SHINee オンユ、3rdミニアルバム「FLOW」を発売“トラウマがあった声が今は強みになった”

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写真=グリフィンエンターテインメント
SHINeeのオンユが、内面的にも音楽的にも成長してカムバックした。

オンユは最近、ソウル江南(カンナム)区のあるカフェでマイデイリーに会い、3rdミニアルバム「FLOW」の発売記念インタビューを行った。

今作は、1stフルアルバム「Circle」以来、約1年6ヶ月ぶりにリリースするソロアルバムだ。また、SMエンターテインメントを離れて新事務所グリフィンエンターテインメントに移籍し、初めて発売するアルバムでもある。変化と試み、挑戦をキーワードに、オンユの流れを描き出した。

何よりも彼は、全曲のプロデュースはもちろん、作詞にも参加して音楽的才能を思う存分見せた。それだけに、「すべての作業に参加したアルバム」であるとし、特別な心境を伝えた。

彼は「プロデュース作業に参加して、プロデューサーとして初めてクレジットに名を連ねるアルバムですので、たくさんのことを考えながら、僕がしてきた想像をどのようにして具体化させればいいだろうかと考えました。実は、最近一番考えていて、目標にしていたのが、良い影響を与えたい、ということです。今の僕の状況でベストを選び、僕が幸せになった時、その幸せがたくさんの方々にも良い影響を与えたら、という気持ちをアルバムを通じて表現したかったんです。そのようにして『FLOW』が誕生しました(笑)。とても緊張していますし、責任感も強くなりました」と語った。

プロデューサーとして、初めてクレジットに名を連ねたことについては「プレッシャーがすごかったんです。“プロデューサー”というタイトルがつけられた瞬間、重さと責任を感じました。たくさんの想像、考えを経て、結果(アルバム)が生まれるじゃないですか」とし、「良い反応を期待していますが、気に入ってくれる方も、そうではない方もいらっしゃるはずです。アルバムを好きになってくれる人を少しずつ増やしていくのが、プロデューサーの力量だと思います。ですが、今は正直に言って実感できないですね」と語った。

オンユはSHINeeの活動はSMで、ソロ活動は新事務所のグリフィンエンターテインメントで行う。

彼は「ある意味では独り立ちと言えますが、グループ活動は以前の事務所で一緒にやりますので、実家から独立した感じです。僕はこのような表現の方が気に入っています」とし、「そこ(SM)で色々学んだので、今、たくさんのことができるようになったと思います。これからも僕が考えたことに対して未練が残ったり、失敗したりすることもあると思うのですが、その失敗を機に、さらに良い姿を見せられるよう成長していくのが、僕のすべきことだと思います」と、ソロ活動への率直な心境を明かした。

新事務所へ移籍する際、彼が願っていたことは公演だった。そのため、ニューアルバムにも観客と一緒に楽しめる曲を収録した。そして、収録曲を通じて良い影響力を与えたいという願いを伝えた。

彼は「僕は公演をしている時に幸せを感じます。公演を観に行く時、チケットを予約する時や、朝目覚めた瞬間から公演会場に入ってどんな曲を歌うだろうかと考えるまで、すごく幸せです。僕が感じた幸せを、公演にお越しいただく観客にも一緒に感じてほしいです。そのため、簡単に歌えるナンバーも入れました。公演は一緒に作っていくものだと思いますので、共感を得たかったんです」と明かした。

タイトル曲「魅力」の作詞に参加したオンユは、「最初から不特定多数の人に『皆さんはきっと自分だけの魅力を持っています』と伝えたかったんです」と説明。「なぜなら、今はとても魅力的だと考えている僕の声が、幼い頃は『どうして僕だけ違うの』『物まねをしても、歌まねをしても、なぜこんなに違うの』と思って、トラウマになるくらいでした」と告白した。

続けて「でも、反対にそれは他の人が僕を真似することができないという意味にもなるじゃないですか。それが逆に僕にとってはチャンスだったと思います。新たな強みになりました」とし、「そのため、誰かが『魅力的です』『どんなことでもいいから魅力を探してみて』『こんな点がいいね、あんな点がいいね』と言ってくれたら、自分の魅力を見つけることができるのではないかと思いました。また、そのようにして見つけた自分の姿を愛し、その幸せが周りへ拡散して、良い影響を与えることができればと考えました」と語った。

SHINeeの活動初期にも、声へのトラウマを持っていたという。彼は「デビューする前、メンバーのジョンヒョンとボーカルレッスンを受けていました。僕とジョンヒョンを担当した先生が僕を呼んで、『あなたは絶対メインボーカルにはなれない』とおっしゃいましたが、それでくじけました。羽が折れたのです。僕は飛び上がりたかったのに。どうすればいいか悩んだけれど、『よし、持っているものはないけれど、もっとやってみるしかないな』と思って、ひたすら歌の練習に没頭しました。そのため自分を表現することができる、僕の強みになったのだと思います」と振り返った。

ニューアルバムを通じて伝えたいメッセージについては「僕が最近一番大切に考えているのが“幸せ”という単語と、“最も自分らしいことが最高だ”ということです。そのため『魅力』という歌を歌いたいと思いました」とし、「流れに合わせて自分の時間を生きてほしいという気持ちでアルバムを準備しました。本人の時間の中では本人が一番大切であり、そこで幸せになったら、誰かに良い影響を与えることができるのではないかと思いました。僕によって一人、二人でも幸せになったら、その一人、二人がまた別の一人、二人を幸せにするでしょう。ピラミッドの構造で、たくさんの人が幸せになれる何かを作りたいと思いましたし、僕の声によって癒されたという反応を聞くと嬉しいので、そのようなことをやってみたかったんです」と語った。

トラウマを乗り越えて、今は“自分らしさ”と“幸せ”を取り戻したオンユ。彼は「昔はただ我慢するのがいいと思っていたとしたら、今は表現方法を知っていることが健康的だと思うようになりました。昔は涙を流したことがなかったのですが、今は少し悲しくても泣いてしまいます。ホルモンの影響か分からないけれど、まあ、変わったのではないでしょうか。そして時間の流れに合わせて生きるのが、一番適切だと思います。僕が幸せだから、その幸せをたくさんの方々にも感じてほしいです。もちろん『100%これをすると幸せになります』というのはないけれど、素朴だとしても幸せを感じることがあるなら、それが幸せではないでしょうか」と自身の考えを語った。

最後にオンユは「以前よりも親しみが感じられるという言葉が聞きたいです」と願いを伝え、「それだけ皆さんとも、ファンの方々とも親しくなるために努力しようと思っています。コミュニケーションをよくとろうとしています。ポップアップストアもオープンしますし、一つひとつ僕が全てアイデアを出したので、楽しみにしていただきたいです」と呼びかけた。

記者 : パク・ソヨン