「卒業」ウィ・ハジュン“ロマンスの点数は70点…チョン・リョウォン姉さんとは相性が良かった”

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写真=MSTEAMエンターテインメント
ウィ・ハジュンが、ドラマ「卒業」を通じて俳優として成長した姿を見せた。

最近彼は、ソウル江南(カンナム)区のあるカフェで、tvN土日ドラマ「卒業」のインタビューを行った。

「卒業」は、学習塾のベテラン講師ソ・ヘジン(チョン・リョウォン)の前に元教え子のイ・ジュノ(ウィ・ハジュン)が新人講師として現れることから始まる秘密のミッドナイトロマンスだ。「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」「ある春の夜に」「密会」などを演出したアン・パンソク監督の新作として注目を集めた。

ウィ・ハジュンは劇中、恩師ソ・ヘジンの心を振りまわす新入講師イ・ジュノ役を引き受けた。作品を終えた状況でウィ・ハジュンは「すごく残念です。いつもときめく気持ちで週末を待っていました。終わってしまい、残念な気持ちが大きいです。『今週末は何を待ってばいいのだろうか』と考えてしまうのが一番残念です。熱心に見てくださったファンの方々がいたので、無事に終わることができました」と伝えた。

時間が経つにつれて作品が口コミで広がると予想したというウィ・ハジュンは、「見れば見るほどハマる作品です。小雨のように徐々に染まっていく作品だと思うので、見れば見るほど好きになってくれると思いました。視聴者の皆さんがその真価を知ってくれたようです」と満足した。

「イカゲーム」「バッド・アンド・クレイジー」「シスターズ」などで印象的な演技を披露したウィ・ハジュンは、「卒業」を通じて初めてロマンスの主演を引き受けた。作品を選んだ理由を尋ねると彼は、「ファンの方々もロマンスを見たいと思っていましたし、僕も機会があればやらなければならないと思っていた時に提案をいただいたんです」とし「単に愛の話だけではなく、仕事と愛が一緒に成長し、公教育と私教育に対するメッセージも与えます。作家さんが伝えようとするメッセージもはっきりしていて、さらにアン・パンソク監督が演出されました。演技的にも、僕にとって残るものがある作品になると思いました」と答えた。

ロマンスをきちんと表現できるか悩みがあったというウィ・ハジュンは、台本、撮影現場、相手俳優を信じて流れに自分を任せた。彼は「何かを作ろうとしたわけでもなく、不器用な姿がジュノとヘジンの表現方式なので、むしろそれがもっとリアルに見えたと思います。たくさん悩みましたが、最初からリョウォン姉さんとの相性も良かったですし、楽でした。予想外のアドリブも入れながらうまくできたと思います」と満足した。

ウィ・ハジュンが描いた年下男イ・ジュノのキャラクターは、既存のロマンスの中の男性主人公とは違った。彼は「どこに飛んでいくかも分からず、ジュノによって事件、事故も起こります。クムチョギ(問題児)のように好き勝手にしているようでありながらも、かわいそうにも思えます。そのような過程を通じて、より成熟した人として、男として成長する姿を見せてくれた人物でした」とし、「僕が台本で見たジュノは、もう少しはつらつとしていて軽い感じでした。僕は少しおさえて表現し、新たなロマンスの主人公が誕生しました」と説明した。

先立ってウィ・ハジュンは「卒業」を「未成熟で、いつも自ら不足しているとだけ感じていた自分から卒業し、さらに成長して成熟した自分に会わせてくれた作品」と表現した。この発言について彼は、「この作品を通じて、俳優として学んだことが多かったです。当然初主演だったのでプレッシャーもあり、無事に終えたというやりがいもありました。この作品を通じて、演技者として自信もつきました」としながらも、「ジュノという人物に染み込んでいけばいくほど、自分のだめな姿のことも考えました。本来僕もジュノのような人だったのに、『僕はそんな人ではない』と否定し、そうでないふりをして生きていました。自分自身に正直ではなかったのです」と説明した。

続いて「その部分から抜け出して自分に素直になり、僕が感じた気持ちを表現しながら、より賢明に生きていく方法を考えるようになりました。そのようなことを考えるようになっただけでも、少しは良くなかったのではないでしょうか」とつけ加えた。

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」にソン・イェジンの弟として出演したウィ・ハジュンは、約5年ぶりにアン・パンソク監督と再会した。彼は「『自分なりに頑張ってきたんだな。だからこのような機会も生まれたんだ』と自分を初めて賞賛したと思います」とし、「5年前は自分のことで余裕がなかったので、どんなスタッフがいたのかも覚えていません。今回は本当にたくさん交流して、一緒に現場を毎日感じながら監督について人間的にもたくさん知るようになった時間でした」と明かした。

5年ぶりに会ったアン・パンソク監督からアドバイスはあったかという質問には、「監督も、今回僕と長く仕事をしながら感じた部分について話してくれました。演技的な部分では、『あなたは稀な存在だ。予期せぬ部分にリアルさがある。そのような俳優は珍しい』と絶賛してくれました。『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』の時も『あなたは主演をやるべき演技をする』と言ってくださいましたが、胸がいっぱいになりました。今回現場でたくさん励ましていただき、今後の俳優としての心構えや態度に対するアドバイスもたくさんしてくださいました。すごく勉強になりました」と説明した。

江南(カンナム)のある塾で働いた友人から現実的な話を聞いて参考にしたというウィ・ハジュンは、国語講師を演じるために家に黒板を置いて板書の練習をしたという。

彼は「思ったよりドラマに板書のシーンが出てこなかったんです。本当にたくさん書いていたのですが。チョークの粉をどれだけ食べたことでしょう(笑)。諮問の講師の皆さんも『授業のように撮ってくれませんか』と頼んだりしました。真似をして、それから自分のスタイルに変えてみました。ディテールや練習が本当にたくさん必要だと思いました」と話した。

作品を終えて、黒板を壊したかったと冗談を言ったウィ・ハジュンは「それはせずに、無料で必要な方にあげました。高齢の夫婦の方でしたが、塾をやっていると言っていました。その方たちが持っていきましたが、すごく嬉しかったです」と振り返った。

ウィ・ハジュンは、イ・ジュノの姿を通じて自分の学生時代を思い出した。彼は「所安島(ソアンド)の田舎に勉強部屋がたった一つありました。中学校2年生の時、びりになりました。でもある先生に出会って成績がクラスで1位になり、人数は多くなかったけれど、全校10位にもなりました。その先生を通じて、何だか『もっと勉強したい。覚えたい』と思いました。作品を通じてその先生を思い出しました」と伝えた。

彼は自身のロマンスに70点を与えた。「最初から高すぎると成長する面白さがありません。今まではあまりなかったけれど、『卒業』は自分自身をよくやったと褒めたい作品です」と愛情を表した。

記者 : イ・ハナ