「共謀者」チェ・ダニエル“マニアには朗報”

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俳優チェ・ダニエルが、映画「共謀者」(監督:キム・ホンソン)を通じてイメージチェンジを試みた。

チェ・ダニエルはこの映画で、従来のジェントルなイメージをかなぐり捨てた。もちろんスクリーンの彼は相変わらずジェントルだが、映画を全て見た後のチェ・ダニエルの姿は、俳優としての幅を一層広げた感じだ。

実はこの映画のストーリーを引っ張る力は、チェ・ダニエルから出ている。観客は彼が必死になって妻を探すシーンで感情移入して、拉致されたチェ・ダニエルの妻が臓器摘出されることに怒りを感じる。この二つの感情は、観客を最後まで映画に没頭させる原動力になる。

チェ・ダニエルが「共謀者」に出演することになったきっかけは、キム・ホンソン監督だった。チェ・ダニエルが受け取ったシナリオには、「チェ・ダニエルへ」という文句で書き出された手紙で埋め尽くされ、こんな監督の真心が一人の俳優を動かした。おかげで観客は、チェ・ダニエルという俳優の新しい一面を見ることができるようになった。

チェ・ダニエルは、「監督がシナリオの章ごとに、『チェ・ダニエルへ』というように手紙を書いて渡した。内容も印象深かった。これほど真心を込める監督を見て、少なくとも『キャスティングした俳優やキャラクターを無駄にしないな』という気がした。そんな信頼から出演を決めた」と説明した。

俳優と監督の信頼を土台に完成された映画は、観客を衝撃と恐怖に追いこむ。我々の予想よりもさらに残忍な現実が盛り込まれているからだ。

チェ・ダニエルは、「実はこの映画には、直接臓器を取り出すシーンはない。残忍なシーンは多くない方だ。しかし雰囲気もちょっと陰気で、心理的に想像させる恐怖がある」と説明した。

彼の言葉のように「共謀者」は残忍なようだが、臓器密売を扱ったR指定の映画という点で見た時、比較的残忍ではない。しかし、目の前で腹が切られて臓器が一つずつ取り出されるシーンがないとしても、「目の前にいる人が、この後あんな目に遭う」というのを予感させると、観客が感じる残忍さは倍増される。

チェ・ダニエルは、「こんなジャンルが好きで見た人々は、『共謀者』を好きになるはず」と言いながら、「マニアたちには韓国にもこんなどんでん返しを秘めたスリラーがあるということが朗報だと思う」と言った。

続けて「二時間をフィクションとして楽しんでくれたら嬉しい。実話をもとにしたが、モチーフにしただけのフィクションだ。イム・チャンジョン兄さんの変身、このごろ人気の『棚ぼたのあなた』のチョ・ユニさんのはつらつな姿よりはダークな面、オ・ダルス兄さんの全裸や、チョ・ダルファン兄さんの特別な姿など、映画の全体的な意外性に観点を置けば面白いだろう」と、映画の観覧ポイントを明らかにした。

記者 : キム・ミリ