刑事ロク 最後の心理戦1』を見た視聴者なので、視聴者がどんな期待を持っているのか、どんなところが一番気になるのかという点で共感していました。そのためシーズン2を撮る時、視聴者になった気持ちでどのような役割を果たすべきか悩みました」と伝えた。

続けて「大きなプレッシャーはありませんでしたが、初めての撮影に行った時、チームが別の現場よりすごくプロフェッショナルだと感じました。監督、スタッフ、俳優たちと話す時もそうですし、お互いへの信頼を基に自信を持って、現場はどんどん進んでいきました。初めて現場に行った時、私は初めてですが他の方々はすでにシーズン1で息を合わせたので私だけNGも多かったですし、合っていない感じもありました」と打ち明けた。そのため「あの時、イ・ソンミン先輩が『ちょっと待ってあげて。僕たちは8ヶ月前から合わせていたじゃないか』と言ってくれたり、NGが出たら『サウンド監督のせいでしょう!』と言ってくれたりもしました。その瞬間、緊張もかなりほぐれて、チームの中に入ることができたと思います。(おかげで)その後からは、大きなプレッシャーなく臨むことができました」と話した。

特にキム・シンロクは、同作で初めてアクションを披露した。彼女は「私はもともと第4話までは内勤だったんです。初めてキャスティングされた時は『ついに私が刑事になったんだ』と思って、監督に『アクションスクールに行かなければならないですか?』と聞きましたが、その時は『いいえ。あなたは内勤で、公務員の雰囲気を出してほしい』とおっしゃっいました。一方では良かったですし、でも残念なところもあったのですが、第5、6話からは現場に投入されるようになって、急いで現場に武術チームが来て、見てくれました」とし「アクションが上手だったらクローズアップショットがあったはずなのに、私はフルショットです。アクションに入門したということに意義があると思いますし、今後はもっとうまくできると思います」と笑った。

これからもアクションをやりたいかと聞くと、「実は30代後半まで、アクション俳優が夢の一つだったんです。40歳を過ぎてくじけましたが、イ・ソンア(キョン・スジン)を見たらアクションが上手で『かっこいい』と思いました」とし「チョン・ドヨン先輩も、キム・ヒョンジュ先輩も最近アクションをカッコよくされたので、私も年に関係なく、かっこいいアクションをやりたいです」と願いを語った。

JTBC「財閥家の末息子」に続き、相次いで息を合わせることになったイ・ソンミンについてキム・シンロクは「イ・ソンミン先輩と『財閥家の末息子』では、意外と2人で出てくるシーンがなかったんです。でも、『刑事ロク』ではたくさんありました。『刑事ロク』の台本を初めてもらった時も先輩と真剣に演技してみたいという気持ちでこの作品を選んだ点も大きいです」と伝えた。

続けて「そのためすべてのシーンで緊張したけれど、快感が大きかったです。ヨン・ジュヒョンがテクロクに指示するシーンも、テクロクという刑事はベテランで年も上で、イ・ソンミン先輩が俳優としての存在感もすごいので、緊張しました。その緊張を克服して、圧倒する演技が必要だったので、女優としての課題でもあり、やりがいもありました」と語った。また、これからイ・ソンミンと共演する可能性について聞くと「先輩が会ってくれるなら、私はありがたいです」とし「確実に先輩と『刑事ロク』以降、もっと近くなった部分があると思います。私が最終回まで撮ったら打ち上げをしようと言ったら、『やらないとね』と答えてくれました。そのような仲になりました」と笑った。

作品について物足りなさはなかったのだろうか。彼女は「私が解決しなければならない宿題かもしれないですし、制作システムの宿題かもしれません。どちらにせよ、ドラマは台本を第1話からもらって始まるので、後半は台本を見て序盤で悩んだほどの時間がありません。もちろん、それが持つ躍動性もあります。追い詰めて解決していく過程で、もともと自分のやり方ではなく、別のやり方でやっていくうちに見つける私の新しい面もあって、悪いとは言えません。(ただ)いつも撮る時は後にどうなるか分からないこと、後半になればなるほど準備する時間が多くないことがいつも残念です」と伝えた。

最近「謗法~運命を変える方法~」「地獄が呼んでいる」「財閥家の末息子」「Sweet Home」などホットな作品に相次いで出演しているキム・シンロク。次々と出演できる秘訣について聞くと「私だけの特別なケースではないと思います。最近のコンテンツで俳優たちにオファーする方法かもしれません。俳優がある役で十分素敵な姿を見せたと思われたら、オファーがたくさん来るのだと思います。また、新しい誰かが現れればもっとオファーがいくと思うので、どのようにして持続できるかがカギだと思います」と謙遜した。

さらにジャンル物によく出演することについては「OTT(動画配信サービス)の活性化と共にテレビで演技を始めた結果、ジャンル物が多くなったと思いますし、私が世界観が際立つ作品が好きだということもあると思います。『地獄が呼んでいる』も私には興味深い作品で、『Sweet Home2』も世界観がある作品です。『刑事ロク』もジャンル物の世界観があるじゃないですか。そのように世界観があるものが好きです」と話した。恋愛ジャンルへの出演はどうかと聞くと「最近映画『her/世界でひとつの彼女』を観たのですが、とても面白かったんです。単なる愛の物語ではなく、AIと世界観が混ざっているのがとてもよかったです。恋愛物でも新たな方式の世界観がある作品なら出演したいです」と語った。

最近「War and Revolt(原題)」「地獄が呼んでいる2」の撮影を並行しているという彼女は、「私の古い友人が『あなた、最近あまり仕事をしていないんじゃないの』と言っていました」と笑い、「ある人は私に人生を3倍生きていると言うけれど、この友人は私ととても近い人なので、その人の目には私が忙しくなさそうに見えたようです。本当はずっと忙しく過ごしていました」と話した。また「公演関連の仕事もして、最近本も出版したのですが、私にインスピレーションをたくさん与えてくれます。公演をしたり、ワークショップをしたり、このようなことが演技においても考え直す機会を与えてくれます。ある時は『受け入れるべきではなかった』『忙しいのにどうしよう』と苦しみながら準備をしますが、実際に講義や授業をしたら、必ず終わる時には『本当にやってよかった』と思うんです。このような経験が積み重なって、役立つことで時間もあって趣旨が良ければやろうとする方です」と“ワーカーホリック”な面を見せた。

女優キム・シンロクの話も聞くことができた。彼女は「演劇から始めました。幼い頃、生まれる前から父親が演劇俳優として活動していて、漠然と幼い頃から女優になりたかったようです。幼い頃は勉強ができたので、大人たちは『記者になるだろう』『弁護士になるだろう』と言いましたが、心の中には女優になりたいという不思議な熱望がありました」とし「具体的に女優を夢見たのは中学校の頃でした。知り合いの方が公演して地域にある小劇場に行って俳優たちが舞台の上でウォーミングアップするのを見る機会があったんです。それがとてもかっこよく見えて、涙が出た記憶があります」とし「なぜ涙が出たのかは分からないけれど、俳優たちのそのような姿がとても真剣に見えましたし、かっこよく見えたのだと思います」と振り返った。

最後に「刑事ロク2」についてキム・シンロクは「監督は『刑事ロク』シリーズについて『ヒューマンジャンル物』と言われました。ヒューマニズムとジャンルがうまく調和しており、単なる犯罪スリラーとは少し異なると思います。そのような作品として記憶してほしいです」とし「本当にびっくりするシーンは7、8話にあります。ヨン・ジュヒョンにも最後のどんでん返しがあります。キム・テクロクのストーリーの中では納得のいく結末だったと思います。一番近い人が“友達(脅迫犯)”かもしれないという緊張感を持って最終回を見てほしいです」とつけ加えた。

記者 : ユ・スヨン