「王になった男」韓国映画初のLACMA試写会を開催“イ・ビョンホンのための映画”

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写真=TVレポート DB
映画「王になった男」(監督:チュ・チャンミン、制作:CJエンターテインメント、リアルライズピクチャーズ)が韓国映画としては初めてロサンゼルスカウンティ美術館(Los Angeles County Museum Of Art、以下LACMA)でレッドカーペットプレミア試写会を開催した。

14日、LACMAが開催したフィルム・インディペンデント(Film Independent)イベントでは、「王になった男」を見るためにLACMA博物館長のマイケル・ゴーバンやエバー・チャウ、ハリウッドの映画関係者、評論家及びLACMAフィルムとニューヨークタイムズクラブのメンバー、LAの市民など、600人を超える人々が会場を埋め尽くした。

今回「王になった男」を招待したフィルム・インディペンデントは独立映画の制作会社と芸術家を支援するために1981年に作られた非営利芸術団体だ。

フィルム・インディペンデントは古典映画から現代映画に至るまで注目すべき作品性のある映画を上映することはもちろん、国際的なイベントを開いたり、特別ゲストを招待するなど、アーティスト、キュレーターそして新人監督と話し合える機会を提供している。

フィルム・インディペンデントを通じて招待された最近の作品としては、ジョージ・クルーニー主演の「ファミリー・ツリー」(監督:アレクサンダー・ペイン)、ブラッド・ピット主演の「マネーボール」(監督:ベネット・ミラー)などがある。

レッドカーペットイベントにイ・ビョンホンが登場すると、多くの現地記者や一般人たちのカメラのスポットライトが当てられ、歓声が上がった。イ・ビョンホンは20分間レッドカーペットでサインをしたり、写真撮影に応じるなど“ワールドスター”らしい紳士的な態度を見せた。

CJエンターテインメントの関係者は「客席では映画の途中に爆笑が起きたり、悲しいシーンに涙する場面もあった。最後にエンディングクレジットが上がった時には大きな喝采が溢れていた。映画終了後、込み上げる感情が落ち着かず、会場にずっと立っていた観客もいた」と当時の状況を語った。

また「会場の外に展示された光海の衣装と共に写真を撮ろうと、行列ができる珍しい風景も見られた」と付け加えた。

イ・ビョンホンと質疑応答を行ったニューヨークタイムズの著名な評論家、エルビス・ミチェルは「『JSA』(監督:パク・チャヌク)の頃からイ・ビョンホンの演技を見てきた。『悪魔を見た』(監督:キム・ジウン)では恐ろしく深刻な役を演じたが、『王になった男』では一人二役を見事に演じきった。イ・ビョンホンは本当に素晴らしい俳優だ」とイ・ビョンホンを高く評価した。

それだけではない。映画を見たハリウッドの映画関係者たちは「国境を越えた上出来の映画だ。イ・ビョンホンはもちろん、俳優たちの演技に終始泣いて、笑った」「韓国の伝統衣装や建築物が美しく、目が離せなかった」と心に響いた感動を伝えた。

イ・ビョンホンとの縁で試写会に出席したキム・ジウン監督は「『王になった男』はイ・ビョンホンによる、イ・ビョンホンのための、イ・ビョンホンの映画だ。チュ・チャンミン監督の繊細な演出と俳優たちの熱演、力強いストーリーは、韓国人だけでなくアメリカ人にも大きな共感を得た」と評価した。

CJエンターテインメント
試写会を終えたイ・ビョンホンは「韓国映画やK-POPなど、韓国の大衆文化がアメリカやヨーロッパに及ぼす影響力のおかげで僕がこの場所にいられるのだと思う。韓国の文化を広めることができるという誇りも感じた。ものすごく意味があると思うし、胸がいっぱいだ」と感想を述べた。

レッドカーペットプレミア試写会で熱い反響を得た「王になった男」は、ロサンゼルス及びアメリカの主な都市であるニューヨーク、シアトル、ダラス、ヒューストン、シカゴ、アトランタ、フィラデルフィア、ホノルルはもちろん、カナダのバンクーバー、トロントなどでも21日から公開される。

「王になった男」は朝鮮光海君8年、毒殺の危機にさらされた王の光海の代わりに王を演じることになった賤民(最下層の身分とされた人々)ハソンが王の代役を務めることで繰り広げられる、歴史から消えた15日間の隠された物語を描いた作品だ。「あなたを愛してます」「愛を逃す」「麻婆島(マパド)」を演出したチュ・チャンミン監督がメガホンを取り、ハン・ヒョジュ、リュ・スンリョン、キム・イングォンらが出演した。

記者 : チョ・ジヨン