【スターコラム】ソ・イングク、万能エンターテイナーが描く未来 ― Vol.3
Kstyle |
韓国型オーディション番組の元祖と言われる「SUPER STAR K」でスターになり、名を知らしめた。しかし、その興奮は長くは続かなかった。それほどまでに願い、夢を叶えて歌手になったソ・イングクだが、立つことのできるステージは限られていた。だが、彼は屈することなく“挑戦”を続け、堂々とした歌手であり俳優へと生まれ変わった。そして今や、万能エンターテイナーの道へと向かって突き進んでいる。“希望”という言葉が良く似合う男、ソ・イングク。彼の最後のストーリーを聞いてみよう。/編集者
NAVER スターコラム:ソ・イングクうーん…Vol.1を書くときに皆さんに申し上げたことがありますが、覚えているでしょうか。今回のコラムをきっかけに、僕だけの小さな日記帳を作るというものです。実は、小学校以来日記をつけたことがありません。毎日忙しく過ごしていますが、そんなある日、友だちとおしゃべりをする機会がありました。二人で話をしながら大笑いしていた瞬間、ふと、これっていつの出来事だっけ…と考え出しました。10分間考えてみた結果、つい昨日のことだったのです。心底びっくりしました。
それで、決心したのが“日記”でした。余りにも簡単に僕の人生が過ぎていき、後で振り返ってみた時、本当に残念に思いました。今ある大切で楽しかった瞬間が、また明日になって急に思い出せなくなる可能性もあるじゃないですか。
歌手ソ・イングクが描く未来
今は演技の魅力にはまっていますが、本業はいつも歌うことだと考えています。音楽を聞いていると、つい感情移入してしまいます。この歌を歌う時は、誰よりもスイートな男になり、切ない歌を歌う時は、傷を持った映画の中の主人公になります。そうやって歌を歌っていると、自身の中に溜まっていたストレスが解消されるような気がします。蔚山(ウルサン)からソウルに出て来た時も、歌手になりたいという気持ち一つでスタートしました。友達の家に居候し、狭いワンルームで暮らしていた時も、片時も手放すことのなかったものが、マイクでした。ステージの上で自身の声で感動を与えること。それよりぞくぞくすることが他にあるでしょうか?
そう、誰がなんと言おうとソ・イングクは音楽と歌が好きな人間です。もちろん、今は演技をしながらアルバム制作と公演は、しばらく休んでいますが。そのため、歌手ソ・イングクを待っているファンの皆さんには、とても申し訳ない気持ちでいっぱいです。無理に欲張って、すべてのことを一度にやれないということを、誰よりも僕が一番よく知っているからです。どうか、歌手として復帰するその日を楽しみにして下さい。
敢えてジャンルを選ぶとすると、ブルースに近い音楽をやりたいです。以前に比べて大きく変わっている部分でもあります。昨年のことでしょうか。蘭芝(ナンジ)島漢江(ハンガン)公園で、「2012シウォレ」のコンサートステージに上がったことがあります。その時、僕の出番が終わっても会場を去ることができませんでした。マイケル・ブーブレのためです。男性的で強烈なイメージのそんな音楽をやりたいです。ある“お手本”というよりも、聞いている人が耳をそばだてるソ・イングクならではの雰囲気を持ちながら。実は、このように文章を書きながら、自ら誓っている部分もあります。
実は、歌手になった後もステージに対する切望のためか、アルバム制作に対する情熱が大きくなりました。アルバム1枚を発売するまでに、たくさんの人々の努力が入ります。歌手の僕をはじめ、作曲家と作詞家はもちろん、編曲者、奏者、そしてエンジニアの皆さんまでが、全身全霊で1曲に取り掛かります。そうやって骨身を削る努力が込めれられた曲を、きちんとお聞かせできないことが本当に残念でした。しかし、諦めてはいません。まだ、諦めるという言葉は、僕には似合わないからです。そして何よりも、僕にはいつも力になってくださる皆さんがいらっしゃいますから。
俳優ソ・イングクの未来
皆さんもお聞きになったかと思いますが、いよいよソ・イングクが映画俳優になります。実は心配も大きいです。これまで挑戦してきたドラマとは全く異なる世界が広がりますから。ワクワクする気持ちもありますが、プレッシャーも大きいです。しかも、思いがけなく主人公を演じることになりました。映画への挑戦の土台となったのは、ドラマを通じて出会った先輩たちです。今は本当に愛する兄になったイ・ソンジェ先輩、毎日顔を合わせて撮影しながらも感謝の気持ちをきちんと表現できませんでしたが、この場をお借りして感謝の言葉を申し上げたいです。僕を俳優として生まれ変わらせてくれた方です。イ・ソンジェさん!有難うございます。それから愛しています。
それから、至らない僕のために厳しい指摘もしてくださるソン・ドンイル先輩。「応答せよ1997」では、温かいお父さんのような方でした。「応答せよ1997」の最終話の日、一緒にお酒を飲みながら僕の演技について細かくモニタリングしてくださって、アドバイスもたくさん頂きました。先輩、あの時の言葉、絶対に忘れません。
このように僕にとって演技の先生は、一緒に仕事をする全ての方々です。先輩はもちろん、初めて演技を始める方々まで。皆さんに置いて行かれないように一生懸命努力をしています。俳優としても、さらに成長した僕の姿をお見せしたいです。そして、皆さんからぜひ褒めてもらいたいです。
ソ・イングクの告白
ソ・イングクの最終的な目標は、皆さんに認めてもらうことです。歌手としても、俳優としてもです。もしかすると、単純で幼稚な表現かも知れませんね。しかし、それだけ僕の真心の込もった言葉でもあります。皆さんから認めてもらうこと。常に、自らに対する満足よりも見てくださる方々の満足を考えます。アンディ・ラウのように全ての分野で認められる人になりたいです。ソ・イングクならではの魅力で、皆さんに近づいていきます。思えば、僕は本当に幸せな人ですね。僕をこの場に立てるようにしてくださったたくさんの方々のためにも、全てのことにベストを尽くします。ソ・イングクは、もう一人ではありませんから。常に謙遜な姿勢で皆さんにお会いするソ・イングクになりますので、今よりもっと大きな関心をお願いします。皆さんからの言葉一つ一つを胸に刻みます。
皆さん!以上がソ・イングクのNAVERスターコラムでした。楽しく読んでもらえたでしょうか。また、皆さんとお話したいです。ソ・イングクは、皆さんを本当に愛しています。嘘じゃありません。本当です!
文:ソ・イングク
「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。記者 : ソ・イングク