Vol.1 ― 「カクシタル」チン・セヨン“露出シーン、気が向かないけど…”

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100億ウォンが投資された大作であるKBS 2TV水木ドラマ「カクシタル」を通じて、洗練された演技を見せているチン・セヨン。ちょうど二十歳になったが、難易度の高いアクションや露出シーンまでやり遂げ、成人女優としての洗礼を受けた。

「カクシタル」でのチン・セヨンの露出は、インターネット上でのリアルタイムの人気検索ワードで上位に浮上した。清潔感溢れる入浴シーンと艶やかな背中は、テレビドラマでもよく登場する程度の露出だったが、二十歳の彼女にとっては違った。今回チン・セヨンはインタビューを通じて、露出と自分の演技について、また手本とする女優などについて率直に語った。


露出シーン、気が向かないけど作品のためなら…

チン・セヨンの「カクシタル」へのキャスティングは、異例のことだと言える。100億ウォンを費やす大作ドラマに新人とも言える女優がキャスティングされるのは、極めて稀だからだ。チン・セヨンも初回ミーティングの席に、「まさか私がキャスティングされるはずが」という思いで臨んだという。

「初めてユン・ソンシク監督とミーティングをした時は、とても気楽でした。私がキャスティングされるとは思いもしませんでしたし。後で聞いてみると、名が知られている女優さんとは30分も話し合いをしなかったとのことですが、私とは1時間以上しました。3回ぐらいお会いしてキャスティングされることになりました」

監督にキャスティングされても、プレッシャーと恐ろしさもあり、一歩退くこともできた。チャンスを掴むには、あまりにもプレッシャーが大きすぎる役だった。チン・セヨンもそんなふうに悩むこともあった。モクダンはそれほどに容易に演じられるキャラクターではなかったからだ。

「キャスティングされてから心配しました。100億ウォンの大作だし、モクダンは単純なキャラクターではないんですよ。あの時SBS『私の娘コンニム』を撮影していましたが、スケジュールが2ヶ月くらい重なるんですよ。欲も湧いたので、2ヶ月くらいなら予定をうまく調整すればなんとかなると考えるようにしました。『私の娘コンニム』で5~6ヶ月くらい過ごしていた状態なので、また別のキャラクターになりきるのが一番大変でした」

チン・セヨンが「カクシタル」に出演して、話題となったことは多い。優れたアクションもそうだが、二十歳の年齢で露出シーンに挑戦したことが一番話題になった。これに対してチン・セヨンは、「モクダンは命をかけて隠れていた」と言った。

「実は、マネージャーが監督について回りながら、露出をもう少し控え目にしてはダメかと聞きました。しかし監督には『モクダンは命をかけて隠れているのに、服を着ているなんて話になるか』とバッサリと断られました。その言葉を聞いて思ったんですけど、確かにそうなんですよ。下手をすると死ぬかも知れないのに、肩に何かをかけるのは話にならないと思いました。ドラマの流れ上まったく自然な露出でした」

これとともにチン・セヨンは、これからの露出シーンに対する悩みも打ち明けた。やっと二十歳になった女優に、露出に対する質問を投げかけるのは難しいことだったが、チン・セヨンは率直な考えを正確に伝えた。

「もちろん露出シーンは、ためらうことなく演じることはできないですね。しかし今回の『カクシタル』での露出のように、劇の流れ上、露出シーンが必要不可欠な場合はできると思います。それでも『平気でできます』という嘘はつけませんけど(笑)」


「信頼できる女優になります」

もう二度目のヒロインを務めることになる。演技を始めてから、これといったブランクなしに休まず演技をしてきて、運良く二度もヒロインを演じることができた。そうであれば、義務でする演技ではなく、演技に楽しさを感じるだろう。

「演技に対する楽しさは、『私の娘コンニム』の後半から感じました。面白ければ面白いほど難しいのが演技だということを感じます。同じ悲しい感情でも、その時の状況によって表現の仕方が違ってなければならないでしょう。そんなところが本当に難しいと思います。特に『カクシタル』では、驚き、恐ろしさ、怖さをそれぞれのシーンの中にすべて違うように表現しなければならないので難しいです」

彼女が手本とする女優はハ・ジウォンだ。「手本は誰か」という質問に、一瞬のためらいもなく「いつもハ・ジウォン先輩がお手本だと答えます」と返事するチン・セヨンだった。

「誰かに、手本にする方について聞かれたら、いつもハ・ジウォン先輩だと言います。前からそうでした。ハ・ジウォン先輩は多くのジャンルでたくさんの演技を見せているじゃないですか。作品に出演する度に、違う何かを一つずつ見せてくれると思うんです。作品の中にいる人物が、まるで実在するかのように感じます。多くの作品でたくさん学びたいです」

これからチン・セヨンはどんな女優になるのか。彼女が願う女優チン・セヨンのイメージが気になった。

「人々に信頼を与えることができる女優になります。ある作品にチン・セヨンが出ると言えば『うまく演じられるか』と心配されることもなく、『絶対見る』と思ってもらえるような信頼があると嬉しいです。そのためにも本当に一生懸命努力しなければならないですね(笑)」

記者 : イ・ウンジ