オム・テグ「遊んでくれる彼女」でロマンスに挑戦“自信はなかった…力をくれた視聴者に恩返ししたい”

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写真=TEAMHOPE
黒縁メガネにTシャツ姿で登場した俳優のオム・テグは、終始膝をさするなど、緊張した様子を見せた。そのような状況でも「一生懸命に撮影しました」と目を輝かせた。その姿から、ベストを尽くそうとした彼の意志を垣間見ることができた。

最近、マイデイリーはソウル江南(カンナム)区清潭洞(チョンダムドン)にあるカフェでオム・テグに会い、JTBCドラマ「遊んでくれる彼女」に関するインタビューを行った。

同作は、暗い過去を清算したヤクザのソ・ジファン(オム・テグ)と、子どもたちと遊んであげるお姉さんコ・ウナ(ソナ)のロマンスを描いた。劇中、オム・テグはコミカルで愛らしい姿で視聴者から大人気を得た。K-コンテンツ競争力調査専門機関であるグッドデータ・コーポレーションの公式プラットフォーム「FUNdex」のリサーチ結果では、テレビ-OTT(動画配信サービス)を統合した出演者話題性で1位を記録し、人気を証明した。

この日、取材陣に会った彼は「ありがたい気持ちでいっぱいです」とし、「実は撮影中も自信がなかったんです。(視聴者たちの)反応が怖くもありました。視聴率が高くはなかったのですが、見ていただいた方々の反応が良く、たくさん力をもらいました」と語った。

同作の男性主人公としてオム・テグがキャスティングされたというニュースが伝えられた時、ドラマへの関心度は急上昇した。これまで「助けて2」「ホームタウン」「楽園の夜」など、多数の作品で強烈で荒々しい姿を見せてきたため、同作への出演が新鮮に感じられたのだ。

彼は「これまでの作品がすごく暗かったので、自然と明るい作品に惹かれました。ですが、オファーはありませんでした」と明かして笑った。続いて「そのような状況で、今作の台本をもらったんです。この作品のように、その段階でいいなと感じられるケースは多くはないのですが、台本が面白かったですし、無害で可愛らしいと思いました。それで心配にはなりましたが、挑戦してみたいと思いました」と説明した。

ドラマの公開後、彼は毎回視聴者から熱い反応を得て愛された。酔っぱらった姿、恋に落ちてコ・ウナに様々な方法で愛情を表現する姿、真剣に嫉妬する姿など、これまで見たことがなかった彼の新しい姿が、各オンラインコミュニティとSNSを通じて広がり、話題を集めた。

彼は「シーン一つひとつ、毎回本気で演技をしようと思いました」とし、「完成した作品を見た時、思っていたより良かったので安心しました」と告白した。

また「普段は劇中のキャラクターのように明るくはないので、テンションをあげて演技するのが大変でした。うまくいかなくても常に努力をしました」と語った。

とりわけ大変だったシーンとしては、風を受けながらかっこよく出勤するシーンを選んだ。オム・テグは「大変でした」としながらも、「僕の目標は、ヒョンタ(現実自覚タイム、突然虚しさを感じる時)がやってきて、いくら恥ずかしいと思っても、本気で自然な演技をすることでした。『どうすれば自然にできるか』にフォーカスを合わせました」と明かした。

そして「僕はいつも作品を2回見るんです。最初は緊張して集中できません。ですので2回目にしっかり見ます。見ることがすごく勉強になりました。『こんな姿が喜ばれるなんて、予想できなかった』と思うシーンがありました」とつけ加えた。

放送終了後も、“ラブコメキング”に生まれ変わった彼の人気は熱い。彼もロマンスジャンルに、自信がついたような様子を見せた。彼は「今後はまだやったことのないロマンス、ラブコメディにたくさん挑戦したいです」とし、「次はもっと図々しく演技してみようと思っています。より成長した姿を見せたいです」と意気込んだ。また「ずっと言ってきましたが、正統派ロマンスに挑戦したいです」と語った。

ファンとのコミュニケーション窓口にも言及。インタビューで「SNSの開設やファンミーティングなどについて検討し続けています。前向きに考えています」と予告していた彼は、最近Instagramのアカウントを開設、さらにファンミーティングの開催も発表し、ファンを喜ばせた。

彼は「(視聴者たちに)恩返ししたいです。このようにたくさん愛された作品は初めてです。そのため恩返ししたいという気持ちが強いです」と感謝を伝えた。

インタビューの最後に、オム・テグの演技の歴史を共に辿ってみた。彼は「過去へ戻りたくはありません」と笑ってから、「すごく下手でした。今も足りない部分はありますが、今の自分の目には(過去の演技が)下手で恥ずかしく、見れません」と告白した。

また「振り返ってみると、順調ではありませんでした。漠然と耐えていたと思います。特別得意なこともなくて、耐えるしかなかったんです。そうしているうちに時間があっという間に経ってしまいました。僕は特別変わったこともないですし、活動も活発にしているわけではないのに、時間が怖いです」と語った。

そして「撮影中、否定的な反応も当然あるだろうと予想していました。自信がなくて、しばらくは仕事がないかもしれない、とも考えました。特に第1話が公開される頃が一番不安でした。自分の中で色々なものが渦巻いていました。それなのに反応がこんなにも良いなんて、心から感謝しています。力を与えてくれた方々に恩返しするため、何でもやってみようと思います。また素敵な作品でご挨拶します」と強調した。

記者 : イ・イェジュ