Trouble Maker、音楽界の公式を無視した19禁男女ユニットが“人々を魅了する理由”

MYDAILY |

音楽界の失敗の公式を無視した4Minuteのキム・ヒョナとBEASTのチャン・ヒョンスンの“19禁ユニット”Trouble Maker。

2年前にシンガポールで開催された「2011 Mnet Asian Music Awards」で初めて披露されたTrouble Makerのステージは、始まりから特別だった。ヴァンパイアをコンセプトにした彼らのステージは、従来のアイドルたちが披露した10代向けの趣向ではなくセクシーさを全面に押し出した、まさに19禁のステージだった。

祝賀ステージの形で一度限りが予想されていたTrouble Makerのステージは、当時の最高賞を受賞したSUPER JUNIOR以上に話題となり、キム・ヒョナとチャン・ヒョンスンのTrouble Makerは一躍、音楽界の注目を浴びるユニットになった。

今のTrouble Makerを作った、人々が関心を持つことを単刀直入に言えば“セクシーさ”である。従来のアイドルグループは、“成熟”を連想するしかないセクシーさをタブー視してきた。セクシーさをコンセプトに選択した場合、その後にはもう披露するものがないという理由からだ。

しかし、Trouble Makerは男女混成ユニットとしてデビューしてからセクシーさを掲げたコンセプトであるにも関わらず、毎回人々の関心を引き付けている。デビューシングルの「Trouble Maker」があまりにも上手く作られた曲であるうえに、衝撃的なセクシーコンセプトが調和した“One-hit Wonder”(一発屋)ではなく、「明日はない」もまた、デビュー当時と比較しても劣らない人気を博している。

Trouble Makerの人気の理由は、4MinuteやBEASTの拡張型ではないTrouble Makerだけのカラーを持っているためだ。もちろんキム・ヒョナの場合、4Minuteの中でもセクシーさを掲げたパフォーマンスを展開してきた。しかし、Trouble Makerでは、チャン・ヒョンスンという相手と出会って妙な“化学反応”を起こしている。

ユニットという点もTrouble Makerには大きな利点である。もし、キム・ヒョナとチャン・ヒョンスンが4MinuteとBEASTのメンバーではなく、Trouble Makerだけのメンバーだったとすれば、このような人気を享受することができたのか疑問だ。

最近の音楽界では男女混成グループが見られない。すでに大手企画会社では男女混成アイドルグループをデビューさせたものの、メンバー個人の過去の問題などで人気を得ることなく、静かに解散した。

音楽界で男女混成グループが当たらない理由は何だろうか。その理由は簡単だ。過去とは異なり、この頃のアイドルグループは、ファンダム(特定のファンの集まり)に代表されるファンたちの支持があってこそ成功することができるからだ。男女で構成された混成グループは、ファンダムの構成において不利になるしかなく、その結果プロデューサーたちは男女混成グループ市場を諦めて久しい。

その反面、Trouble Makerはユニットという利点により、このような“男女混性グループ”の公式を避けられた。結局、彼らはそれぞれ4Minuteのキム・ヒョナであり、BEASTのチャン・ヒョンスンだからだ。

愚直なまでに打ち出す“セクシーさ”もまた、Trouble Makerには一つの象徴となった。もちろん一部では、“いきすぎた扇情性”という論争が起きているが、彼らがどのようなコンセプトを掲げるのかに対して好奇心を持つ人々もまた存在する。

厳密に分類すると、Trouble Makerはすべての年齢層から人気を得ることは難しいチームだ。しかし、ニッチ市場(特定のニーズを持つ規模の小さい市場)を徹底的に攻略した“よくできたユニット”という点では反論の余地がない。

ある音楽事務所の関係者は、「Trouble Makerの場合、様々な事務所が思いつかなかった組み合わせを果敢に採択した。どのようなプロデューサーがこのようなコンセプトのユニットを試みることを決断できるだろうか?大衆性を果敢に排除して、1つのポイントを徹底的に攻略して成功を収めたケースだ」と高く評価した。

記者 : キム・ギョンミン、写真 : Mnet、マイデイリー DB