【スターコラム】イ・スンギ、バラエティと演技の間にいる僕の本当の姿 ― Vol.2

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2004年、全国のお姉さんたちをときめかせ、年上女年下男のカップルブームを巻き起こしたイ・スンギ。整った目鼻立ちと歌の実力を土台に、活発な歌手活動を展開していた彼は、演技という領域に足を踏み入れた。

ドラマ「華麗なる遺産」の主人公を演じ、視聴率47%を記録、いわゆる“視聴率の男”と呼ばれたり、「ハッピーサンデー-1泊2日」(以下「1泊2日」)「強心臓(カンシムジャン)」など、有名バラエティ番組に出演し、既存の真面目なイメージにホダン(しっかりしているように見えるが、抜けている人)イメージを加え、ファンに更に近づくキャラクターとして生まれ変わった。

お姉さんたちの幼い弟だと思われていた彼が、今や立派な大人になった。今に至るまでに彼の過去を一緒に経験した人たち、そしてこれからの人間イ・スンギの未来など、「話し上手な芸能人」イ・スンギが語る最後のストーリーを始めたい。/編集者

NAVER スターコラム:イ・スンギ

皆さん、お元気でしたか?暑くなったり寒くなったりの天気で、皆は大丈夫なのかと心配です。ここ1週間皆さんがスターコラムに送ってくださった声援と励ましに、疲れも知らず過ごしてきたイ・スンギ、改めてご挨拶申し上げます。^_______^

前編が「九家の書」中心の話しだったとすれば、これからは更に昔の話と、近い将来について考えたいと思います。今までできなかった話、始めます!

チェ・ガンチに変身する前の僕の姿です^^

# バラエティと演技の間で…

最初に高校生バンドとして今の芸能事務所の代表に出会い芸能界に入った時、僕は歌手というタイトルだけでいっぱいいっぱいの状態でした。所属事務所の代表は、これからは歌手、バラエティ、俳優まで多岐に渡り活動する時代になるとしながら、演技のレッスンを勧めました。

僕は俳優になれるとは夢にも思っていなかったので、謙虚(?)にお断りしました。しかし、代表の意志を折ることができずに演技の練習をはじめ、当時最大のスター登竜門だった「ノンストップ5」に出演しました。にも関わらず、俳優は僕にとっては見慣れないジャンルでした。

今も代表とその時を思い返すと、僕が最後まで意地を張ったり、代表が簡単に諦めていたらどうなっていたのだろうと思います。俳優は今や、幼い頃夢見ていた何かにどんどん近づくという達成感を感じさせます。

役者として視聴率47%という忘れられない思い出を作ってくれた「華麗なる遺産」
周りからバラエティと役者としての活動を並行することに対し心配されます。今はとても重要に思っていますが、以前は見過ごしていました。前はただ「僕が頑張れば良いだろう」との思いだけで臨んでいたと思います。

バラエティは“本当の自分”を見せるもので、とてもたくさんの情報を伝えてくれます。役者の先輩たちが「自分の世界をあまり知らせないほうが演技が伸びる」とアドバイスしてくださいました。バラエティをしながら役者として活動すると、どうしてもイメージを一度振り払ってから見なければならないと思います。バラエティはあまりにもインパクトが強いからです。「1泊2日」のイ・スンギを、記憶から直ぐ消すことはできないじゃないですか。作品の中のキャラクターの選択も重要だと思います。それでも、世の中は多様であるように、俳優の神秘主義、バラエティの親近感と健康さなど、それぞれの長所があると思います。

ミナ姉さん、本当にありがとうございました。そしてごめんなさい。初めて姉さんと呼びますね~
演技についてイ・スンジェ先生が語られた言葉を覚えている。

「死ぬまで悩め。とりあえず悩め。分析して悩め。安心した瞬間、緊張感の欠片もない深みのない演技が出る」

結局バラエティと演技に対する悩みも実力が先だと思います。最近は1つでも、複数でも、飛び切り上手い人が脚光を浴びる時代だと思います。僕は既に演技とバラエティ両方に足を踏み入れたので、元の本業である歌手まで入れて3つとも上手くならなければならない責任感があるわけです。^^;;

映画ですか?もちろんしたいです。現場で映画に出演した先輩や同僚の話しを聞くと、システム的な部分や呼吸などを学んでみたいと思います。勉強して一つずつ覚えながら、僕が学び、感じたことが正しいのかを確認してみたいです。経験が積もれば、後は演出をしてみたいです。これ……勉強するだけでも大変ですよね^^

演技に置いて大きなターニングポイントになった「キング~Two Hearts」のジウォン姉さんと一緒に「ブィ~!」

#義理で続けて行く“もう一つの家族”

僕がここまで来れたのは、今や家族となった所属事務所の代表とスタッフのお陰です。前は同僚との交流がなかったので、他の事務所がどうなのか知りませんでした。しかし知っていくにつれ「僕の事務所は独特だな」と思いました。いつか代表に「新人発掘はしないんですか」と訊ねました。そうすると「私が他のところにエネルギーを費やしてしまうと、あなたに注がれるエネルギーが少なくなる。まだしっかりした土台があるわけではないので、誰も育てなかった」と答えました。

僕の立場からは本当にありがたい話です。僕の所属事務所の代表は、僕が唯一何も言わず意見に従う、実力で納得させる方です。僕の母が「我が家の神」だとしたほどです。芸能人のイ・スンギではない、人間のイ・スンギがどう生きるべきかに対する目標を設定してくださった方です。

代表も僕を初めて見て、5年ほど学べば良くなるだろうと思ったそうです。しかし僕は10年が経った今も、呼吸を合わせても物足りなさを感じます。アルバムが出るたびに一緒に悩み、本当に多くのことを学びます。

所属事務所のスタッフたちは、僕がそういったことを学んで行くに置いて、他の部分は気にしなくても良いように全面的にサポートしてくれます。正直に言ってスタッフたちは、僕がいなければ他人に悪く言われたり、喧嘩したりすることがないじゃないですか。今までたくさん苦労したと思います。僕を保護し、成長できるように周りと妥協し提案していたことを考えると、更にそう思います。僕が前に出なくても、自身の部分まで犠牲にしながら、前に立ってくださった代表と所属事務所のスタッフがいて心強いです。

皆様に愛されるまで、たくさんの方々の助けがありました^^ありがとうございます!
そうすると、僕の異性に対する観点も僕を含めた所属事務所のスタッフなど、周りの方々と馬が合う人なら良いと思います。スタッフたちがビジュアルを重視(?)するので、もちろん綺麗なことも……(冗談です!)人と仲良くやっていけるということは、他人を配慮できる人だと思います。職業は構いません。芸能人であれば、理解から来る癒しがありそうでいいだろうなと思ったことはあります。あえて職業から来る偏見はありません。

人々にはみんなそういうところがあるじゃないですか。するなと言われると、もっとしたくなる気持ち。前は芸能人について慎重になり、慎まなければならない立場だったとすれば、今はそこからある程度自由な状態になり、むしろ気にしなくなります。誤解はしないでください!芸能人をやめるというのではなく、以前のように焦らないということです。ハハ。

感謝の気持ちを込めて、皆様に贈ります~

# 夢、そして目標。歌手のイ・スンギ

今までアルバムを出しながら、ほぼ毎年ドラマに出演したと思います。更に「僕の彼女は九尾狐」の撮影の時は「1泊2日」と「強心臓」までしたので……今考えてみると「知らないからこそ勇敢になれる」という言葉は正しいようです。前はドラマのサウンドトラックもただ頂いた曲を歌いましたが、今やサウンドトラックも僕が作詞と作曲をしました。欲張りになったというより、雰囲気がそっちに流れているようです。ドラマに対する理解が深くなると、感が良くなり、それを早く盛り込んでみたかったです。また遅れを取りたくないので勉強もさらに頑張るようになりましたし。

前は男前でなければならないと思っていたので、恥ずかしいことが嫌いでした。そうすると、結果が恥ずかしいことが嫌いで、そうならないためには更に頑張るしかありませんでした。考えてみるとこのような思いが、僕を今まで動かしてきた原動力だと思います。今は男らしさよりは良い結果を出すために最善を尽くそうとだけ思っています。

これからの様々な姿を楽しみにしてください~
歌手活動において音楽番組で1位になることも良いんですが、それより今回のチョー・ヨンピル先輩を見て本当に驚きました。何十年ぶりにアルバムをだして、音楽で全ての人と通じ合えることが素晴らしいと思いました。僕がイ・ソンヒ先輩のアルバムから感じた感情を再び感じたからです。僕もこれから引き続きコミュニケーションし、通じ合える人になるために努力します。

これまで歌手、俳優、放送人など「マルチエンターテイナー」という修飾語で忙しく生きてきましたが、僕をここまで真剣に省みる時間を設けたことはなかったと思います。また一つのコミュニケーションの窓口をみつけたようで本当に嬉しいです。久しぶりに良い機会を通じて、このように話すことができ光栄です。

これからも期待を裏切らないイ・スンギの姿をお見せするために、最善を尽くします。たくさんの方々の暖かい関心と厳しい忠告をお待ちしております。イ・スンギもそうですし「九家の書」も愛してください。約束ですよ?それではテレビでまた会いましょう~!

文:イ・スンギ

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記者 : NAVER芸能