「ムービング」キム・ドフン、超能力やアクション演技に挑戦“体脂肪6%まで落とした…上半身裸シーンがなくなって残念”【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=Walt Disney Company Korea
俳優のキム・ドフンが「ムービング」でイ・ガンフン役を演じるために傾けた努力について明かした。

キム・ドフンは最近、ソウル鍾路(チョンロ)区三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで行われたDisney+オリジナルシリーズ「ムービング」と関連したインタビューで、自身が感じたイ・ガンフン役の魅力と役作りのため努力した部分について語った。

「ムービング」は、超能力を隠したまま現代を生きている子供たちと、過去の傷を隠したまま生きてきた親たちの物語を描いたヒューマンアクションシリーズだ。

初めて台本を読んだ時からイ・ガンフン役が演じたいと思ったという彼は「僕がうまくやりたいし、うまくやれるだろうと思ったキャラクターでした。父との関係が心に響きました。その姿がジーンとして、超能力もとても気に入りました。もちろん、皆とても良いキャラクターですが、特にイ・ガンフンを見ながらアイデアがたくさん思い浮かびました。なのでうまくやってみたかったです。アクションシーンでは武術監督のディレクティング通りにするのが1番でした。どうすればアクション演技のように見えないようにできるかと思って、できるだけすべてのアクションを僕がやろうと思いました」と話した。

続けて「イ・ジェマン(キム・ソンギュン)とイ・ガンフンの話が奥深く見えますが、どんな父子関係でも感じられる話だと思います。母とはもっと仲がいいかもしれないですが、父とはなんだかぎこちない時があるじゃないですか。僕も若い頃はそうだったと思います。今は友達のように感じられますが、若い頃は2人きりでいると妙にぎこちなかったりした経験があります。なのでイ・ガンフンは父親があまり好きではないようだと誤解しましたが、台本を見て演技をするにつれて、どうすればいいのか分からない人だったと思いました。僕も思春期の頃、そのようなことがあったんだと思うようになりました。何よりも父親と深い絆が生まれる瞬間に来る感動がありました。成人になってから、知らなかった父親の気持ちを知った時、感動しました。イ・ジェマンとイ・ガンフンもそうだと思います」と説明した。

イ・ガンフンの役作りのため、体脂肪が6%になるまで体重を減らしたとも明かした。彼は「上半身裸のシーンがなくなって残念でした。台本には上半身裸のシーンがあって、超能力者なので監督に『体が丈夫であってほしい』と言われました。ところが(上半身裸は)その状況に合わなかったようです。僕もその部分に同意し、撮影はしなかったですが、ここまで管理したのは初めてでした。決まった時間に食べて運動するのでコンディションも良くなり、アクション演技をする時、体がすごく軽かったです。その過程は大変でしたが、かなりプラスになったと思います。個人的には役に立つ過程でした」とし「今は体を作っていません。運動の真っ最中にYouTubeチャンネル『ジム・ジョングク』をたくさん見ました。そのチャンネルに出演して楽しかったです。普段、これが正しいのかと思ったことをたくさん学びました。その時間がとても面白くて楽しかったです」と打ち明けた。

監督と作家から別のディレクションはなかったのだろうか。キム・ドフンは「イ・ガンフンについて話してくれたのは、ヒス(コ・ユンジョン)への気持ちでした。僕は片思いなのかどうかはっきり決めたいと思いましたが、監督は可能性を残しておこうとしたと思います。それから僕もかなりそのように考えようと思いました。脚本家さんは台本は地図のようなものだと思って、気楽に演じてほしいとよく言っていました。できるだけ自然にできるように努力してくださりました」と答えた。

ヒスへの気持ちについては「僕も最初は決めようとしました。でも、脚本家さんや監督さんと話せば話すほど定義できないと思いました。異性としての好感や好奇心もあったと思いますが、何よりも親しくなりたい気持ちが大きかったと思います。ヒスも秘密を隠して生きていく人なので近づけるのではないかと期待していたと思います。色々な心が複雑にあったのが事実だと思います」とし「ヒスのために超能力を使う時は好感、異性への気持ちが先立ったのではないかと思います。0.1秒の瞬間、体がもっと前に出たようです。ヒスへの好感、恋までではないですが、思わず好きな気持ちは排除しませんでした」と伝えた。

ヒスがジャンプの練習をした後、イ・ガンフンが壁を叩くシーンについては「意図とは違って、ややもすれば誤解するかもしれないと思いました。壁を叩くシーンは、どのような考えで表現すべきか悩みましたが、分かりませんでした。撮影前日にシャワーを浴びていたところ、分かりました。キム・ボンソク(イ・ジョンハ)とヒスが訓練する姿を遠くから見て走って壁を叩くのです、怒りというよりは『僕も助けてあげられるのに』という気持ちだったと思います。壁が壊れるほど叩いたので腹が立ったのかと思いましたが、もう少し純粋に考えようと思いました」と説明した。

クラスメイトのギス(シン・ジェフィ)を殴るシーンについての個人的な考えでは「もしかしたら悪人のように見えるのではないかと思って悩みました。2人はいつも対立しており、イ・ガンフンは自身を刺激するギスの行動にストレスが溜まっていたと思いました。偶然ヒスについていくギスを見た途端、爆発したと思いました。そのシーンはヒスが好きな気持ちで爆発したというよりも、溜まってきたストレスが爆発したと思います。最初はイ・ガンフンは警告くらいにしようとしましたが、ギスが先に殴ろうとして避けようとした時、『こいつなんだ』と思ったようです」と語った。

超能力の演技をした感想も明らかにした。彼は「とても幸せでした。映画館に行って出てくる時は、映画の中のシーンを必ず真似します。映画遊びをしながら出てきます。超能力の話が大好きで真似しながら出ていきます。このようなドラマに出会って演技できる時間が与えられてとても面白くて幸せでした。不思議なことも多かったです。このようなシーンはこのように撮るんだと、初めて経験することが多かったです」とし、欲しい超能力があるかという質問には「そのような質問をたくさん受けましたが、毎回違います。最近ではアラームを体につけておく能力が欲しいです。よく寝るので起きるのが大変なので。今日もやっと起きれました」と答えた。

イ・ガンフンと実際の自身は違うとも話した。彼は「僕はイ・ガンフンとは違います。僕は学生時代はおせっかいなほうで、ドラマ『海街チャチャチャ』の主人公“ホン班長”のようなタイプでした。問題があれば解決しなければならないタイプでした。斬新な体育大会がないか悩んだりもしました。学校ですごく忙しかったです。やるべきことが多すぎました。イ・ガンフンは、任されたことだけをするタイプでしたが、僕はそうではなかったです」と付け加えた。

イ・ジョンハ、コ・ユンジョンと多くの話を交わしたというキム・ドフンは「『ムービング』は先に進めば進むほど面白い話がたくさん出てくるドラマですが、学生たちの話が多いので、僕たちが上手くやらなければなりませんでした。先輩方は素晴らしい演技を披露するはずですので、序盤がどのように作られるかによって期待を持って見てくださるため、僕たちが上手くやろうと言いました。現場では会話を本当にたくさん分かち合いました。地方での撮影が多いので、宿泊をたくさんしましたが、夕食をとりながら、または夕食の後にセリフ合わせをしたりしました。ボンソクとヒスがセリフ合わせをする時は僕はやることがないのですが、隣で聞いていました」と話した。

キャラクターの設定により、意図せず疎外感も感じたという。キム・ドフンは「(イ・ジョンハ、コ・ユンジョンとは)とても親しいのですが、2人だけで話して僕は見守る時が多かったので、時には(疎外感を)感じたりもしました。でも気分は良かったです。台本だけ見た時はイ・ガンフンが嫉妬心を感じたり、すねたりする気持ちをどのように感じればいいだろうかと思っていたのですが、自然にそのような気持ちが生まれました。メイキングにもそれが出ています。2人が楽しそうにしているのを見て、『そこまでしなきゃいけないの? 寂しいな』と言った記憶があります」と振り返った。

俳優キム・ソンギュンと親子を演じたことについてキム・ドフンは「父親と撮るシーンはそこまで多くありませんでした。面識がある方ではなかったのですが、噂で聞いていたように、とても親切でした。本当に温かい方でした。演技ではよそよそしくしなければなりませんでしたが、撮影でない時は気楽に話すことができました。それがすごくよかったです。先輩だと近づき難いこともあるかと思いますが、気楽に接してくださったのでたくさん会話をしました」と明かした。

キム・ソンギュンが言ってくれた最も美しい言葉は「最も記憶に残っているのは、最後の撮影を終えて『お疲れ様でした』と言ったのですが、先輩が『君と演じることができて光栄だったよ』と言ってくれたことです。僕が何をしたというのか……うまくやったこともないのに、どうしてそんな風に言ってくださるんだろうと思いましたが、そのように言っていただきすごくありがたかったです。その言葉だけでも後輩の立場としては大きな力になりました」と当時を思い出した。

記者 : パク・スイン