【CLOSE UP】SHINee ― 会った、惚れた、そして彼らを見守る
10asia |
正直言おう。「お姉さんは本当に可愛い(Replay)」という歌のタイトルを初めて聞いた時、「プフッ!」と鼻で笑わなかったお姉さんがいただろうか。すでに廃れたかのようだった年下の男の市場、それに16歳から20歳の間の5人の少年たちだなんて、ありふれていた。しかも、数年の歳月をかけてH.O.T.からBIGBANGまであまねく経験してきた貫禄のあるお姉さんたちを相手に、こんなに不器用なプロポーズが簡単に通じるはずがなかった。しかし、どんでん返しは彼らがステージに上って、「お姉さんは本当に可愛い(Replay)」を聞かせ始めた時から起こった。ミッドテンポのスタンダードなポップスをR&Bの歌唱法で難なくこなすと同時に、完成度が高く精巧な振り付けを見せてくれたSHINeeは、2008年新人賞を席巻した。そして、「お姉さんは本当に可愛くて男たちが放って置けない/揺れる彼女の心、実は分かっている」というストレートな歌詞は、結局お姉さんたちの心をしっかり掴むことに成功した。
それゆえ、小さい頃から自分がやりたいことがはっきりしていて、地道にその道を歩いてきた彼らには確固たる意志があって、大人たちの考えよりも遥かに鋭く現実を認識している。幼稚園の時から歌手が夢だったというキーは、「中学3年生の時に自分の道を選んで進むことは簡単ではありません。でも、どうせ誰でもいつかは自分の仕事を見つけるでしょ? 僕たちはそれをちょっと早めただけです」と話す。スター、または芸能人になる瞬間から人生がろくでもないことも分かっていたが、「本当にシンプルなんですけど、とてもやりたいからこの仕事をやることにしたんです。本当に好きだから」と口を揃える。それで、とても慎重な態度を取るオンユは、スティーヴィー・ワンダーやジョン・レジェンドのように好きなミュージシャンについて話す時は“その方”または“その先生”という敬称を使って笑いを誘い、最も尊敬する人としてマイケル・ジャクソンを一番に挙げるテミンは、2008年の年末の授賞式で一人でパフォーマンを披露した経験について目をキラキラと輝かせながら振り返る。口数の少ないミンホが口を開けたのも「アッシャーやジャスティン・ティンバーレイクのステージが好きだ」と打ち明ける時ぐらいだ。
システムで生まれ、自分の意志で育った子たち
「リーダーのオンユ、ブリンブリンのジョンヒョン、多才なため“オールマイティーな鍵”と呼ばれているキー、炎のカリスマが溢れるミンホ、最年少のテミン」からなるSHINeeは、H.O.T.、神話、東方神起、SUPER JUNIORに続いて登場した“SMの子供”で第3世代アイドルだ。高校に入る直前にデビューしたテミンが小学6年生の時からSMエンターテインメントでトレーニングを受けたように、メンバー全員が3年ほど練習生としての準備期間を経た。みんなが学校と家と塾を行き来する時、彼らは事務所に来て歌とダンスはもちろん、海外進出を念頭に置いて外国語も学んだ。「練習生たちはお互いにアドバイスし合いながらも競争する相手だが、競争相手というよりはいい友達」だと話すジョンヒョンの言葉通り、事務所がもう一つの学校だったわけだ。何より前の世代のアイドルたちが急ぎすぎたせいか、または先を見通せなかったせいで経験した試行錯誤を正していきながら作られたシステムは、彼らに基本とプロ意識を教え、幼くて可愛いが不器用ではないアイドルを誕生させた。それゆえ、小さい頃から自分がやりたいことがはっきりしていて、地道にその道を歩いてきた彼らには確固たる意志があって、大人たちの考えよりも遥かに鋭く現実を認識している。幼稚園の時から歌手が夢だったというキーは、「中学3年生の時に自分の道を選んで進むことは簡単ではありません。でも、どうせ誰でもいつかは自分の仕事を見つけるでしょ? 僕たちはそれをちょっと早めただけです」と話す。スター、または芸能人になる瞬間から人生がろくでもないことも分かっていたが、「本当にシンプルなんですけど、とてもやりたいからこの仕事をやることにしたんです。本当に好きだから」と口を揃える。それで、とても慎重な態度を取るオンユは、スティーヴィー・ワンダーやジョン・レジェンドのように好きなミュージシャンについて話す時は“その方”または“その先生”という敬称を使って笑いを誘い、最も尊敬する人としてマイケル・ジャクソンを一番に挙げるテミンは、2008年の年末の授賞式で一人でパフォーマンを披露した経験について目をキラキラと輝かせながら振り返る。口数の少ないミンホが口を開けたのも「アッシャーやジャスティン・ティンバーレイクのステージが好きだ」と打ち明ける時ぐらいだ。
自分が決めた道を真っ直ぐに歩いていく輝く少年たち
もちろん、今も学校からテレビ局まで急いで行って、制服姿でリハーサルをしなければならないほど忙しいアイドルながら、お互いの制服にアイロンをかけ合って遂行評価(学生の学習課題、学習過程及び結果を観察し、その結果を専門的に判断すること)を手伝う“子供たち”でもあるSHINeeはまだ若い。賞を受賞すると嬉しいことなのになぜかよく分からないが、ただ凄く涙が出たり、家族と離れて生活しているため、親に一日に一回挨拶の電話をしたいが思い通りにいかなくて悩む時もある。しかし、好きなことを仕事にするのが決して簡単ではない世の中で、すでに10代前半にして自分の手で人生を決めた子供たちは、後を振り向いたり先を恐れたりはしない。ひたすら今という時間と向き合って訪れたチャンスを愛して楽しむ少年たち。SHINeeは今一番輝いている。記者 : チェ・ジウン、翻訳:ハン・アルム、編集:イ・ジヘ