元Wonder Girls ユビン「メンバーたちのソロ活動を見て力をもらい、刺激にもなった」

10asia |

写真=JYPエンターテインメント

元Wonder Girlsのユビンが11年ぶりの初ソロアルバム「都市女子」を発売した。最近、各種音楽サイトで公開されたタイトル曲「淑女」でユビンは、Wonder Girlsで活動した時とはまた違った魅力を見せており、注目を浴びている。これに先立って、Wonder Girls出身の他のメンバーたちがソロ歌手として精力的に活動する間、彼女は慎重に自分自身をさらに磨きあげてきた。そして今回、これまで見せてきた強いイメージに代わって、女性らしい姿を披露することに焦点を当てたのである。「淑女」は、1970~80年代に日本で流行した都会的なポップ(別名:シティーポップ)ジャンルの曲だ。歌詞には堂々とした女性の姿を盛り込んでいる。ユビンは「今回のアルバムを皮切りに私の中に秘められた多彩な魅力をお見せするつもりです。次のアルバムが楽しみな歌手になれるように努力します」と伝えた。

――ソロアルバムを発売した感想はいかがですか?

ユビン:待ちに待ったソロアルバムです。歌手であれば誰もが自分の名前を掲げたアルバムを出したいと思いますし、やはり私もすごく嬉しいです(笑)。

――ラップではなく歌を歌うのは難しくありませんでしたか?

ユビン:どうしても、私をラッパーとしてや強いイメージで思われている方々が多いです。だからといってわざわざ「ボーカリストとして変わらなければ」と決心した訳ではありません。良い曲に出会えたため、その曲の雰囲気に合わせて今回は歌を歌うことに決めました。カッコいい姿をお見せするために一生懸命練習もしました。何と言ってもソロなので、さらに細かく気を遣いましたね。ボーカルのレッスンも受けて、先生と細かく修正をしながら完成させたのが今回のアルバムです。この曲だけは誰よりも完璧に歌うことができると思います。

――同僚歌手の中でアドバイスをしてくれた人はいますか?

ユビン:やはりアドバイスは、パク・ジニョン代表がたくさんしてくれて「いつも通りにしなさい」と励ましてくれました。同僚歌手らは「良い歌だね」と応援してくれたので力を得ました。

――シティーポップジャンルを選択した理由はありますか?

ユビン:昨年から、シティーポップジャンルの曲をよく探して聞いていました。どんなジャンルが私に似合うのか、すごく沢山悩みました。ヒップホップやR&Bジャンルも考えましたが、結局はすべてのジャンルが含まれているシティーポップを選んだんです。シティーポップは、ジャズとパンク、ディスコ、R&B、ロックなどが混ざり合っているジャンルです。多様なジャンルの音楽が好きなので選択しました。皆さんも新鮮に感じられると思います。

――コンセプトは何ですか?

ユビン:レトロ風というのがコンセプトです。1980年代を雰囲気を完璧に再解釈してみたかったんです。Wonder Girlsでもやったことがあるコンセプトなので、馴染みもありました。主に、1980年代に活動していた先輩たちの映像を探して見ながら自分なりに研究しました。その時代の衣装も沢山見ましたね。

――どんな歌手を探して見ましたか?

ユビン:キム・ワンソン、ミン・ヘギョン、イ・ジヨン、カン・エリザ先輩が活動していた頃の映像を全部見ました。そうしている内にもっと好きになりました。

――人々が期待している「ガールクラッシュ(女性が女性に対して憧れの感情を抱くこと)」ではなく「女性美」を見せることを決めた理由はありますか?

ユビン:長い間悩んだのですが、もう少し新しい姿をお見せしたかったんです。期待されている姿をお見せするのも大事ですが、初めて発売するソロアルバムなので新しいことに挑戦してみたかったんです。

――最も気を遣った部分はどこですか?

ユビン:逆に気を遣っていない部分が無いくらいです。特に音楽の完成度に焦点を当てました。作曲家ともずっと相談をしながら、このジャンルの特色を活かそうと努力しました。衣装やヘアースタイル、化粧法なども当時、流行していたスタイルを表現しました。洗練された感じよりは、派手な感じを強調しています。

――チームでなくソロ歌手として活動するので責任感も大きいのではないですか?

ユビン:メンバーとの活動ではお互いに頼ることができたのに、今回は一人で歌や踊りなど全てを完璧に見せなければならないので、責任感を感じました。完璧な姿を見せるために努力するのが、最も大変でした。

――Wonder Girlsの時と最も大きい差があるとしたらどのような点ですか?

ユビン:まずは歌を歌うことですね。色で表現するとしたら、Wonder Girlsが見せたレトロは赤色です。情熱的でアメリカンポップな感じがする一方で、洗練された美しさもありましたからね。でも今回私が表現するレトロは青に近く、清涼で都会的な感じです。目で見て、実際に聞いてみたら、その差をはっきり感じることが出来ると思います。

写真=JYPエンターテインメント
――最近、アメリカのビルボードで防弾少年団が好成績を残して話題になりましたが、ビルボードにランクインした初のK-POPグループとしてWonder Girlsも再び注目されました。(2009年に「NOBODY」で「HOT100」の76位にランクイン)これについてどう思いましたか?

ユビン:当時は私たちも本当に驚きました。私の記憶ではその話を、アメリカから韓国に戻る飛行機を降りてすぐに聞きました。本当に嬉しかったです。歌手であれば誰もが夢に描くのがビルボードですからね。今回の防弾少年団の快挙も嬉しいですし、誇らしいです。

――ソロアルバムを発売するまでに、どうして11年もかかったのでしょうか?

ユビン:慎重に準備をしていたら、長くかかってしまったようです。でも、完璧に準備ができたので良かったです。無駄な時間を過ごしたとは思いませんし、その間に経験した様々な事柄があったから今の私があるのだと思います。

――イェウン、ソンミ、キム・ヒョナなどWonder Girls出身の他のメンバーがソロ歌手で成功を収めたため、プレッシャーもあると思いますがいかがですか?

ユビン:メンバーがソロ歌手として活動しながら、カッコいい姿を見せてくれたので力を得ましたし、刺激も受けました。私も同じWonder Girlsのメンバーとして、完璧な姿をお見せしなければならないなと思っています。メンバーたちも、私を見て勇気を得て頑張ってくれたら嬉しいです。今回のアルバムを準備しながら、お互いに勇気を与えられるように頑張らなければならないなと感じましたね。メンバーたちが私よりも先に良い姿を見せてくれたので、人々が私にも関心を持って期待してくれているようです。各自別々で活動していますが、このような面ではお互いに影響を与えている部分が大きいので、ある意味で今もチームなんじゃないかなと思います。

――音源チャートの順位に対する負担はないですか?

ユビン:「意識しないように」と自分に言い聞かせているのですが、正直少しは期待をしてしまいます(笑)。成績にこだわるというより、一生懸命準備したアルバムなので沢山の人々が共感し、一緒に楽しんで貰えたら嬉しいですね。

――人々に自分のどんな魅力を見て欲しいですか?

ユビン:音楽を聞きながら、以前とは違った成熟した魅力を感じて欲しいです。今回のアルバムには、20才の時とは違う私の姿を盛り込んでいます。そういう部分を見てもらって、これからの私の姿にも期待を持っていただけたら嬉しいです。

――ユビンさんの音楽人生の第2幕が開かれるということですね。

ユビン当分の間は、今回のアルバムの活動に専念すると思います。今後もずっとソロアルバムを出すつもりですし、機会があれば演技にも挑戦したいと思います。幅広く活動するつもりです。

――11年の間活動してきて一番幸せな瞬間と大変だった瞬間はいつですか?

ユビン:幸せだったのは舞台に立った時です。初めてWonder Girlsが大賞を貰った時は、本当に胸がいっぱいになりました。大変というより、昨年は一番悩みました。「ソロアルバムの発売を控えてどんな姿をお見せしなければならないのか」「何をお見せしたら共感して喜んで貰えるのだろうか」ということを本当にたくさん悩みました。

――最後に今回の活動の計画と覚悟を教えてください。

ユビン:最近、JTBC「一食ください」やKBS 2TV「国民トークショー アンニョンハセヨ」などのバラエティ番組にも出演しましたし、ショーケースや音楽番組にも出演しました。一生懸命働くつもりです(笑)。今回が初のソロアルバムですが、頑張って活動して次のアルバムが期待される歌手として生まれ変わることができたら良いなと思います。これからも多彩な魅力をお見せ出来るよう努力します。

写真=JYPエンターテインメント

記者 : キム・ハジン、翻訳 : 安裕美