「王になった男」イ・ビョンホン&「共謀者」イム・チャンジョン、スクリーンで“親友同士”の正面対決

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芸能界の親友であるイ・ビョンホンとイム・チャンジョンが、スクリーンで運命的な正面対決をすることになった。

イム・チャンジョンが主演した映画「共謀者」が8月29日に公開されている中、イ・ビョンホンの時代劇デビュー作「王になった男」が13日に公開される予定で、二人の演技と興行成績対決が避けられなくなった。当初、映画「王になった男」は20日に公開される予定だったが、イ・ビョンホンの海外スケジュールのため、一週間前倒しされた。それだけにイム・チャンジョンとのスクリーン競争日数が増え、運命的な対決を余儀なくされた。

二人は、兄弟のように親しい間柄として芸能界で有名だ。イム・チャンジョンが1990年代初期、故郷である京畿道(キョンギド)利川(イチョン)から上京して演技や歌を習う間、イ・ビョンホンの家で共に暮らすほど親しい関係だった。また二人は、KBSドラマ「太陽が昇る日」で共演したこともある。彼らは1990年代後半、ソン・スンホンと共に「親友三銃士」という私的な集まりを作り、より関係が深まったことは当時芸能界で有名な話だ。特にソン・スンホンはイ・ビョンホンを手本として演技をした。また1997年にイ・ビョンホンやシム・ウナが主人公として出演したSBSドラマ「美しい彼女」では脇役として出演し、イ・ビョンホンと共演した。

都市男のイメージを持っているイ・ビョンホンの初となる時代劇映画の挑戦で話題となっている「王になった男」は試写会後、マスコミと映画を見た観客たちの好評が相次いでいる。「王になった男」は朝鮮時代光海8年、毒殺危機に陥った王“光海”の代わりに偽王の役をすることになった賤民(センミン:最下層の階級の身分)のハソンが、王の代役になることから繰り広げられる話で、歴史から消えた15日間の隠された物語を描いた作品だ。イ・ビョンホンは朝鮮時代の王“光海”と賤民“ハソン”に扮して一人二役を披露し、これまで築いてきた演技力を爆発させる予定だ。特に試写会後、イ・ビョンホンの一人二役に観客からの好評が相次いでおり、公開後の興行成績にも期待が高まっている。

従来のコミカルなイメージから脱し、演技変身に成功した「共謀者」のイム・チャンジョンも、演技力の高さで批評家や観客らから好評を受けている。

8月29日に公開され、高い人気を集めている「共謀者」は、韓国と中国を行き来する旅客船で旅行者たちを対象に臓器を摘出し、組織的に売買する企業型犯罪集団の衝撃的な真実を描いた犯罪スリラーである。劇中のイム・チャンジョンは、臓器密売の現場総責任者ヨンギュ役を演じ、カリスマ性溢れる演技を披露した。コミカル俳優というイメージを持っていた彼が、既存のコミカルなイメージから抜け出し、男性美溢れる強い演技で大変身した姿は、公開前から高い注目を集めた。とりわけ、体重減量から、完璧な訛りを駆使するために1ヶ月間釜山で暮らしながら方言を習得したり、肋骨を骨折したまま、難易度の高いアクションシーンを見事にこなすなどの熱演をし、“イム・チャンジョンの再発見”という話を聞くようになった。

“演技”でいえば、達人のような実力を持っているイ・ビョンホンと完璧な演技変身を見せたイム・チャンジョンが、今年の初冬から始まる各種映画祭の受賞式で主演男優賞候補として対決することも期待されている。

記者 : イ・ジヨン