パク・ジョンミンの"別人格”ROMEO、全世界に先駆け日本デビュー!ショーケースを開催

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韓国を越え、アジア全体で絶大な人気を誇るSS501。現在はメンバーそれぞれが精力的なソロ活動を行なっている。そのメンバーの中で自ら「セクシーカリスマ」を名乗り、その愛嬌たっぷりな仕草と巧みな日本語、そしてファンを心から思いやる優しい性格で愛されているパク・ジョンミンが、日本のTOPクリエーターであるJeff Miyahara(ジェフ・ミヤハラ)、タナカノリユキとタッグを組み、ニューアーティスト“ROMEO”(ロメオ)として生まれ変わった。

7月12日(木)、新宿BLAZEで報道陣向けのショーケースが開催された。パク・ジョンミンの潜在意識に眠っている別人格、もしくはパク・ジョンミンに宿る超人(知的生命体)と称されるROMEO。神秘的かつダークな雰囲気に満ちた彼のステージが幕を開けた。

9月5日に発売となる「Give Me Your Heart」。皮のロングジャケットを身にまとったROMEOが6人のダンサーを従え、力強いダンスを見せた。「光よ 空を裂き ボクを照らして」と叫ぶROMEOの姿には、悲壮感と男性美が融合し、独特の世界が広がっていた。

一方、「Tonight's the Night」ではボディラインを生かしたセクシーなダンスを披露。手足の長さを生かし、指先や視線にまで神経の行き届いたダンスに目を奪われる。

また、音楽プロデューサーであるJeff Miyahara、ビジュアルプロデューサータナカノリユキ、評論家の湯川れい子より映像メッセージが公開された。Jeff Miyaharaは、「今から1年ほど前にジョンミンに初めて会ったが、本人の持つロックな声とエネルギーを感じ、パク・ジョンミンとは違うスタイルをもっと知りたいと思った。ROMEOのサウンドはジョンミンの声が持つ切なさ、情熱をどう新しいフォーマットで表現していけるのかと追求した結果、自然に生まれたサウンド」だと話した。続けて、「この世界観は現在アジアから発信している音楽では他に類をみないものだ」と説明し、ROMEOに対して強い自信を示した。

タナカノリユキは、「ジョンミンの置かれている状況の中から、飛び出した形のクリエイティブを見せたい。パク・ジョンミンとROMEOは2人の人格が存在しており、韓国で発売したソロミニアルバム『Not Alone』の時もこういった雰囲気を彼が欲していたような気がするが、今回のプロジェクトで、もっとやっていいんだ、という興味が出たのだと思う」と話した。また、「ROMEOというのは両方存在する新しいプロジェクトである」と、他の追随を許さない、全く新しいスタイルへの挑戦であることに期待を表した。

自らを“パク・ジョンミンの祖母”と名乗る湯川れい子は、「韓国アーティストはいまいち区別がつかず、夢中になることがなかったのだが、Jeff Miyaharaが惚れ込んだアーティストとしてパク・ジョンミンに出会った。可愛くて明るくて、すごく冗談の好きな彼を見ていただけに、ROMEOという存在に戸惑った」と話す。シアトリカルなポップス・ロックを欲していたとする彼女は、アニメなどのコンテンツをジャンルの一例として挙げ、「パク・ジョンミンは日本人ではないが、綺麗な日本語を話す彼だからこそ日本語で世界を目指して欲しい。日本人じゃないことで逆に大きいことができるかもしれない。自国の言語でない日本語で彼がそこまでやれれば、ワールドマーケットがあるのでは」と、今までとは違った切り口で世界に羽ばたくROMEOの今後の姿に、大きな夢を描いた。

また、3人はROMEOの魅力について「『パク・ジョンミンが大好き』と、夢を見ていた女の子にはとっつきにくいだろうが、女性が持つアザーサイド、すなわち悪い部分や何を考えているのか分からない……という部分を掘り下げて、自分の中の別の人格を出して愛してもらえれば」と、ファンに向けてのメッセージを伝えた。特に、湯川れい子は「ROMEOが男版レディー・ガガの世界を作れるのではいかと期待している」と話し、より深い愛情と期待を寄せていることが伺えた。

さらに、現在編集中という2曲のシングル曲のミュージックビデオが一部公開された。「Give Me Your Heart」では白い衣装を身にまとい、薔薇の花びらとともに地に横たわるROMEO。水しぶきを上げながら憂いのある瞳で叫ぶ姿は、彼の内面にある悲壮感を表現していた。「Tonight's the Night」では、翻したロングジャケットに鋭い目付き、そしてインナーをめくり上げる振り付けで引き締まった脇腹をアピールするなど、目の離せない仕上がりとなっていた。

この日、スペシャルゲストが登場した。ROMEO日本デビューのお祝いに登場したのは、SS501のパク・ジョンミン。白いシャツに黒のネクタイ、黒のハットという女心をくすぐるスマートな出で立ちと爽やかな笑顔で報道陣の前に登場したジョンミンの姿に、現場の雰囲気は和んだ。

「日本で僕をマネしている人がいるという噂を聞いた」とROMEOについて語るジョンミン。「僕は怒っています!」と、ニセモノ(?)の存在に怒りを隠し切れない様子であった。「会いたいと思って来たんだけど、近くに来たらいきなり睡魔が襲ってきた。一瞬寝てしまったら今この時間になった」と、ROMEOとの接触が出来なかったことを残念がっていた。

パク・ジョンミンはこの日のステージで「ROMEOとパク・ジョンミンは別の人物だ」と、ROMEOとの関係性を強く否定し、集まった報道陣にも「しっかりと認識して。騙されないで」と周知。「ジョンミンはリアル感のあるセクシーさ、ROMEOは遠い感じのセクシーさ」があると、2人の人物の違いについて一生懸命説明し、ROMEOについて「カッコいい音楽をするアーティスティックな人物。ジョンミンと似ているけど化粧が濃いらしい」という“噂”を聞いていると話し、会場の笑いを誘った。

続けて、8月4日からKNTVで放映される、自身が主演を務めた台湾ドラマ「シュガーケーキガーデン~翻糖花園~」についての撮影秘話も公開した。「大変なところもあったけれど、楽しく撮影したので、皆さんに楽しく見てもらいたい」と伝えた。また、現在韓国で映画やドラマでの俳優業のオファーが来ており調整中であること、またアジアや日本では「パク・ジョンミン」名義でのCDリリースを予定していることを明かし、これから幅広い活躍を見せることを予告した。

最後に「パク・ジョンミンは、これから、歌手としても俳優としても頑張るので、応援をお願いしたい」と報道陣に意気込みを語ったも束の間、突然の睡魔に襲われ、「もう少し寝ようと思います。お先に失礼します!」とあくびをしながら会場を後にした。

一方、ROMEOは7月12日に1stシングルの「Give Me Your Heart」を着うたで配信開始し、9月5日にはシングルリリースする。さらに、10月31日には2ndシングルを立て続けにリリースし、12月には東京・大阪で1stツアーも予定されており、衝撃的なデビューを飾るROMEO。他の韓国アーティストとは一線を画したコンセプトとスタイルが、日本列島を沸かせること間違いなしだ。

記者 : Kstyle編集部