「劇場版ブルーバースデー」パク・ダンヒ監督が見たRed Velvet イェリ&PENTAGON ホンソクの情熱“アイドルの偏見を破った俳優”
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韓国を代表する大人気K-POPアイドル、Red VelvetのイェリとPENTAGONのホンソクが夢の共演を果たした「劇場版ブルーバースデー」が、いよいよ2022年5月27日(金)より全国にて劇場公開される。
本作は、世界中で熱狂的なファンを生んだ「愛の不時着」のチーフプロデューサー、ユン・ヒョンギが指揮をとり、「A-TEEN」「恋愛プレイリスト」などのWebドラマを送り出し、大ヒット作を連発する制作会社PLAYLISTが手掛けた新感覚ファンタジーロマンススリラー。2021年に全16話のWebドラマとして韓国、日本でも配信されるやいなや、ティーンを中心に大好評を博した本作が、ドラマの未公開シーンを加えて再編集した「劇場版ブルーバースデー」として誕生した。
今回、本作の劇場公開を記念して、パク・ダンヒ監督にインタビューを実施! 撮影でこだわった点や主演2人のエピソードまで、たっぷりと語ってくれた。
――「ブルーバースデー」がWebドラマから今回、劇場版として日本で上映されます。Webドラマが劇場版として編集されるのは異例ではないでしょうか?上映が決まった経緯は?
パク・ダンヒ監督:「ブルーバースデー」が劇場で公開されるのは監督である私にとっては嬉しいことでした。 おそらく多くの方々が「ブルーバースデー」という作品に良い評価をくださり、たくさんの愛を受けることができたので劇場版が出来上がるきっかけになったと思います。今回の機会にもう一度海外のファンの方々に感謝しているとお伝えしたいです。「ブルーバースデー」を通じて劇場で観客と会えるということは私にとっても大きな幸運です。
――劇場版に向けての準備はどのようにされましたか?
パク・ダンヒ監督:「劇場版ブルーバースデー」はWebドラマの作業が終わるやいなや、すぐに作業に入ったので、俳優の方々と1年中一緒に作業することになった特別な経験でした。そのため、俳優の方々が他の作品よりもより家族のように感じられます。劇場版の録音のために俳優たちと再び会った時は俳優たちと「終わりなきブルバ」と挨拶しながら笑った記憶があります。もう目だけ見てもお互いにどんなことを望んでいるのか分かったので、本当にスムーズに楽しく作業が進みました。
――本作、そして劇場版の見どころはどんなところだと考えていますか?
パク・ダンヒ監督:本作はWebドラマとして制作されたため、より早い展開とタイトなストーリーで各話別エンディングが構成された反面、映画は主人公のハリンとソジュンの視点のストーリーで構成されたので、観客が完全にハリンの感情と呼吸についていくことを望みました。ハリンが悲しい時は一緒に悲しくなり、嬉しい時は十分に喜び、事件を追う時は緊迫してスピーディーなスリルを感じることを願っていました。 それでハリンとソジュンの感情を表現するためのドラマに使わない広いアングルのテイクとロングテイクを使用したりしました。映画用CG、音楽、ナレーションなどドラマとは一味違った見どころがたくさんあるでしょう。
――「愛の不時着」のプロデューサー、ユン・ヒョンギさんが制作総括。そして、チーフプロデューサーのヤン・ソヨンさんとの再びタッグを組んだことも話題でした。プロデューサーの方々とは制作にあたりどんなお話をされたのでしょうか?
パク・ダンヒ監督:PLAYLISTオリジナルとしては初めて試みるファンタジーロマンススリラーという複合ジャンルのドラマだったので、本当に多くのPDが助けてくれました。 まず、「愛の不時着」のユン・ヒョンギ制作総括とは長年のノウハウと経験を土台に各ジャンル別の特徴とバランスを取るための要素について多くの話を交わしました。前作である「もう一度エンディング」を共に作業したヤン・ソヨンCPとはすでに長い時間一緒にやってきたので企画段階からストーリー面で話をたくさん交わしました。ロマンスを中心に各ジャンルのサスペンスを最後まで持っていくために、PDさんたちと昼夜を通して激しく会議した記憶があります。「ブルーバースデー」は結局、ソジュンを救うストーリーが主軸なので、メインストーリーのための様々なジャンルの面白さとサスペンスを最後まで持っていくことが最も大きなポイントでした。作品の裏で一緒に悩んでくれて信頼してくれたPDのおかげで、良い作品を作ることができました。この機会を借りて情熱あふれる「ブルーバースデー」のPDさん達にもう一度感謝します。
――過去と現在を行き来する難しい設定だったと思いますが、どのような点に気をつけましたか?
パク・ダンヒ監督:ファンタジー設定に最も力を入れました。「過去が変われば現在も変わる」、実はこの一つの文章だけで数多くの話が作られます。それぞれの人物のディテールを満たせば満たすほど作品のクオリティがさらに良くなると信じていました。そして最後に俳優たちとタイムスリップにともなう感情の変化について多くの話を交わしました。Red Velvetのキム・イェリムさんは俳優として細かい感情まで全て考える賢い俳優です。PENTAGONのホンソクさんもミステリーを持つ人物として細やかなな感情の演技をしてくれました。
――学生時代の淡い初恋を描いたシーンも印象的でした。物語を作る上で重視した点は?
パク・ダンヒ監督:「ブルーバースデー」は多様な見どころがあり、スリラーなどのジャンルとしての面白さもありますが、結局ロマンスに重点を置いています。物語を作りながら演出家として最も重要な感情はハリンとソジュンの愛でした。2人のロマンスが完璧ならば、ハリンが自分の命を差し出すほどソジュンを生かすために努力する部分がより切実に感じられると思いました。それで二人の初々しい初恋がたった一つの映像だけでも伝えられるように努力しました。
イェリム&ホンソクの印象「演技ドルの偏見を破った俳優」
――イェリムさん、ホンソクさんの印象がいかがでしたか?パク・ダンヒ監督:作品を始める時、俳優のキャスティングが作品の完成度の50%以上を占めると思うほど、重要だと思います。メインストーリーを引っ張っていく俳優を探す際、率直に言ってアイドル出身の俳優との作業を敬遠してきたのが事実です。しかし、結論から申し上げますと、私の偏見を破ったのがRed Velvetのキム・イェリムとPENTAGONのホンソクという俳優でした。それだけ初めてのミーティングからすごい情熱を見せてくれた俳優たちでした。オ・ハリンは繰り返されるタイムスリップの状況下で絶え間ないエネルギーと情熱で事件を暴いていかなければならない役割だったので、それだけの力を持った俳優を探すのが一番でした。
イェリムさんに初めて会った瞬間、強い目つきに信頼を持ちました。初めてのミーティングから16部のすべての台本を分析し、台詞を読み込み、発声練習をしてくるほど、ものすごい情熱を見せてくれました。そのように数回のリーディングを進め、現場に出たある瞬間からは、オ・ハリンというキャラクターに対してはイェリムさんに頼るほど完璧に演じてくれました。
チジ・ソジュン役のホンソクさんの場合はミステリーを秘めた人物だったので、優秀な雰囲気を出せる俳優を探すことが優先でした。当時PENTAGON「Do or not」のアルバム活動中でしたが、ホンソクさんはとても可愛い漫画から飛び出したようなイケメンコンセプトで活動していた記憶があります。しかし、ホンソクさんとミーティングした瞬間、彼が持つ真剣で落ち着いた雰囲気に魅了されました。
――撮影現場でのお二人はいかがでしたか?
パク・ダンヒ監督:イェリムさん、ホンソクさんの情熱がすごかったので、演技、思考シーン、アクションシーン、特殊メイク、ワイヤーアクションまで、多様な姿を完璧に行うことができました。イェリムさんの場合、ハリンは現場でとてもたくさん走り、走っていて階段で倒れる場面、そしてCGスタジオでは半日ぶら下がって泣く演技をしなければならない場合もありました。そんな時にはいくら残忍な演出者でも俳優に申し訳ない気持ちになります。しかし、イェリムさん本人が先に「もう一度走ってみる」「できる」と話してくれる度にとてもありがたかったです。特にオープニングシーンの撮影当時、ランニングを数十回したにもかかわらず、最後の最後までもう一度、もう一度と走ってくれました。
「ブルーバースデー」をまだ見ていない方なら、この機会を通じて今まで見られなかったRed Velvetのキム・イェリムさんとPENTAGONのホンソクさんの多様な姿を見ることができると確信しています。今回のインタビューを通じて演技だけでなく、すべての部分で情熱を尽くし、気難しい演出家を最後まで信じてついてきてくれた2人の俳優に感謝の言葉を伝えたいです。
――イェリムさん、ホンソクさんの掛け合いが重要な作品だと思います。
パク・ダンヒ監督:やはりハリンとソジュンのロマンスが中心となったドラマなので、キム・イェリムさんとホンソクさんと撮影前のプリプロダクションからよく会ってリーディングをしました。忙しいのに夜明けまでリーディングを一緒にするほど、お互い情熱もすごかったし準備もたくさんしました。現場での呼吸は言わなくてもいいほど良かったし、おかげで10年来の友達であるハリンとソジュンのキャラクターをぴったりと演じきり、2人のキャラクターのケミストリーがとても良かったです。撮影が進むほど、2人の俳優の成長速度が感じられ、素晴らしい演技力と呼吸を見せてくれました。ドラマの中には重い展開が多かったので二人の俳優の多様なケミストリーをすべて盛り込むことができなくて残念でした。もし次の作品でロマンチックコメディを演出することになれば、二人とまた一緒にやりたいという気持ちになりました。
――撮影中にお二人の演技で記憶に残っているシーンはありますか?劇場版で一番の見どころ、こだわったシーンは?
パク・ダンヒ監督:最も気を遣ったシーンはオープニング映像と屋上のシーンでした。撮影現場でも俳優、すべてのスタッフの方々と一緒にたくさん悩みながら撮った記憶があります。ある人物と対峙するシーンは、CGチームや様々な分野の専門家たちが集まって作業をしました。ハリンがソジュンを救うシーンを表現するために、ミジャンセンから演技まで最も力を入れたシーンです。一日の撮影時間内に終わらせることができず、2回も屋上に上がった記憶があり、私だけでなく俳優の方々、制作スタッフの皆さんもとても大変だった撮影でした。
――韓国ドラマ・映画は日本でもとても愛されていますが、監督は日本の作品は見ますか?
パク・ダンヒ監督:実は私は日本映画がとても好きです。是枝裕和監督の大ファンです。彼のすべての映画を見てすべての本を読んだほど好きです。
――次はどんな作品を撮りたいですか?
パク・ダンヒ監督:現在は10代のアクションスリラー「弱い英雄」という作品を共同演出しています。「ブルーバースデー」は演出者として、私にとって新しい挑戦であり色々と意味のある作品でした。おそらく次の作品も「ブルーバースデー」のようにファンタジー、スリラー、ロマンス3つのジャンルの結合だと思います。「弱い英雄」も、次の作品も多くの期待をお願いします。
――それでは、最後に「劇場版ブルーバースデー」を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
パク・ダンヒ監督:「劇場版ブルーバースデー」が日本で公開されることになってとてもわくわくして楽しみです。厳しい状況の中でも劇場に来てくださった日本の観客の方々に心から感謝し、主人公のハリンとソジュンの美しく切ない愛を劇場で一緒に楽しんでいただきたいです。 機会があればぜひ劇場で日本の観客の皆さんにお会いできることを期待します。ありがとうございます。
■作品情報
「劇場版ブルーバースデー」
公開日:2022年5月27日(金)
上映劇場:ユナイテッド・シネマ豊洲、新宿ピカデリー他にて公開
上映劇場一覧:https://www.hmv.co.jp/news/article/220224149/
【週替わり先着入場者プレゼント 第1弾 実施概要】
配布期間:5月27日(金)~6月2日(木)
内容:写真館封筒入りフォト(全3種ランダム)
全3種・ランダム配布/先着数量限定。無くなり次第終了。
1回の鑑賞に対して、1枚プレゼント
制作総括:ユン・ヒョンギ(代表作:ドラマ「愛の不時着」)
監督:パク・ダンヒ
出演:キム・イェリム(Red Velvet イェリ)、ホンソク(PENTAGON)ほか
上映時間:137分
共同製作:プレイリスト&CGV ICECON
配給:ローソンエンタテインメント/STORY WORKS
<あらすじ>
18歳の誕生日に初恋の相手・ソジュンを突然失ったハリン。彼を忘れられないままのハリンは10年後の誕生日に遺品のカメラと彼が撮った写真を見つける。しかし、彼を思い出す事が辛くなり写真を燃やしてしまう。すると写真を撮った10年前のあの日にタイムスリップしてしまった……。彼はなぜこの世を去ったのか。真相を突き止める為にハリンは残された写真を燃やし何度も過去へとタイムスリップする。果たして過去に隠された秘密を明らかにし運命を変えることができるのだろうか?
2021年に配信されたウェブドラマに未公開シーンを加え再編集した新感覚ファンタジーロマンススリラー。日本でも絶大な人気を誇るK-POPアイドルのキム・イェリム(Red Velvet イェリ)がハリン役、ホンソク(PENTAGON)がソジュン役として共演。
■関連リンク
「劇場版ブルーバースデー」公式ホームページ:http://lwp.jp/lbb/
記者 : Kstyle編集部