キム・ヒョンジュン「恋愛も別れも経験して、愛の歌が少し楽になった」
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写真=キーイースト
「白い布と風さえあればどこにでも行ける」と言っていた、イケメンのジフ先輩はもういない。代わりに、短く刈った髪に大胆な露出まで辞さない“男の中の男”がいる。SS501のリーダーキム・ヒョンジュンが、約2年ぶりに3rdミニアルバム「ROUND 3」で活動を再開した。アルバム名は、UFC(Ultimate Fighting Championship:米ズッファLLCが運営する総合格闘技大会)の中継を見ながら思いついたものであり、「最後の力を出すべき瞬間、『ROUND 3』と思うほど心血を注いだアルバム」という意味だ。
22日、ミニアルバムの全ての音源が公開されてから会ったキム・ヒョンジュンは、今回のアルバムに対し「もう28歳になったし、アイドルとは言えないと思った。外面的にも成熟したイメージをお見せするためかなり努力した」と話した。続けて、「インターネットの書き込みに『キム・ヒョンジュンがおじさんになった』という内容があったが、それもあり得ると思った。28歳にやりたいことを全てやっているので後悔はしない」と満足感を示した。
「『花より男子~Boys Over Flowers』のときは、男性らしくなるため努力しました。それでも美少年の感じが残っていましたが、今は男らしくなってしまいました。その時こんな風に髪を切っていたら、似合わなかったでしょう。今だから似合うと思います。その時と今の僕を比べたら、今の僕の方がいいです」
「真のK-POP、韓国人が韓国の歌を歌うこと」
2011年、相次いで2枚のミニアルバムをリリースした後、キム・ヒョンジュンは海外でコンサートを開き、活動範囲を広げた。その時間についてキム・ヒョンジュンは「ステージ上での余裕をたくさん学んだ。また、歌に対する自信もできたと思う」と評価した。それだけキム・ヒョンジュンは今回のアルバムで色々と挑戦した。彼は「ジャンルの多様性に挑戦した」とし、「韓国での活動は久しぶりで、ファンに好んでいただけるかプレッシャーもあった。でも、予告映像とMVが出た後、180度変わったという良い評価が出てよかった」と話した。また「僕は歌唱力で認められる歌手ではないが、頑張ってここまで来たということをお見せしたかった」としながら、「『とても向上した。(歌手)8年が無駄ではなかった』と言われると気分が良い」と微笑んだ。
写真=キーイースト
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特に、先行公開曲「Unbreakable」は西洋文化の象徴であるヒップホップに韓国的な要素を結合し、注目を集めている。「3年後にこのダンスをこなせるだろうか」と思うほど強烈なパフォーマンスが入った曲のため、キム・ヒョンジュンは鬼文様、丹青文様などのタトゥーを入れ「オルシグ チョルシグ うまく入っていく」(韓国の民謡)を引用したリフレインとクェンガリ(鐘)の音を入れた。MVには刀舞、サンモドルリギ(農楽の踊り)、タルチュム(仮面劇)まで登場する。キム・ヒョンジュンは「MVに出た服も良く見ると僧侶服のデザインを形どったもの」と説明した。「作業しながら『真のK-POPとは何か』と沢山考えました。韓流に多大な影響を与える可能性がある時に、一度くらいは僕の音楽に韓国の美を生かしてみようと思いました。それでクェンガリの音も入れたし、タトゥーも入れましたが、今考えてみたら真のK-POPは韓国人が韓国の歌を歌うことではないかと思います。他の小道具はただの一部に過ぎないです」
「Unbreakable」で共に作業したパク・ジェボムとのエピソードも公開した。キム・ヒョンジュンは「ラップパーツがなくて、誰と作業しようか考えていたが、ちょうどパク・ジェボムの歌『JOAH』が発売され、すぐ電話した」とし「当時、パク・ジェボムはアメリカにいたにもかかわらず、快く出演すると言ってくれ、計画に無かったMVを撮るため空港まですぐに来てくれた」と感謝の気持ちを伝えた。
だが、ここまで気を使った「Unbreakable」の代わりにタイトル曲は切ない歌詞とメロディが盛り込まれた「Your Story」となった。「『Unbreakable』が観る音楽なら、『Your Story』は聞く音楽」と紹介したキム・ヒョンジュンは、「『Your Story』を誇張して表現すれば、僕が意図しないコンセプトになると思った」とし、「1stアルバムに『Please』という曲があるが、今歌ったらもっとうまく歌えると思う。その間、恋愛も別れも経験したので、愛の歌が少しは楽になったと思う」と話した。
写真=キーイースト
デビュー10周年になったら、ファンに無料コンサートをプレゼントしたい
今回のアルバムの活動目標が「より多くのファンと出会う機会を持つこと」と言うほど、ファンはキム・ヒョンジュンにとって格別な存在だ。「ここまで来られたこともファンのお陰なので、デビュー10周年になったら無料コンサートをしたい」と話したキム・ヒョンジュンは、「こんなに沢山のファンが僕のことを好いてくださる瞬間はもう二度と来ないという考えで、いつも真心を込めて感謝の気持ちを表現し、コンサートのときも近づこうとする方だ」と話した。これだけ自身を信じてくれるファンがいるため、挑戦に出るキム・ヒョンジュンの足どりも軽い。「4~5週間活動するだろうが、その間できればアルバムの全ての収録曲をお見せしたい」と言うキム・ヒョンジュンは、「アルバム活動以外にも、もっと多様な姿をお見せしたいと思ってオファーが入ってきた(ドラマ)作品を綿密に検討している」と話した。「最近更に集中して見ている作品ができた」と言うので、近いうちにステージでも、ドラマでも彼の姿を見ることができそうだ。
「今僕がやりたいことをやってこそ、後悔せずいられると思います。これからは流行に従わず、僕にできることをやると思います。久しぶりの活動で、緊張でない緊張をしていますが、後輩とは違い、お見せできる僕だけの音楽とステージがあると思います。今僕がお見せできる最善のステージをお見せします」
記者 : イ・ミナ