“ヒット”女優シム・ウンギョンの次回作が公開された。失敗を知らない大胆な20代の女優の次の挑戦はスリラーだ。復讐を夢見る恐ろしい少女のキャラクターを演じる。

今年はじめ「怪しい彼女」で実に800万人を超える観客を笑わせ泣かせたシム・ウンギョンは、殺到するオファーの中から映画「少女は悪魔を待ちわびて」(仮題)を選んだ。映画で彼女は7歳の時、連続殺人犯によって父親を失い、15年間彼の出所を待ちながら復讐を企てる少女ヒジュを演じる。現在、女性主人公であるシム・ウンギョンの出演が決まっているだけであり、連続殺人犯や彼を追う刑事など主要な役のキャスティングが進行中だ。

しかし、シム・ウンギョンのキャスティングだけで映画制作はより活気に溢れる見通しだ。「怪しい彼女」まで大ヒットし、名実共にヒットを生み出す女優になったシム・ウンギョンが主演を務めるという事実だけで映画界が騒いでいるためだ。デビュー後、事実上スリラー映画初主演であるうえに、復讐を準備する“危険な”少女キャラクターというところが魅力的だ。

他のキャスティングももちろん重要だが、注目すべき点はシム・ウンギョンという女優が作品の中心に立つことが非常に意味のあるということだ。20代の女優の活躍が不足している韓国の映画界で彼女はワントップ、あるいは主演映画を次々と出しているためだ。これこそシム・ウンギョンの圧倒的な影響力と抜群の存在感を確認できる部分だ。著名なトップスターもヒットを予測しにくい状況で、彼女は映画「怪しい彼女」で事実上ワントップとして活躍し、大勢の観客を集めた。

続けて選んだ作品もヒロインの役割と比重が絶対的だ。「少女は悪魔を待ちわびて」は父を殺害した殺人犯を15年間も待つヒロイン、ヒジュの人生や視点が中心になるしかない映画だ。それだけに荷が重い部分もあるだろうが、だからこそ女優としてもっと欲張るべき挑戦である。そのような点でシム・ウンギョンの歩みは健気で賢明だ。女優として着実に成長し、発展しようという意志がうかがえるためだ。

シム・ウンギョンの次回作に対し、多くの映画ファンも歓迎の雰囲気だ。「シム・ウンギョンなら信頼して見られる」という意見が多数を占めている。これは「怪しい彼女」「王になった男」「サニー 永遠の仲間たち」など、最近の出演作がすべて成功を収めた“ヒットを生み出す女優”への自然な信頼である。

すでに韓国の映画界で華やかな20代の女優に挙げられているシム・ウンギョンが、今回はどんな変身で映画界と観客の信頼に応えるのか、これからが楽しみだ。