MONSTA X ジュホン「新曲『GAMBLER』は次のチャプターに移るきっかけになってくれた」

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2021年夏、MONSTA Xのカムバックの予告にはいつもよりも熱い関心が集まった。オリコンやビルボードワールドデジタルソングチャートなどのグローバル音楽市場に引き続き挑戦状を出し、着実に発表したシングルとアルバムで成果を見せているためである。そのようにして自分たちだけのテンポで一歩ずつ成長してきたMONSTA Xが、9thミニアルバム「One Of A Kind」でカムバックした。

今回のアルバムは、アルバム名のように唯一無二のMONSTA Xだけの色を入れた。デビュー後初めてタイトル曲のプロデュースに参加したジュホンは、タイトル曲「GAMBLER」の他にも制作に参加し、音楽的力量を発揮した。そんなジュホンが「@star1」と一緒にグラビア撮影を行い、「代替不可」な魅力を見せた。スタジオに入るとすぐに周りを明るくするように特別なエネルギーを誇って登場したジュホンは、トレンディなムードに伝統的な衣装をマッチさせたスタイルまですべてこなして、本人だけが見せることができる魅力を最大限に発揮した。ファッショナブルなポーズを披露し、アーティストの面を見せて、音楽の話には率直に答えたジュホン。MONSTA Xのだけの「敵対することのできない」カラーを見せようとしたという今回の活動を通じて、ジュホンがこれまで伝えたかった音楽に関する率直なメッセージを語った。

――9thミニアルバム「One Of A Kind」でカムバックし、盛況裏に活動が終わりました。

ジュホン:2週間の活動でしたが、ファンがとても短かったと、残念がっていました。今回は、お見せするものだけをしっかりと見せる、そのような活動だったと思います。また、僕が作ったタイトル曲「GAMBLER」で活動したのでより意味深かったです。これまで望んでいたものを、一つずつ叶えたように思えて意味が大きかったです。メンバーたちも、さらに熱心にステージを頑張りたいと思っていて、ありがたい活動期間になりました。

――タイトル曲とアルバムの紹介をお願いします。

ジュホン:今回のアルバムは、完成度の高いアルバムでした。MONSTA Xがやってきたジャンルの総まとめのと言えると思います。挑戦的な曲もあり、僕たちが一番よく表現できることを収めた曲もあります。またファンソング「BEBE」もあるでしょう。このような曲を一つひとつ集めて網羅した総合ギフトのようなアルバムでした。そして「GAMBLER」という曲を紹介すると、この曲は「MONSTA Xの色はこれだ」と頂点を見せる歌だと思いますね。「これは僕達の色であり、あなたたちはついてこれないよ」、このようなメッセージを込めた曲なので、MONSTA Xというグループをよく説明してくれていると思います。実は今回のアルバムを準備しながら、どういった曲で皆さんに挨拶をするか、本当にたくさん悩みました。「Love Killa」以来の曲であるだけに、大衆的な曲を持って来なければならないか、それとも僕たちの色を生かす曲が必要かどうか、分からなかったんです。僕はMONSTA Xはパフォーマンスは強いグループですが、大衆的な色の音楽を持っているグループではないと思っていたんです。だから次のアルバムのために悩んでいた時、僕たちの色を濃く、しっかりと見せるのが良いだろうと思いました。見せるのなら本当にしっかりと、僕たちを見せたかったんです。だからアルバム名も唯一無二、代替不可の意味を込めた「One Of A Kind」でした。

――「GAMBLER」を聞く方たちが注目すべき点があるとすればどんなところですか?

ジュホン:「ジュホンが作った曲だから、ジュホンが欲を出して参加したんじゃないの?」と思えるくらい、ボーカルやナレーションなど、僕が参加した部分が多いんです。でもよく聞いてみると、メンバー間の分配を均等にしたということが分かると思います。アドリブで和音が重なる部分とか、高音の部分など、メンバーを介して新たな挑戦もたくさんしました。集中される区間やメロディが抜ける部分に僕の声が大きく出てくるので、分量に対して疑問を持たれるかもしれないと思います。でも、本当に公平に分けていますので、楽しく聴いていただきたいと思います。

――デビュー後初めてタイトル曲のプロデュースを引き受けただけに、曲の評価により耳を傾けるようになりましたか?

ジュホン:当然そうですね。僕が曲を作ったからそう言うのか分かりませんが(笑)。ファンが今まで発表したタイトル曲の中で一番良いとたくさん話してくれました。そしてメンバーたちもとても気に入ってくれて、関係者の方たちも好んでくれました。この曲に人々を引き寄せるエネルギーを入れたかったのですが、それが実際に作用するんだなと思い不思議でもあったし、感謝もしました。僕は今回の曲よりもさらに良い曲を書くことができるという自信がいつもあります。心がこもっていれば、良い曲を作ることができるという考えをいつも持っているので、そのような心から自信が湧き出てくるようです。

――MONSTA Xと言えば、大衆はいつも完成度の高い音楽と華やかなパフォーマンスを期待していると思います。このような期待にプレッシャーはありますか?

ジュホン:たくさんありますね。最近では、「ミットゥッポ(信じて聞くパフォーマンス)」という修飾語で僕たちのパフォーマンスに言及する方も増えました。デビュー当初は、メンバーがステージの上を走って飛びながら、本当にたくさんのショーマンシップを見せたと思います。その時そのようにしたので、今はステージの上で何をするのがいいのかいつも悩みます。パフォーマンスというのは、華やかでなければいけないということはないと思うんです。今より節制された素敵なステージを見せることも一つのパフォーマンスではないかと思います。華やかで眩しいステージも良いですが、見る人にとってどのようにすれば、僕たちのステージがかっこよく見えるのかを悩み、お見せすることがMONSTA Xだけのパフォーマンスだと思います。

――今回のアルバムの中でタイトル曲を除いて、一番の曲を挙げるとしたら何ですか?

ジュホン:ヒョンウォンさんが作った「Secrets」です。完成度を見た時も本当に良い曲です。すべての歌詞を英語で作ろうとし、また発売に至ったということは大変な努力をしたということじゃないですか。ヒョンウォンさんのそのような努力には本当に高得点をあげたいです。

――「GAMBLER」のミュージックビデオも本当に印象的でした。オーシャンズシリーズを連想させるジャンルで、メンバーたちの熱演する姿を見ると曲がより心に届いたのですが、撮影現場で記憶に残っているエピソードはありますか?

ジュホン:僕もオーシャンズシリーズと「10人の泥棒たち」、007シリーズなど、様々なケイパームービーやアクション物をオマージュとして考えながら楽しく撮影しました。メンバーたちがノリもよく、またいたずらも多いせいか、本番前までは楽しい雰囲気でした。特にオークションのシーンは、僕が主催者となって、オークションを主導したように撮影をしましたが、ミュージックビデオの中ではセリフが聞こえないですよね。だから撮影現場では、「ここで一番かっこよくない人は誰?」とか、そのようなふざけた質問をして、メンバーがオークションの番号を持って答えるように誘導しながら、疲れている中でも愉快な撮影を続けていきました。

――アルバムをプロデュースし、多くの曲を作ってきましたよね。MONSTA Xだけの方向性によく流れていっていると感じていますか?

ジュホン:音楽的に、非常によく流れていっていると思います。「GAMBLER」を通じてMONSTA Xの音楽の色を本当によく見せられたと思っていて、新しい音楽にも挑戦することができると思います。「GAMBLER」という曲が次のチャプターに移ることができるきっかけになってくれました。次のアルバムで活動をする時「MONSTA Xがこんな曲をやるの?」という、本当に驚くような、そんな曲を持って活動することもあると思います。

――曲を書く時、メッセージを大切にするそうですね。メッセージはどのように思い浮かべるのですか?

ジュホン:普段から感じることをメモ帳によく書いておきます。いつも考えを停止しないスタイルです。インスピレーションを受けたトピックがある場合、それについて書いていき、ブレインストーミングをし、徐々に考えを広げていきます。それと共にメッセージを加えたり抜き取ったりします。以前はいつも曲を作るためにいろんな考えをたくさんしてしまい、負荷が大きくなりすぎたこともあります。だから今は、良いアイデアが浮かんでも、しばらくキープしておきます。そして、適切なタイミングでそのトピックを取り出し、曲を書きます。余裕ができました。

――これまでミックステープもたくさん発表しましたね。MONSTA Xのジュホンとミックステープを発表するジュホンの違いは大きいですか?

ジュホン:大きいと思います。MONSTA Xをサッカーに例えると、さまざまな役割を担ったプレイヤーが集まったグループですね。僕はMONSTA Xで「Kill pass」を担当していると考えています。MONSTA Xではなく、ジュホンとしてはまだやりたいと思っている音楽も多く、挑戦し、学びたいことも多いちびっ子だと思います。サッカーで例えるなら少年サッカーチームの選手のような感じです。ハハ。まだ長所がどんなものかよく分からないので、こんなパスもあんなパスもやってみながら無限に成長することができるような、そんな若い選手でしょう。

――最近「再びカムバックしても見逃してあげる名曲」が話題ですよね。もう一度活動してみたい曲はありますか?

ジュホン:とても多いですが、一つだけ挙げるなら「Trespass」です。年末の授賞式で短く披露したことはありますが、もう一度きちんとやってみたいです。もう少し成熟したバージョンで「Trespass」を見せたらどうだろうかと考えてみたんです。面白いと思います。

――MBC「全知的おせっかい視点」に出演したのも楽しく拝見しました。ショヌさん、ヒョンウォンさんと一緒に生活をしていましたが、記憶に残っているエピソードはありますか?

ジュホン:メンバーたちとワイワイ過ごしていますが、これはおそらくファンの方も分からないと思います。僕は宿所で兄さんたちを本当にたくさん驚かせます。朝起きたショヌ兄さんが台所でリンゴを洗っていると、じっと後ろに立って待っていて驚かせたり、ヒョンウォンさんが兄さんの部屋のドアの前に横になって驚かせたりもしています。兄さんたちが驚く姿を見ると、とても楽しいです。

――普段体の管理をする時、どの部分に一番気を使っていますか。

ジュホン:首から肩に続くラインに特に気を使って管理しています。僕に直接会った方に、番組で見る姿と実際に見る姿が違うという話をたくさんしてくださるんです。とてもありがたい話ですが、それでもテレビによりきれいに映りたいと思い管理しています。

――最近、小さいけれどジュホンさんに幸せを与えることがあるとすれば何ですか?

ジュホン:活動の他にもできるグラビア撮影のようなスケジュールがささやかな幸せです。それから最近は絵を見たり、アートトイを見る展示会にもたくさん通って、そういったところで得る幸せがあります。

――先日、デビュー6周年を迎えましたね。メンバーたちとどのような話をしましたか。

ジュホン:メンバーは、常に「最善を尽くそう」というのが体に染みついています。お互いに心から向き合い、お互いのためなら苦言も呈する仲なので、6周年だからといって特別な話を共有するというより、今までやってきたように一緒にやっていこうという話をたくさんしました。

――新型コロナウイルスのせいで、ファンと直接会うことが本当に難しかったと思います。コロナが終息したら一番やりたいことは何ですか?

ジュホン:当然公演ですね。すべての歌手たちの夢であると思います。MONSTA Xはコンサートマッチブ(見どころが満載)なんです。コンサートに来て僕たちにイプドク(オタク入門)された方も本当に多いんです。かっこいい公演と面白いトークまで、両方を満たすことができます。

――ジュホンさんにとって「モンべべ」とはどんな存在でしょうか?

ジュホン:モンべべは僕をさらに純粋で透明にします。僕には水滴のような存在です。僕が少しでもミスをすると心配になったりして、また水滴が集まって水になるように、モンべべが集まって僕に大きな影響を与えたりもします。そんなモンべべに少しでもミスをするところを見せたくない、痛みを与えたくないとたくさん考え、純粋な、透明な心でモンベベに向き合おうとしています。僕が体を鍛えたり身だしなみを整えることも、すべてのファンのためです。MONSTA Xはファンだけを見つめて生きています。モンベベも僕たちの心をよく分かっていると思います。

記者 : パク・スンヒョン