JYP、新グループ誕生を控え…米レーベルとの協力関係を拡大「K-POPのネクストビジョンを刻む」

Newsen |

写真=JYPエンターテインメント、Republic Records
JYPエンターテインメントが、アメリカトップのレーベルであるRepublic Recordsとの戦略的な協力関係を拡大し、全社的なグローバル協力体制を形成する。

ユニバーサルミュージック(Universal Music)傘下のRepublic Recordsは、ビルボードが選定したアメリカNo.1のレーベルだ。ニューヨーク時間基準で5月31日午前、現地のマスコミに「JYPエンターテインメントと全面的なレーベルのパートナーシップ強化を含む戦略的な協力関係をさらに拡大する」と明らかにした。

これにより、グローバル音楽市場で影響力をさらに高めているJYPエンターテインメントとRepublic Recordsは、JYPエンターテインメント所属の全アーティストに対する流通とマーケティングはもちろん、A&R(Artist & Repertoire)、広報、事業開発などの協力対象、範囲と規模をアメリカを起点にワールドワイドに拡大・発展させる。JYPエンターテインメントの北米法人であるJYP USAとの緊密な協力を通じて、アメリカ市場への攻略を最大限に高め、ユニバーサルミュージックのグローバルインフラは、このようなワールドワイド拡大を全面的に支援するという計画だ。このニュースは、Republic Recordsの公式発表に先立ち、ビルボードを通じて独占報道され、世界の注目を集めた。

今回の戦略的な協力の拡大は、両社が保有する専門知識と資源を共同で活用し、JYPエンターテインメント所属アーティストの世界的な成功はもちろん、グローバル音楽市場でK-POPの頂点をさらに高め、新しいチャプターを開くことを目指している。2020年2月にTWICEから始まった両方のレーベルの協力関係は、2022年2月にStray Kids、ITZYに続き、アメリカ市場での優れた成果を通じてその威力を証明した。

JYPエンターテインメントとRepublic Recordsは、世界を舞台に活躍しているTWICE、Stray Kids、ITZYから、JYPエンターテインメントが最近新たに披露したボーイズバンドXdinary Heroes、ガールズグループNMIXX、そして大規模プロジェクト「A2K」を通じて、両社の協力によって誕生するK-POPシステムベースの初のグローバルガールズグループをはじめ、今後披露する新人たちに至るまで、幅広いパートナーシップを通じて成功と成長を続けていく。

JYPエンターテインメントとRepublic Recordsの協力は、K-POPの歴史に残るマイルストーンを立てた。2020年2月にRepublic Recordsと真っ先にタッグを組んでグローバル市場の攻略に乗り出したTWICEは、同年6月に9thミニアルバム「MORE & MORE」で「ビルボード200」チャートの200位に初登場した。

その後、2020年12月に2ndフルアルバム「Eyes wide open」で72位、2021年6月に10thミニアルバム「Taste of Love」で6位、2021年11月に3rdフルアルバム「Formula of Love:O+T=<3」で3位、2022年8月に11thミニアルバム「BETWEEN 1&2」で3位、2023年3月に12thミニアルバム「READY TO BE」で2位まで、着実に成長を遂げ、K-POPガールズグループとしては最多となる、4枚のアルバムを「ビルボード200」のトップ10にランクインさせた。

また、2021年10月に初のオリジナル英語シングル「The Feels」でビルボード「HOT100」に初登場したことに続き、2023年1月に発売した英語シングル「MOONLIGHT SUNRISE」で同チャートに通算2度目に名を連ねる底力を見せた。また、5度目のワールドツアーの一環として、6月にロサンゼルスのSoFiスタジアム、7月にニューヨークのメットライフ・スタジアムなど、K-POPガールズグループとしては初めてアメリカ現地のスタジアム公演の開催と完売まで達成した。

Stray KidsもRepublic Recordsとグローバルパートナーシップを締結し、大きなシナジー(相乗効果)を生み出している。2022年3月に発売したミニアルバム「ODDINARY」が「ビルボード200」チャート初登場と同時に1位を獲得し、10月に発売したミニアルバム「MAXIDENT」で2年連続1位を獲得し、2022年には複数の作品で「ビルボード200」の1位を獲得した唯一のK-POPアーティストとなった。

3月31日と4月2日(現地時間)には、全世界18都市42回規模の2度目のワールドツアー「MANIAC」を網羅するアンコールコンサートを、ロサンゼルスのバンク・オブ・カリフォルニア・スタジアム(BMO Stadium)で開催し、K-POPボーイズグループ史上2度目に現地スタジアム公演と完売の記録を打ち立てた。世界最大の音楽ストリーミングプラットフォーム「Spotify」では、これまで発売した全ての楽曲のストリーミング数が40億回を突破した。

ITZYもグローバルな存在感を見せつけている。2021年4月に発売した4thミニアルバム「GUESS WHO」で「ビルボード200」に初登場し、9月に発売した1stフルアルバム「CRAZY IN LOVE」は前作の記録をなんと137段階も引き上げて11位にランクイン。2022年7月に発売した5thミニアルバム「CHECKMATE」は自己最高成績の8位を記録した。昨年10月と11月には、デビュー後初のワールドツアー「CHECKMATE」アメリカ8都市での公演を全回・全席完売させ、抜群の人気を証明した。

今回の両社の協力拡大に対して、JYPエンターテインメントのチョン・ウク代表取締役は「過去3年間は、誠実なパートナーとして相互の信頼強化をもとに成し遂げた驚異的な成果の連続だった。音楽産業をリードする両社間のパートナーシップの拡大は、新しいチャプターを一緒に開くことで、K-POPのネクストビジョンを刻むことになるだろう」と述べた。

Republic Recordsの最高経営責任者兼会長のモンテ・リップマン(Monte Lipman)は、「JYPエンターテインメントとRepublic Recordsのパートナーシップは、お互いへの尊重と尊敬から生まれた。両社は、未来のK-POPの爆発的な人気の先陣を立つことができる、驚くべき機会があることを認識している。この可能性は無限大だ」と述べ、期待を高めた。
モンテ・リップマンとエイヴリー・リップマン(Avery Lipman)兄弟が設立したRepublic Recordsは、長年ビルボードが選定したレーベルランキングで1位を逃さず、圧倒的な位置を占めている。テイラー・スウィフト(Taylor Swift)、アリアナ・グランデ(Ariana Grande)、ウィークエンド(The Weeknd)、ドレイク(DRAKE)、ポスト・マローン(Post Malone)、ジョン・レジェンド(John Legend)、リル・ウェイン(Lil Wayne)などのスーパースターが多数所属しており、数々のプラチナ、受賞歴、実績を保有している。

JYPエンターテインメントとRepublic Recordsは、戦略的パートナーシップの発表以来、TWICE、Stray Kids、ITZYをグローバル音楽市場に定着させた。両社は、デビュー曲「Happy Death Day」でデビュー8日にしてビルボード「ワールドデジタルソングセールス」チャート12位を達成する底力を見せたXdinary Heroes、2023年3月に発売した1stミニアルバム「expérgo」でデビュー1年目にして「ビルボード200」で122位を獲得したNMIXXのような新人K-POPアーティストたちに、これまで蓄積した経験とノウハウを発揮し、グローバルな影響力の拡大を支援していく予定だ。

両社はK-POPシステムに基づいたグローバルガールズグループのローンチを宣言し、「A2K」プロジェクトのスタートを予告した。昨年、アメリカの主要5都市でグローバルガールズグループのデビュー候補生を探すオーディションを開催し、選抜された候補生はJYPエンターテインメント本社でパク・ジニョン(J․Y․Park)をはじめとするK-POP企画者、振付師、プロデューサーたちの体系的なトレーニングを受けている。

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記者 : ファン・ヘジン