Dalmatian「自身を省みる時間で、より成長できた」
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2ndミニアルバム「State of Emergency」を発表したDalmatian
「State of Emergency」(緊急事態の意)というアルバムタイトル。1年3ヶ月のブランクを経て、5人組で戻ってきたグループDalmatian(ダルメシアン)の状況と重なるタイトルだ。彼らも文字通り“緊急事態”を迎えていた。自然にできると思っていたアルバム発売は目処が立たず、結局「僕たちがやってみよう」と乗り出してみたが、現実は冷たいものだった。同じ時期にデビューした人たちが活発に活動しているのを見ながら焦りも感じ、海外への進出も3~4回キャンセルとなり虚無感に苛まれたこともあった。しかし、自身を省みる時間がDalmatianをより成長させることとなった。仕事への情熱やプライドも持たせてくれた。忍耐の時間を終え、紆余曲折の末、2枚目のミニアルバムを出したDalmatian(INATI(イナティ)、JISU(ジス)、YOUNG WON(ヨンウォン)、DANIEL(ダニエル)、SIMON(サイモン)に会った。
新メンバーSIMONが合流「疲れていた時期、かえって良くなった」
Dalmatianの宿舎は京畿道(キョンギド)幸州(ヘンジュ)山城付近だ。事務所も練習室も宿舎もすべて近くにある。ピザやチキンの配達もできず、近くにコンビニはおろかスーパーマーケットもない。遅くまで練習をして自由時間には宿舎でボードゲームをやって、料理を作って食べた。街の食堂の常連となり、おばさんたちから可愛がられている。退屈なはずだった時間についてDalmatianは「チームワークがより高まるきっかけになった」と述べる。新しく合流したSIMONはデビュー前からDalmatianと縁を結んでいた。彼は「一つのチームになるための時間が必要だった。新曲リリースのスケジュールがずれ込みメンバーが疲れていた時に僕が入った。助け合いながらその時期を乗り越えたので、チームワークがより高まり、僕もすぐにチームに溶けこむことができた」と述べる。DANIELは「精神的に疲れていた時、SIMONさんが入って、憂鬱になる時間がなかった」と話し、INATIは「SIMONのポジティブな性格が、チームワーク向上にものすごい効果があった」と評価した。
“落ち着いた”Dalmatian……「“犬”ではなく僕たちを連想させたい」
「The Man Opposite(その男は反対)」で可愛さを披露したのとは異なり、今回はタイトル曲「E.R」で真面目な姿を見せる。わざとらしく感情を表現するよりは、誠意を尽くしているという。彼女が去ってしまったことを緊急事態に例えた曲だ。「予告映像が公開されて“男らしくなった”という反応が嬉しかった」というDalmatianは「実際に僕たちがやりたかった音楽は真面目でソウルフルなものだった。今回の曲は感情を出しやすかった」と話す。「Dalmatian」という単語で、「101匹わんちゃん」ではなく自分たちを先に思い出してもらうようにしたかったため、ジャケット写真はもちろん、タトゥーと衣装、歌詞で“犬”または“まだら模様”を最大限排除した。「わんちゃんのようなコンセプトではなく、より成長した姿をお見せしたかった。今は先に“犬”を思い出すが、これから“ダルメシアン”と聞けば、先に僕たちを思い出して欲しい」としながら「ダルメシアンはもともと早く成長する猟犬だ。そういった意味で僕たちも正しい方向に進んでいるように思う」と説明した。
タイトル曲だけではなく、収録曲「Drive(車の中で)」「Hurt Me」「Still by Ur Side」に共通する単語は「自己抑制」である。メンバーが作詞・作曲に参加した収録曲は“爆発”する部分はあるが飽きずに聞くことができる。「落ち着いた」というDalmatianは「『やっぱり期待を裏切らなかった』と言われたい。また、応援してくださった方々に恩返ししたい」と付け加えた。
インタビュー中に何度も「事務所のありがたさを知った」というDalmatian。暗く長いトンネルを抜けて、新しい世界に出たDalmatianの活動に期待したい。
記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク、写真 : イ・ジョンミン