イ・スマンを排除したSMに遺憾…韓国芸能制作者協会が警告「裏切り行為を黙過しない」

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写真=TVレポート DB
SMエンターテインメント(以下SM)の経営権をめぐる対立に対して、韓国芸能制作者協会(会長:イム・ベクウン)が遺憾の意を示した。

15日、韓国芸能制作者協会は公式報道資料を通じて「SMエンターテインメントの創業者であるイ・スマン元総括プロデューサーは、世界が認めるK-POPのレジェンド的プロデューサーであり、グローバルリーダーだ」とし「不毛なアルバム市場を産業化・企業化し、昨今の韓国の大事なコンテンツ産業として発展させたことが、イ・スマン氏のパイオニア精神に支えられたのは否定できない事実だ」と明かした。

続けて「そのため、最近のSMの騒動を見守るアルバム制作者たちは、実に衝撃と憤怒を感じている」とし「SMの現在の経営陣と大手企業、そして行動主義を標榜しながら、実際には収益を狙う反社会的ファンドが野合して敵対的なM&Aを狙うやりとりに、我々は驚愕と憤怒を示す」とし、SMの共同代表を務めるイ・ソンス、タク・ヨンジュンとKakao、ALIGN PARTNERSに遺憾の意を示した。

また「イ・スマン氏が数十年間にわたって努力しながら会社を経営する過程で、仮に内部的な問題があったとしても、彼がSMの創業者であり、大株主であった事実は明らかなことだ」とし「SMの現在の経営陣は彼を排除するためにマルチプロデュース体制の構築と株主の価値を高めるという名分を掲げた後、大手企業に新株と転換社債の発行で会社を簒奪しようとする野合を試みているが、これは黙過できない裏切り行為であり、業界の生態系を破壊する非道徳的、非倫理的、非紳士的行為といえる」と、SMが発表した「SM 3.0」ビジョンを強く批判した。

さらに「SMの現在の経営陣の姿は、最低限の人間的な信頼と道理まで裏切った行為であり、韓国芸能制作者協会は黙過できない」とし「正当化されない資本で拡張を狙う大手企業と現在の経営陣の野合が続き、業界の生態界を攪乱する経営権簒奪行為が続く場合、我々は決して座視しない」と警告した。

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【韓国芸能制作者協会 公式コメント全文】

約440社のアルバム制作会社を会員として保有している社団法人韓国芸能制作者協会(会長:イム・ベクウン)は、最近起きたSMエンターテインメント(以下SM)の騒動に対して、深刻な懸念を示すと同時に、以下の通り立場を表明します。

SMは韓流・K-POPの基盤を固めてきた、名実共に韓国を代表する事務所であり、韓流の象徴的な会社です。SMの創業者であるイ・スマン元総括プロデューサーは、韓流の開拓者のような役割を果たした、世界が認めるK-POPのレジェンド的プロデューサーであり、グローバルリーダーです。我々、アルバム制作会社のプライドを守ってくれるレガシーであり、誇らしいK-POPの先駆者でした。不毛なアルバム市場を産業化・企業化し、昨今の韓国の大事なコンテンツ産業として発展させたことが、イ・スマン氏のパイオニア精神に支えられたのは否定できない事実です。

そのため、最近のSMの騒動を見守るアルバム制作者たちは、実に衝撃と憤怒を感じています。SMの現在の経営陣と大手企業、そして行動主義を標榜しながら実際には収益を狙う反社会的ファンドが野合して敵対的なM&Aを狙うやりとりに、我々は驚愕と憤怒を示します。

イ・スマン氏が数十年間にわたって努力しながら会社を経営する過程で、仮に内部的な問題があったとしても、彼がSMの創業者であり、大株主であった事実は明らかなことです。イ・スマン氏から専門経営を受任したSMの現在の経営陣は、彼を排除するためにマルチプロデュース体制の構築と株主の価値を高めるという名分を掲げた後、大手企業に新株と転換社債の発行で会社を簒奪しようとする野合を試みていますが、これは黙過できない裏切り行為であり、業界の生態系を破壊する非道徳的、非倫理的、非紳士的行為といえます。

少額株主を保護する行動主義という名分を掲げたALIGN PARTNERSの厚かましく無恥な行為は“羊の仮面を被った狼”に過ぎません。彼らは文化の特性や制作システムに対する理解は眼中にもなく、自身たちに有利な方向に話を変え続け、芸能タレントたちを単なる収益創出の道具としか見ておらず、それらを利用しようとする反文化的集団の利己主義な行動をしています。金融秩序を乱し、反社会的利権簒奪戦を繰り広げているALIGN PARTNERSは即時、その行動を止めてください。

昨今のSMとK-POPが誕生するまでには、創業者の献身とSMアーティストの多大な努力があったと思います。しかし、SMの現在の経営陣は一連の過程で大株主であり創業者でもあるイ・スマン氏や、所属アーティストたちとの相談や理解を得ないまま、一方的かつ独断でALIGN PARTNERSというファンド会社と共に、イ・スマン氏を追い出しました。業界と社会がこのような行為を容認するならば、この国の経営主と創業者たちは自身たちの経営権を守ることだけに没頭しなければならなくなるでしょう。ALIGN PARTNERSと現在の経営陣、そして大手企業が繰り広げているこの敵対的なM&Aは、反社会的、市場攪乱行為に違いありません。

また、SMの現在の経営陣の姿は、最低限の人間的な信頼と道理まで裏切った行為のため、韓国芸能制作者協会は黙過できません。創業者が追われるようにして会社をHYBEに手渡す急変事態によって、業界は混乱に陥っています。

創業者であるイ・スマン氏の名誉は一夜にして消える危機に置かれ、SM所属の職員やアーティストたちは仕事よりも、今後のことを心配しなければならない立場になりました。このような騒動を起こしたSMの現在の経営陣と経営権騙取を試みた大手企業の行為は、正当性を認められることができないでしょう。

韓国芸能制作者協会は、SMが1日も早く正常化されて平穏を取り戻すことを希望し、今後の展開を注視します。もしも正当化されない資本で拡張を狙う大手企業と現在の経営陣の野合が続き、業界の生態系を攪乱する経営権簒奪行為が続く場合、我々は決して座視しないことを警告します。

記者 : ソン・ミンジュ