「梨泰院クラス」「ユミの細胞」アン・ボヒョン、来日インタビュー!“日本ファンの応援に胸がいっぱいになる”

Kstyle |

韓国ドラマ「梨泰院クラス」「マイネーム:偽りと復讐」「ユミの細胞」など、ヒット作に立て続けに出演している俳優アン・ボヒョンが、最新作「軍検事ドーベルマン」の日本上陸を記念した試写会&トークイベントのために来日。トークイベントの前日には、自身のInstagramを通じて「六本木クラス」という言葉とともに、夜の六本木の街を背景に撮った写真を公開したことも話題を集めたアン・ボヒョン。Kstyleでは、まさにその直前にインタビューを敢行!! 出演作の秘話や、日本に関すること、プライベートまでを率直に語ってくれた。

【プレゼント】アン・ボヒョン直筆サイン入りポラを2名様に!応募はTwitterをフォロー&リツイート

 

待望の来日に喜び「全てがときめいた気持ち」

――コロナ禍が明けての待望の来日ですが、今のお気持ちは?

アン・ボヒョン:まずは、久しぶりに日本に来ることができてとてもうれしいです。日本のファンの方々と空港でお目にかかりましたが、とてもありがたかったです。海外に出ること自体が久しぶりですし、今日はこのように撮影があったり、明日はトークイベントもあるので、ときめいた気持ちで今を過ごしています。

――前回、日本に来たのはいつですか?

アン・ボヒョン:約3年ぶりですかね。映画(日韓合作映画「デットエンドの思い出」)の撮影で名古屋に行ったのが最後です。

――明日には「軍検事ドーベルマン」の試写会&トークイベントを控えていますが、どんなことを準備して来ましたか?

アン・ボヒョン:準備と言うよりも……実は心配していました。座席数が500席だと聞いて。そこまで多くの席を埋めつくせるのかなって。ドラマのプロモーションのために行くのに席を埋められなかったらと心配でした。

――逆に500席では足りないという心配かと思いました。

アン・ボヒョン:実際にはとても多くの応募があったと聞いて驚きました。僕のSNSに日本の方々が応援のメッセージを寄せてくれて、それがとても力になっているのですが、そういった熱心なファンの方々の中にも落選してしまった方がいらしたそうで、とても申し訳ない気持ちになりました。今回はドラマのプロモーションなので特別な準備をしたということはないですが、もし次にファンミーティングなどで日本に来ることがあれば、たくさん準備をします!!
 

日本で行ってみたい場所「福岡とか、旅館にも泊ってみたい」

――日本について興味のあることを教えてください。

アン・ボヒョン:日本の料理がとても好きです。すし、なべ物、牛カツとか。あとは、お好み焼きも。僕が出演している「ペク・ジョンウォンの出張料理団」という番組の中で、120人分ものお好み焼きを作ったのですが、お好み焼きが簡単な料理ではないってことを実感したんですよ(笑)。まだ食べたことがない料理も食べてみたいです。

――行ってみたいところは?

アン・ボヒョン:行ったことがない場所が多くて、たくさんあります。福岡とか、旅館にも泊ってみたいです。もし自由な時間があれば、電車でもいいですが、オートバイで旅行をしてみたいです。僕が日本を好きな理由の1つが日本のオートバイを好きだからなんです。最近、2000年代生まれの古いバイクを買ったので、バイクできれいな風景を見て回ったり、現地の人がおすすめするローカルフードとかも食べてみたいです。

――日本のドラマや映画を見ることはありますか?

アン・ボヒョン:最近だとNetflixで「今際の国のアリス」を全部見ました。アニメも大好きで「君の名は。」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」など、たくさん見ました。

――日本のバラエティ番組「あしたの内村」の韓国ドラマ特集で2度VTR出演されましたが、反響はいかがでしたか?

アン・ボヒョン:VTRでの出演だったので残念でしたが、ファンの方々がとても喜んでくださって、キャプチャーした画像をSNSに送ってくださいました。番組の出演陣の皆さんが僕をとても好意的に見てくださったので、機会があれば今度は直接ご挨拶に伺いたいです。

――日本にはどんな印象をお持ちですか?

アン・ボヒョン:親切で配慮する心が深いイメージです。仕事で関わる方々もそうですが、みんな親切です。日本語がまったくわからないのに、道を聞いたら親切に教えてくださって、とてもいい印象が残っています。
 

新人時代から数々の作品に出演『太陽の末裔』はとてもいい経験

――では、ここからは作品についてお伺いします。新人時代に出演した作品で印象に残っている作品を教えてください。

アン・ボヒョン:「太陽の末裔」です。僕は出演者の中で末っ子の立場でしたが、たくさんのすばらしい先輩たちからたくさんのことを学びました。大きなスケールで多くの人に愛された作品だったので、とてもいい経験になりました。

――軍隊のドラマで海外ロケもあったので、撮影が過酷だったのでは?

アン・ボヒョン:いいえ、まったくです。とても不思議で楽しい撮影でした。ギリシャにまで行って撮影したのも不思議だったし、すばらしい先輩方と呼吸を合わせることがとても光栄で楽しかったです。

――「彼女の私生活」「梨泰院クラス」「カイロス~運命を変える1分~」「マイネーム:偽りと復讐」「ユミの細胞たち」「軍検事ドーベルマン」と、ここ数年でヒット作に連続で出演をされていますが、特に印象に残っている作品は?

アン・ボヒョン:どれも楽しくて、よい記憶が残っている作品です。よく“最愛キャラクターは?”という質問を受けますが、作品のたびに更新されて、変わっていきます。でも、やっぱり多くの人が僕を知ってくれて、それをきっかけに他の出演作を見てくださるようになったという点では「梨泰院クラス」が大きいですね。「梨泰院クラス」では悪役でしたが、次に「ユミの細胞たち」を見たら好きになってくれた方もいらっしゃるようで、注目を集めるきっかけになった作品だから愛着が深いです。

――まだアン・ボヒョンさんの作品を見ていない日本の視聴者に特に推薦したい作品は?

アン・ボヒョン:作品ごとにカラーが違うので1つを選ぶことは難しいですが、ご自信の好きなジャンルの作品を見ていただくのがいいかと思います。甘いロマンスが好きならば「ユミの細胞たち」。アクションが好きなら「マイネーム:偽りと復讐」。サスペンスやミステリーが好きならば「カイロス~運命を変える1分~」。希望にあふれたサクセスストーリーが好きなら「梨泰院クラス」といったように。

――個人的に「カイロス~運命を変える1分」が特におもしろかったです。続きが気になって一気に見ました。

アン・ボヒョン:そうでしょう。現場で僕ら出演者たちも続きがどうなるのか気になって、次の台本が出るのを毎回楽しみにしていたんですよ。
 

ターニングポイントは『梨泰院クラス』これを逃したら気絶する

――作品を選ぶ基準はありますか?

アン・ボヒョン:自分の演じるキャラクターが前の作品とは違う色を見せられるかどうかを意識しています。悪役で黒いイメージを見せたら、次は純粋な白いイメージを見せられるように。「梨泰院クラス」の次は「カイロス~運命を変える1分~」ですが、ソ・ドギュンは完全なる悪役ではなくて、愛する人を守る“あしながおじさん”のような面もあるキャラクターでした。「ユミの細胞たち」は、これまで僕が見せてきたイメージとはまったく違うものでしたし、アクションにも挑戦したくて「マイネーム:偽りと復讐」、正義感が強くて男らしい姿を見せたくて「軍検事ドーベルマン」を選択しましたが、どの作品もありがたいことに多くの人に愛されて幸せでした。

――とはいえ、違う色の役をやりたいと思っても、自分が思うようにオファーが来るわけではないですね。

アン・ボヒョン:本当にそうなんです。だからありがたいと思っています。

――ターニングポイントとなる作品は、やはり「梨泰院クラス」ですか?

アン・ボヒョン:はい。「梨泰院クラス」を外せない理由は、オーディションを5回も受けたからです。以前はオーディションを受けるときに「落ちたらダメだ」という気持ちよりは「落ちたらまた挑戦すればいい」という気持ちのほうが強かったのですが、「梨泰院クラス」の時は「これは絶対にやらないといけない。自分がやるんだ」という欲がわいて「これを逃したら気絶する」と思うくらい一生懸命に準備をしたんです。

――監督はどんなところがキャスティングの決め手になったとおっしゃっていましたか?

アン・ボヒョン:聞いてはいませんが、監督はグンウォンをとても重要な役だと考えて慎重に選んでいたようです。物語の軸はセロイとチャン会長の闘いですが、その発端になるのがグンウォンとセロイとの事件なので。僕は当時まだ名の知られていない俳優で、他にも有名な俳優たちが候補にあがっていたと聞いたので、その中から慎重に僕を選んでくださったことに感謝の気持ちがとても大きいです。

――これまで共演した俳優さんで印象に残っている人、一番息が合った俳優は?

アン・ボヒョン:ありがたいことに僕は人福(人に恵まれる運)があるようで、相手役の俳優さんだけではなく、これまで共演の方々たちみんなとよく合いました。同じシーンで悩んでお互いにフィードバックすることもあって、幸せに撮影しました。

――ご自身が周囲に配慮するタイプだから、誰でも合うのでは?

アン・ボヒョン:いや、人福ですよ。共演者の中には先輩もいて、僕より若い人もいるし、僕より若くても演技経験が豊富で経歴がある方もいますが、皆さん配慮してくださる方ばかりだったので、僕がよく合わせられたのだと思います。

――今後の作品の予定や、やってみたい役柄を教えてください。

アン・ボヒョン:まだやっていないジャンルが多いですし、挑戦したい役もありますが、まずはこのように自分で作品を選択できる機会をいただけていることに感謝しています。僕としては毎回、とにかく新しい姿をお見せしようと努力をしています。次に出演する「生まれ変わってもよろしく」という作品は有名なWebマンガが原作で「ユミの細胞たち」とはまた違う甘いロマンスをお見せできることができると思います。外見的にも「軍検事ドーベルマン」の時には身体を大きく作っていましたが、「生まれ変わってもよろしく」ではある程度、原作のイメージに近い姿を見せなくてはいけないので、8kgほど減量しました。視聴者の皆さんがどうご覧になるかわかりませんが、自分なりに努力をしています。また、今後は正統派のノアールもやってみたいですし、多くのジャンルの作品をやりたいです。
 

『青春MT』で仲間と再会「2年ぶりに会っても…」

――演技以外にも「ペク・ジョンウォンの出張料理団」に出演され、気さくな姿が大好評ですね。

アン・ボヒョン:ペク・ジョンウォン先生は僕のロールモデルといっても過言ではないくらいかっこいい方ですが、そんな方と一緒に番組をやれることがとても光栄です。あと1回で最後の撮影なのですが、僕が多くの人に食事をふるまう機会なんて普通はありえないですよね。実際に4~5人で何百人分の食事を作るのは本当に大変なんですが、食べる人たちが喜んでくれる姿を見たら大変だったことを忘れてしまうんです。

――特に印象的だったエピソードはありますか?

アン・ボヒョン:僕が持っていたキャンプ用品のガストーチが便利で、料理のたびに使って重宝していたのですが、それが韓国の有名なポータルサイトで“アン・ボヒョントーチ”という名前が付けられて売られて、ものすごく売れたそうなんです(笑)。すごく不思議でしたし、それだけ番組の影響力がものすごいのだと実感しました。

――キム・ソンユンPDが演出したドラマ「雲が描いた月明かり」「梨泰院クラス」「アンナラスマナラ」の出演俳優たちが3泊4日の合宿を行う「青春MT」にも出演されました。豪華すぎる出演者が話題になっていますが、「梨泰院クラス」の仲間との再会はいかがでしたか?

アン・ボヒョン:実は僕は1日しか撮影に参加できなかったのですが、2年ぶりに会ってもぎこちなさがなくて、すぐにまた親しくなれて、それが監督の意図したところだと思いました。またチ・チャンウクさんやパク・ボゴムさんは、同じ作品に出ないかぎりはお会いすることが難しいのに、番組を通じて挨拶を交わして親しくなるきっかけができたので、とてもうれしかったです。

――ところで、パク・ソジュンさんとはドラマでは悪縁の相手でしたが、撮影中はどんな感じだったのですか?

アン・ボヒョン:ソジュンさんはとても有名で演技がうまい大スターですが、同い年ということもあって初日からすぐに親しくなりました。演技面で悩むシーンがあるとすぐに相談に乗ってくれて、リラックスして撮影ができたのはソジュンさんのおかげです。
 

ひとり暮らしの生活「料理は好きです」

――ひとり暮らしが長いそうですが、家ではどんな感じで生活をされていますか?

アン・ボヒョン:運動選手をしていた頃から両親と離れて宿所で生活して、そこから兵役に行って、戻ってきてからもずっとひとり暮らしなので、両親には申し訳ないですが、その生活に慣れてしまっています。でも1人で頑張っている姿を見て両親も喜んでいてくれるようです。料理はまだ忙しくなかった頃は自炊していましたが、最近は家では寝てシャワーをするくらい、1日に5時間くらいしかいないのでデリバリーを利用することが多いです。

――料理はどんなものを?

アン・ボヒョン:簡単なものしか作りませんが、料理は好きです。簡単にパスタ、ラーメン。サラダを作ることもあります。

――釜山出身ですが、釜山で一番好きな場所は?

アン・ボヒョン:影島(ヨンド)です。僕が生まれた小さな島です。祖母も両親も影島出身なのですが、別の場所に引っ越しをしても、僕が影島の学校に通うことになって、両親もまた影島に引っ越して……という感じに縁がある場所です。「マイネーム:偽りと復讐」の撮影も影島で行ったので、僕にとって影島は運命的な場所だと思います。

――影島の魅力は?

アン・ボヒョン:まずは四方が海に囲まれていること(笑)。発展しきっていない、昔のままの風景が残っていることも魅力です。思い出が詰まった場所なので、今もよく訪ねていきます。

――187cmの長身はかなり高身長ですが、困ることはありますか?

アン・ボヒョン:良いことの方が多くて、困るのは車の中で着替える時くらいですかね(笑)。ロケでは車の中で着替えなくてはいけないことが多いのですが、スタイリストさんが着替えやすいようにうまく準備をしてくれているので、そんなに困ることはないです。
 

日本ファンからのメッセージに感謝「胸がいっぱいになります」

――日本のファンからファンレターやSNSでコメントをもらうことがあると思いますが、どんなことを感じますか?

アン・ボヒョン:ありがたいことに日本のファンの皆さんが韓国語を勉強されて、韓国語で書いてくださるので感動します。Bubbleというファンの方々と交流するアプリがあるのですが、そこにも日本の方々がいらして、韓国語のメッセージを読んで返信をくださるんです。

――日本のファンの方々はアン・ボヒョンさんのどんなところが好きだと言ってくれますか?

アン・ボヒョン:「『梨泰院クラス』を見てから『ユミの細胞たち』を見たけれど、同じ人だとは思えなかった」とか、そういうことを言ってくださる方が多いのですが、それがとてもうれしい言葉であり、俳優として成功したといえることだと思うんです。「梨泰院クラス」で金髪やオールバックの悪い男で登場したら、「ユミの細胞たち」では髭を生やして長髪で登場したので、ただキャラクターとして見て同じ俳優だと思わず、後からそれを知って他の作品を見てみたらファンになった。そういうふうに言ってくださることが僕にはとても力になるし、胸がいっぱいになります。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

アン・ボヒョン:日本に来てファンの皆さんに直接会ってご挨拶をする機会に恵まれて、このようにインタビュー取材を受けるなど、よい時間を過ごせてうれしいです。また早く日本に来たいです。次に来るときはもう少し時間に余裕があって日本を楽しめたらいいなと思いました。これからもよい作品で日本に来られるように頑張りますので応援よろしくお願いいたします!!

取材:安部裕子 / 撮影:前手秀紀

【関連リンク】
・アン・ボヒョン Japan official site:https://www.ahnbohyun-official.jp/
・アン・ボヒョン日本公式Twitter:https://twitter.com/ahnbohyun_jp
・アン・ボヒョン日本公式LINE:https://lin.ee/qytu1z3

記者 : Kstyle編集部