※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。
チソンのアダマス奪還作戦が、思いがけない展開で失敗した。

tvN水木ドラマ「アダマス」が、アダマスを盗めなかったハ・ウシン（チソン）からまだ終わっていない爆弾テロまで、どんでん返しの連続で視聴者の手に汗を握らせた。

まず、クォン会長（イ・ギョンヨン）の引退式で、クォン・ヒョンジョ（ソ・ヒョヌ）代表の就任式であるヘソングループ創立80周年記念式が注目を集めた。

盛大な雰囲気の中で爆竹ショーが行われると、ハ・ウシンとチェ総括（ホ・ソンテ）は、準備していた作戦に突入した。チェ総括はヘソン園のセキュリティドローンを麻痺させ、警察を誘い出した。ハ・ウシンは慌ただしい中で、隙を狙って3階のクォン会長の執務室へ向かった。あとはアダマスを盗んで、それがバレれば作戦は成功だった。しかし、準備していたパフォーマンスを始めようとした瞬間、ハ・ウシンは空の展示ケースを確認して、困惑した。

その時、80周年イベントに招待されていた検事のソン・スヒョン（チソン）が、「アダマス盗難の情報を聞きつけた」と言い、会場を騒然とさせた。皆が彼の発言に驚いたが、老練なクォン会長は余裕のある様子を見せた。こうした中、慌ただしい雰囲気を整理しようとしたクォン執事（ファン・ジョンミン）の動きにより、皆の視線がステージに向かった。

3階から慌てて帰ってきたハ・ウシンを見て笑顔を見せたクォン執事は、この日のために用意したショータイムを始めた。アダマスを手にしてステージの真ん中に立ち、22年前、大泥棒イ・チャンウ（チョ・ソンハ）事件の凶器がアダマスであり、その真犯人がクォン会長であることを皆の前で明かしたのだ。

クォン執事の暴露は衝撃的だった。彼女は一生忠誠を尽くしていたクォン会長を“殺人者”と責め立て、悪魔のような実体を明らかにすると言った。しかし、クォン会長は全く慌てずにクォン執事をアダマスの窃盗犯として通報することを指示した。

ハ・ウシンが盗もうとしたアダマスはクォン執事の手にあり、ソン・スヒョンが暴いたクォン会長の犯罪は彼女の口から伝えられた。計画通りなら、窃盗犯としてハ・ウシンが逮捕されなければならないが、その代わりにクォン執事が逮捕されることになった。

一方、特集捜査本部では、人間爆弾になって現れたキム・ソヒ（イ・スギョン）の爆弾解体作業が行われた。爆弾除去班がキム・ソヒの体からタイマーを見つけると、彼女は時限爆弾が本物で、手に持ったスイッチはフェイクだという事実に気づいた。

続けてキム・ソヒはイチーム長が自身に言った「さあ、今回も他の人は全員殺されて、お前だけが生き残るかもしれない」という言葉から、爆弾テロのターゲットが、特別捜査本部でないことに気づいた。それなら、今自身の手に握られたスイッチと繋がっている爆弾は、別のところに設置されていることになる。爆弾の位置が分からないため、何もできない状況がさらに緊張感を高めた。ヘソン園から出てキム・ソヒと連絡がついたソン・スヒョンは、偶然大型スクリーンで遊説中のファン候補（キム・ジョング）の姿を見て、嫌な予感がした。

放送の最後に警察署へ向かったハ・ウシンは、証拠物保管室でアダマスを手にしたイチーム長（オ・デファン）と向き合った。一目でハ・ウシンの存在に気づいたイチーム長は、アダマスを壁に打ち付けてハ・ウシンを脅したが、その瞬間、アダマスが偽物であることを証明するかのように粉々になってしまった。そしてクォン会長も最近、アダマスが偽物であることに気づいていた事実が明らかになり、第11話が幕を閉じた。

一連の事件について、息子のクォン・ヒョンジョではなく、嫁のウン・ヘス（ソ・ジヘブン）に意見を聞くクォン会長の姿が注目を集めた。そして彼女はハ・ウシンに、これ以上彼と協力した場合、同意を待たないと警告した。ハ・ウシンと微妙な亀裂が生じた状況でクォン会長の真意は何で、ウン・ヘスが今後どんな行動を見せるのか、関心が寄せられている。