SM チャン・チョルヒョク理事、HYBEの敵対的買収に反対する理由「K-POP市場独占の懸念」(動画あり)

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SMエンターテインメント(以下SM)がSM公式YouTubeチャンネルを通じて「SMがHYBEの敵対的買収に反対する理由」というタイトルの映像を発表した。

2月20日に公開された今回の映像でSMのCFOチャン・チョルヒョク理事は「SMの新たなビジョンと未来の「SM 3.0」が発表されるやいなや、筆頭株主の持分売却に続き、競争会社の敵対的M&Aの試みが議論されている。これはこれまでグローバルNo.1エンターテインメント企業への跳躍を夢見てきた600余りのSM役職員のたくさんの悩みと努力だけでなく、ファン、アーティストたちと共に追求してきたSMだけの価値と誇りまですべて無視する試み」と明らかにした。

チャン・チョルヒョク理事は、HYBEが株式14.8%を買収し、SMの最大株主となり、公開買収を通じて約40%の株式を達成すると明らかにしたことについて、「現経営陣および理事会と協議過程を経ていない明白な『敵対的M&A』試みに該当する。HYBEはSMの取締役会を掌握することで経営権を行使しようとするもの」だとし、「こうした支配構造では、全体株主の価値を最優先に考慮する意思決定が難しくなり、HYBEが主張したSMの独立的経営保障も守られにくい約束であるため『特定株主のためのSM』という誤った過去に回帰するのと変わらない」と明らかにした。

HYBEがイ・スマン元総括プロデューサーのSMブランドマーケティング、ドリームメーカー持分も一緒に買収することを明らかにした点についても「HYBEはこれがSMの支配構造改善のためだと主張している。だが、SMブランドマーケティング、ドリームメーカーは、顧客がSM以外にはほとんどないように、両社の価値はSMが作ったものであるため、持分価値はSM株主に返すべきだ」とし、「HYBEがイ・スマン元総括プロデューサーから両社持分を買い入れるのは今回のディールを通じて別途プレミアムを支給するためのものと解釈されるしかない」と主張した。

続いて「HYBEはSM買収を通じて『様々な事業で強力な戦略的相乗効果を創出する』と公示したことがあるが、この相乗効果が正確に何であり、SM株主にとってどんな意味なのか明確に説明したことがない。SMにどのような相乗効果があるのか​、そしてそれがHYBE株主立場にとって利得なのか、SM株主立場の利得なのかを明確に明らかにすべきだろう」と付け加えた。

チャン・チョルヒョク理事は「SMとHYBE両社は国内エンターテインメント業界をリードする大企業で、両社を合わせれば全体市場の売上の60%ほどを占める独占的地位を持つことになるだろう」と両社のレコード、音源収益合算すれば70%、公演収益を合計すると89%などの指標を通じて、K-POP市場の多様性を阻害することになると説明した。さらに、「こうした独占で最大の被害を受けるのは結局ファンの方々」と言及し、HYBE傘下の様々なレーベルの公演チケットの価格上昇を一例として挙げた。

チャン・チョルヒョク理事は「2022年のSM実績発表以来、過去のマルチ制作センター、マルチレーベル戦略に続く「SM 3.0」の新しいIP収益化戦略を説明し、具体的な事業成果目標を一緒に申し上げる予定だ。さらに「SM 3.0」海外戦略及び投資戦略発表とともに、最終的には全SM系列会社を含む事業成果及び株価目標をお話しします。成長事業を創出することで市場再評価を行い、これを再び株主に還元して高い企業価値を生み出す株主価値向上の好循環を形成する。公開買付申請締め切り前に、SMが描いている「SM 3.0」の全体戦略をお届けするので、聞いてから決定をお願いする」と伝えた。

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記者 : キム・ミョンミ