「愛と、利と」ムン・ガヨン、現実と愛の間で悩む【ネタバレあり】

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※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
写真=JTBC「愛と、利と」放送画面キャプチャー
与えられた現実と切ない愛の間で悩んでいたムン・ガヨンが決断をした。

韓国で26日に放送されたJTBC水木ドラマ「愛と、利と」第12話では、ハ・サンス(ユ・ヨンソク)に対する感情が取り返しのつかないほど大きくなってしまったアン・スヨン(ムン・ガヨン)が、丁寧に積み上げてきた砂の城を自分で崩してしまった。また、視聴率は首都圏4.1%で、25日に続き自己最高記録を更新した(ニールセン・コリア有料世帯基準)。

パク・ミギョン(クム・セロク)との関係にけじめをつけられなかったハ・サンスは、複雑な感情でアン・スヨンの家に向かい、ちょうど電話をしに出てきたアン・スヨンと出くわした。アン・スヨンは無言で歩くばかりのハ・サンスのそばで歩幅を合わせて彼と感情を分け、目的地を失ってしまった彼らの夜は深まっていった。

このような中、ヤン・ソクヒョン(オ・ドンミン)の愛人のニュースで会社が騒然となり、ハ・サンスとアン・スヨンの心も揺れ始めた。銀行の閉鎖的な雰囲気上、いくら私的なスキャンダルであっても、まだ整理できていない関係が残っている2人には致命的だ。しかし、すでにアン・スヨンに直進することを決心したハ・サンスは、どのような屈辱を味わうことがあってもアン・スヨンに対する感情を諦めることはできず、関係にけじめをつけるという心を固めていった。

アン・スヨンは限りなく大きくなっていく自分の感情が、ハ・サンスに障害になるんじゃないか葛藤していた。気持ちが落ち着かず、銀行を出て1人で海辺を歩いていたアン・スヨンは、疲れているようなハ・サンスの顔、自分が背負わなければならないチョン・ジョンヒョン(チョン・ガラム)との関係、ハ・サンスを諦められないというパク・ミギョンまで、自分に与えられた現実を見つめて、やっと守っていた自分の気持ちを自分の手で壊すことにした。

自分がいる海辺に来たハ・サンスを見たアン・スヨンは、砂の城を築くのが好きだった幼少時代の話をしながら「そのほうが気楽だから。いっそのこと自分の手で壊したほうが」とし、きれいに築いた城を崩そうとした。これを見たハ・サンスは「違うかもしれないじゃないですか」とし、アン・スヨンの手を止めた。巣から落ちた卵のように、割れるものには簡単に手をつけなかったハ・サンスが、アン・スヨンによって生き方が変わったのだ。

これを聞いたアン・スヨンは「変わったんですね、ハ係長」として笑いながらも、悲しそうな顔で砂の城をじっと眺めた。自分に頼まれてその場を去ったハ・サンスの後ろ姿をじっと見ていたアン・スヨンは、砂の城だけを残して海辺を去ってしまった。そんなアン・スヨンを探していたハ・サンスは彼女の家の前を訪ねるも、会うことはできなかった。

翌日ハ・サンスは、会社で会ったアン・スヨンの冷たい態度に異常を感じた。しかもアン・スヨンは、理性を失って問い詰めるチョン・ジョンヒョンの言葉も、ただ冷ややかに返すだけだった。チョン・ジョンヒョンの興奮した姿にみんなの視線がアン・スヨンに向かい、アン・スヨンはめげない顔でハ・サンスと目を合わせた。

信じ難い状況に置かれたハ・サンスの定まらない視線と、すべてを諦めたように超然としたアン・スヨンの表情が交差し、第12話が幕を閉じた。心を寄せていたすべてが壊れてしまった瞬間、アン・スヨンの心にはどのような嵐が起きているのか、アン・スヨンの話に好奇心がくすぐられる。

記者 : カン・ソジョン