パク・チャヌク監督作「別れる決心」が米ゴールデン・グローブ賞にノミネート!「パラサイト 半地下の家族」などに続く快挙なるか

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写真=CJ ENM
パク・チャヌク監督の映画「別れる決心」が、「ゴールデン・グローブ賞」の作品賞 ⁻ 非英語作品(旧・外国語映画賞)にノミネートされ、世界的な関心を集めている。

「別れる決心」は、山で起きた変死事件を捜査することになった刑事のヘジュン(パク・ヘイル)が、崖から転落死した男の妻ソレ(タン・ウェイ)に出会い、疑いと関心を同時に感じることから始まる物語を描く。

2023年1月10日(現地時間)に開催される「第80回ゴールデン・グローブ賞」にて、作品賞の非英語作品部門にノミネートされた。

「ゴールデン・グローブ賞」はハリウッド外国人映画記者協会(Hollywood Foreign Press Association、HFPA)が主管し、毎年米ロサンゼルスにて開催される授賞式で、アカデミー賞とともにアメリカで開催される代表的な授賞式である。

「別れる決心」がノミネートされた非英語作品部門は、リー・アイザック・チョン(韓国名:チョン・イサク)監督の「ミナリ」(2021年受賞)、ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」(2020年受賞)、アルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」(2019年受賞)、アン・リー監督の「グリーン・デスティニー」(2001年受賞)、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の「さらば、わが愛/覇王別姫」(1994年受賞)など、世界的に反響を呼んだ有数の作品が受賞した。

2020年「第77回ゴールデン・グローブ賞」にて、韓国映画として史上初の外国語映画賞を受賞した「パラサイト 半地下の家族」や、昨年、日本映画として62年ぶりに作品賞 ⁻ 非英語作品を獲得した「ドライブ・マイ・カー」に続き、偉業達成となるか注目だ。

「別れる決心」は「第75回カンヌ国際映画祭」で監督賞を受賞したことに続き、「ニューヨーク映画祭」「ファンタスティック・フェスト」「トロント国際映画祭」など有数の海外映画祭に招待され、大きな反響を呼んだ。

今月6日には、ニューヨーク・タイムズ紙が選定した「2022年トップ10映画」に選出され、「『別れる決心』は強烈なオープニングとパク・チャヌク監督ならではの無限の想像力、そして美しい演出で観客を一気に魅了した。ついに安定期に入ったという印象と同時に、容赦なく心を揺さぶり、心臓を崩壊させる」と絶賛された。

それだけではなく、LAタイムズは「『カンヌ国際映画祭』でパク・チャヌク監督が監督賞を受賞し、韓国映画を代表してオスカーレースに参加する『別れる決心』は、ほのかな感性と豊かな快感を与える密度の高いノワールだ」と称賛。IndieWireは「今年最もロマンティックな映画」、The Revealは「『別れる決心』は爆発的な情熱と感情、そして秀麗な演出と同じく、パク・チャヌク監督の特徴がそのまま盛り込まれた作品であると同時に、自らを騙そうとする人間のミステリアスな心理と行動を繊細に描いている」、Rolling Stoneは「『別れる決心』にはパク・チャヌク監督の卓越した跳躍と美学がたくさん盛り込まれている」と絶賛した。

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記者 : キム・ナラ