SoReal「アイドルグループの洪水の中…“SoReal”というジャンルを確立させたい」

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写真=STAR EMPIRE

「My Heart Says」でデビューしたSoReal“課題はV.O.Sとの差別化”

それぞれ事情は異なるが、問題のないグループなど存在しない。ボーカルグループSoRealも世に出るまでにかなりの紆余曲折があった。

2年前にデビュー曲「My Heart Says」を受け取ったものの、デビューへの道のりは遠く険しかった。Impactというグループ名で所属事務所の先輩グループZE:Aのショーケースステージに立ち、その度に「間もなくデビューだ」と自分たちのことを知らせたが、完全に彼らだけのステージは中々与えてもらえなかった。

その間にメンバーも変わった。従来のメンバーであるビョン・ジャンムンとカン・ソンホ、リュ・フィリップに、新メンバーのチュ・デゴンが加わった。このようにして2013年、現在のSoRealが完成した。5年近い時間を1つの目標に向かって努力してきた3人と、彼らの“秘密兵器”となるもう一人のメンバーの登場により、SoRealはさらに強固になった。「アイドルグループの洪水の中、ボーカルグループの命脈を繋いでいく」と打ち出したSoRealに会った。

SoRealにとってV.O.Sとは?…「特別な先輩であり、先生」

SoRealのメンバーを抜擢したのは先輩グループのV.O.Sだ。特にビョン・ジャンムンとカン・ソンホはV.O.Sの勧めで現在の所属事務所STAR EMPIREに入った。ZE:A、Nine Musesなどほかのグループがたくさんいる中、V.O.SはボーカルグループのSoRealに特に愛着を見せた。チェ・ヒョンジュンは、SoRealのデビューアルバムの最初の曲「Missing You」に参加し、彼らをサポートした。

「V.O.Sのお兄さんたちからたくさんのことを学んだ。ただ事務所で会うだけでなく、プライベートでも連絡を取り、お酒を飲みながら悩みを打ち明ける仲だ。僕たちがやる音楽の殆どは兄さんたちから学んだものだから、差別化を図るのが難しかった」(ビョン・ジャンムン)

「兄さんたちとはいつも一緒にいて、彼らから色々学んでいるからV.O.Sと違う魅力を見い出すことが僕たちの課題だった。何をやっても真似をしているように見えてしまっていたから」(リュ・フィリップ)

V.O.Sについて「特別な先輩であり、先生」と言うチュ・デゴンは、SoRealの強みとして“発展の可能性”を挙げた。20代半ばに差し掛かっただけに、今後活動を通して発展する可能性が高いということだ。チュ・デゴンは「V.O.Sのおかげでボーカルグループとしてのスタートを少し高く設定することができたと思う。その名を傷つけないよう成功することが僕たちの使命だ」と語った。

デビュー曲を受け取ってもまだ練習生…名前を改め「SoReal」になるまで

練習生とは言え、長いトンネルの中でSoRealは挫折も経験した。20代前半だった年齢はいつの間にか20代半ばに差し掛かっていた。リュ・フィリップは「未だにデビューできるのかはミステリー」と首を横に振った。時間が経てば経つほど可能性は下がり、“このままだとデビューできないのでは”と不安になる時もあった。ストレスを受ける度、練習に練習を重ねるしかなかった。

「未熟だったんだ、ステージ経験もなかったし。歌は常に練習しているけれど、ステージでは外的な要素もたくさん必要だった。人間性も兼ね備えていなければならないし。歌以外でスター性を出すために僕たちに足りない部分を埋めていった時期だったと思う。当時は精神的にも非常に辛かったけれど、初めてステージに立ってから考えてみると、練習生時代の経験が大いに役立ったと思う」(ビョン・ジャンムン)

チュ・デゴンは2013年にオーディションを通じてSoRealのメンバーになった。彼は大学入学直後、いち早く軍服務を終え、コーラスやガイドとして活動しながら実力を磨いた。所属事務所STAR EMPIREの冬の公式イベントであるキムジャン(越冬用のキムチ作り)にも一度も参加することなくデビューという幸運を掴んだ彼は「SoRealに入ることができて幸運だったと思う。メンバーたちは皆歌が上手い。わくわくしながら加入した」と話した。

「SoRealの音楽は退屈しない、期待してほしい」

未だに「目を閉じて開くと練習生に戻ったのでは」と思うことがあるというSoReal。彼らは長い時間を経て遂に夢見たアーティストになり、自分たちの声で勝負する時が来た。ビョン・ジャンムンは「下積み期間が長かったので“自分たちをしっかり見せなくては”“早く何かを達成しなければ”という意欲がほかの人たちよりあると思う。初めてステージに立った時の胸が高鳴りは忘れない」と覚悟を表した。

「ジャンルに縛られたくはない。悲しいバラードからダンス曲まで全部歌いこなせるのが僕たちの強みだ」(リュ・フィリップ)

「僕たちの音楽を聞けば退屈しないと思う。僕たちが一生懸命に活動すれば“SoReal”という音楽のジャンルができる可能性だってあるかもしれない。一瞬聞いただけで“SoRealだ”とすぐ分かるような、そんな音楽だ」(チュ・デゴン)

“第2の○○”と表現されるより、“SoReal”という名前だけで「あ!」と歓声が上がるような存在になりたいという4人のメンバーたち。「どれほど時間がかかるかは分からないが、どんな音楽も、どんな修飾語も似合うグループになりたい」と言うSoRealは、機会があればV.O.SやZE:Aとコラボレーションしたいと付け加えた。「下積み期間が長かったから、柱一本くらいは打ち立てたいと思う」

記者 : イ・オンヒョク