※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
アダマスが入っていたはずのガラスケースには何も無くなっていた。

韓国で10日に放送されたtvN水木ドラマ「アダマス」第5話では、ヘソングループのクォン会長（イ・ギョンヨン）と、積み上げたデータを基にアダマスが保管された位置を推論していくハ・ウシン（チソン）の鋭い推理と虚を突く意外な結果で、没入感のある展開が繰り広げられた。

ハ・ウシンはクォン会長（イ・ギョンヨン）の執務室に敷かれたカーペットを通じて、アダマスが天井に保管されていると推測した。普段、視覚的な経験に価値を置く心理と帝王的な性格を考えると、アダマスを公開した日と同じカーペットを敷いたことは、その日の喜びをいつまでも感じるためだと思った。王座のような彼の机が中央に向かって配置されたことも、アダマスをしっかり鑑賞するためのものだと思った。

一方、記者のキム・ソヒ（イ・スギョン）によって特別捜査本部と向き合うことになった検事のソン・スヒョン（チソン）は、彼らから弟ハ・ウシンの予想外の近況を聞いた。旅行に行くと言っていた弟が、殺害の凶器であるアダマスを盗みにヘソン園に潜入しているという事実を初めて知ったのだ。

衛星電話で連絡がついた双子の兄弟は、22年前に継父を殺したイ・チャンウ（チョ・ソンハ）事件と関連し、それぞれ自身が知っている事実を共有した。特に、ソン・スヒョンはクォン会長を真犯人だと確信するハ・ウシンに目撃者の存在と、目撃者が見た人が違う人物であることを明かした。

これは、アダマスが殺害凶器であることが明らかになっても、クォン会長とは直接的な関係がない可能性があることを意味していた。クォン会長と目撃者が見た人物の関係を暴いているソン・スヒョンとしては、危険極まりない弟の作戦に怒るしかなかった。怒りをぶつけるソン・スヒョンと、落ち着いて状況を説明するハ・ウシンの正反対な姿が視聴者の視線を釘付けにした。

安家（諜報機関の秘密の場所）の隅ではキム・ソヒを殺そうとして捕まったチームAの要員イ課長（チョ・ドンイン）への尋問が続いていた。何をしても口を開かなかったイ課長は、心理を刺激するソン・スヒョンの戦略に反応し、モンタージュの中の人物と兄弟である可能性をうかがわせた。

さらに、ソン・スヒョンはイ課長の行動で彼が白旗を上げず抵抗を続ける理由が、ある可能性を信じているためだと思った。彼は同僚たちが助けに来るだろうと思っていた。ソン・スヒョンの予想通り、チームAはイチーム長（オ・デファン）を中心に実の弟であるイ課長を救うため出撃を準備していた。もし、ゴールデンタイム内に同僚たちが助けに来なければイ課長は「プランB」により、自ら命を絶つことになるため、時間は逆に特集捜査本部に制限されていた。

これに対し、ソン・スヒョンは、少し麻酔効果がある偽の薬物を注入し、彼が認めるよう誘導するトリックを提案した。しかし、怖がらせようとした当初の計画とは異なり、特別捜査本部は本物の薬物をソン・スヒョンに渡し、これを知らないソン・スヒョンは薬物を投入してしまった。気を失っていくイ課長と、それを何も知らず見守るソン・スヒョン、イチーム長の殺気に満ちた姿まで、これから迫ってくる危機を予感させた。

ハ・ウシンは門下生のイ・ドンリム（シン・ヒョンスン）のミスでヘソングループの嫁ウン・ヘス（ソ・ジヘ）から主導権を奪われ、父親に肝臓を寄贈しなければならないイ・ドンリムの事情を知り、これ以上遅滞する時間がないと判断した。これに対し、クォン会長とクォン執事（ファン・ジョンミン）がヘソン園を空ける日の夜を決行日に決め、急いで作戦に突入した。

アダマスが保管してあった位置は、ハ・ウシンが推論した通りだった。クォン会長の机の下に設置された保安ボタンが緊急のSOSボタンなのか、天井の装置を作動するボタンなのか、50％の確率に賭けた瞬間、幸い警報音は鳴らず、天井からアダマスを保管するガラスケースが降りてきた。

ついにアダマスを見つけたと感激したためか、ガラスケースを見るハ・ウシンの目が揺れた。それから何も入っていないケースを見て、証拠隠滅に気づいたハ・ウシンの静かな一言とアダマスを急いで処理しようとするクォン執事の隠密な任務が描かれ、第5話が幕を下ろした。

果たして、消えたアダマスはハ・ウシンの予想通り証拠隠滅のためヘソングループが先手を打ったのか、それともまた別の誰かの計画が進んでいるのか、tvN水木ドラマ「アダマス」の次の話は11日午後10時30分、第6話で公開される。