「IRIS 2」放送終了…前作「IRIS」を乗り越えられなかった

OSEN |

※この記事にはドラマ「IRIS 2」の結末に関する内容が含まれています。
KBS 2TV水木ドラマ「IRIS 2」が期待値に満たない成績で放送を終了した。「IRIS」 シーズン1(以下、「IRIS」)を乗り越えるという覚悟を台無しにする結果となった。

2月から放送をスタートし、18日に20話で放送を終えた「IRIS 2」は韓国と北朝鮮を統一させるため核爆発を図るユ・ジュンウォン(イ・ボムス)とNSS(国家安全局)の対決で幕を閉じた。特に、アイリスのアジアの首長、ミスターブラック(キム・ガプス)がペク・サン(キム・ヨンチョル)の犠牲で除去された状況でアイリスの支援なしに祖国を統一するというジュンウォンの野心は、ソウルの真ん中で核が爆発するかも知れない一触即発の危機的状況を作り出した。

だが、放送前から予告された“ソウル爆発シーン”を控え、長く感情に訴える姿は登場人物の悲しい運命を十分説明したものの、逆に緊張感を低下させる結果となった。「IRIS」の光化門(クァンファムン)戦争シーンを凌駕する爽快なアクションを期待していた人々と、ラブストーリーを期待した視聴者の両方を満足させなかった台本と演出は、視聴者の視線を集めることができなかった。

また、頭に銃に打たれている状況でもヨンファ(イム・スヒャン)に指輪で心を表現するジュンウォンの姿などからは、悲劇的な状況に置かれた人物たちの切ない姿を描くという意図は伝えられたが、心臓が止まると核が爆発という警告は気にも留めないずさんな展開と彼の死の前で悪縁を回想するユ・ゴン(チャン・ヒョク)などは、最後まで感情の過剰を見せ、見る人も興冷めするしかなかった。

また、既に カウントダウンが始まった核を抱いて海の上で自爆するユ・ゴンの死は視聴者にそれほど説得力を与えず、大きく予告された「IRIS」のソンファ(キム・ソヨン)の登場も次のシリーズへの余地を残す程度に活用された。

放送前、イ・ボムスはライバル作のMBC「7級公務員」とSBS「その冬、風が吹く」と関連し、「ライバルは他のドラマではなく、『IRIS』だ」と言った。イ・ボムスの言葉通り「IRIS 2」は、「IRIS」を超える特別な内容が必要だったが、視聴者を魅了する新鮮なものよりは予想可能だった南北の立場の違いとアクションシーンに重点が置かれ、前作に熱狂した視聴者の期待を満たせなかった。

アクションシーンで大小の負傷を負った「IRIS 2」の俳優たちは、視聴率35%を期待すると胸を張ったが、結果的には喜ばしくない結果となった。2009年当時、「IRIS」が韓国で超大型アクションドラマの出発を告げ、高い期待の中で放送され、イ・ビョンホンとキム・テヒの恋愛模様まで安定的に描き良い結果を得たが、前作の名声に頼ったスピンオプ作品「ATHENA -アテナ-」 に続く「IRIS 2」の視聴率不振は視聴者と制作陣、俳優全員に残念な結果となった。

記者 : クォン・ジヨン