【さよなら「優しい男」 Vol.3】ムン・チェウォン vs パク・シヨン、ソン・ジュンギを手玉に取る“魔性の女たち”

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写真=KBS 2TV「優しい男」スクリーンショット
KBS 2TVの水木ドラマ「優しい男」(脚本:イ・ギョンヒ、演出:キム・ジンウォン、イ・ナジョン)のカン・マル(ソン・ジュンギ)が魔性の男になることができた理由は、ソ・ウンギ(ムン・チェウォン)とハン・ジェヒ(パク・シヨン)という二人の女性がいたからだ。

ソ・ウンギとハン・ジェヒのどちらをカン・マルが選択するのかについて、視聴者は最後まで目が離せなかった。カン・マルがなかなか諦めらきれないほど、ソ・ウンギとハン・ジェヒはそれぞれが魅力を持っていた。ムン・チェウォンとパク・シヨンはそれぞれの役割をオーダーメイドの服のようにこなし、それぞれが異なる“魔性の女”を作り上げた。

ムン・チェウォン ― 「王女の男」の演技力疑惑は“昔のこと”

わずか1年前、ムン・チェウォンはミニシリーズの初主演ドラマ、KBS 2TV「王女の男」で世間から演技力を疑われた。まるで本を読むようなぎこちない演技だったためだ。しかし後半になるにつれ、彼女の演技力を指摘する声は少なくなり、このドラマを通して、その年のKBS演技大賞女性最優秀演技賞を手に入れる逆転劇の主人公となった。

「優しい男」は、ムン・チェウォンの演技が単純にドラマに恵まれて目立っただけという一部の偏見を吹き飛ばした作品だ。ムン・チェウォンは「優しい男」で最も激しい変化を見せるソ・ウンギを演じ、毎回視聴者の心を掴んでいった。

パク・シヨン ― ファム・ファタールの演技は“私が最高”

今年公開された映画「容疑者S」でファム・ファタール(魔性の女)とは何かを見せてくれたパク・シヨン。彼女が演じたハン・ジェヒは、初恋のカン・マルをはじめとしてアン・ミンヨン(キム・テフン)弁護士の心をも奪い、絶対的な愛を享受する魔性の女性だ。カン・マルはハン・ジェヒのために自ら殺人犯となり、アン・ミンヨン弁護士もハン・ジェヒのために全ての罪を自分が被ろうとした。

パク・シヨンは放送序盤、表情と声がぎこちないという指摘を受けたが、容貌から放たれる美しさと、セクシーなときは強く、女性らしいときは保護本能をくすぐる魅力で、パク・シヨン以外では想像できないほどのハン・ジェヒというキャラクターを作り上げた。

記者 : イ・ウイン