Netflix「模範家族」がキム・ジヌ監督の演出意図と共にスペシャルポスターを公開した。

破産と離婚の危機に陥った平凡な家長のドンハが偶然、死んだ人物の金を見つけ、犯罪組織と絡み合うことで繰り広げられる犯罪スリラー「模範家族」が、強烈なジャンルの中に盛り込んだ監督の演出意図を明かした。

キム・ジヌ監督は「模範家族」を通じて、模範と家族の意味を力説するという。キム監督は「模範的という言葉は、外部からの視線で与えられる価値評価的な表現に過ぎない」とし、ドンハの家族を通じて世間で言う模範の意味を皮肉った。

「表向きは模範家族だが、模範的でない問題を抱えて生きていく」というドンハ（チョンウ）とウンジュ（ユン・ジンソ）の家族は、思春期の娘ヨヌ（シン・ウンス）と病気の息子ヒョヌ（ソク・ミンギ）のため、その殻をぎりぎり守っていくだけで、すでに関係がこじれている。

公開されたスペシャルポスターは一見平凡な家族のように見えるが、疲れた目のウンジュと子供たち、彼らと分離された家長ドンハの姿で監督の演出意図を盛り込んでいる。同時に、家族の間を横切る謎の車1台とドンハの不安げな表情までキャッチし、彼らに起こる事件への関心を高めた。

「模範家族」には愛情と血縁で結ばれたが、その意味が色あせていくドンハとウンジュの家族の他にもまた別の形の家族が登場する。ドンハを犯罪に利用しようとするグァンチョル（パク・ヒスン）は、組織を家族のように思って一生を捧げたが、本当の家族である組織員に押されるしかない現実に気づく。グァンチョルと彼の組織を追う警察ジュヒョン（パク・ジヨン）は家族同然のチーム員を失い、組織の中にチーム員を死に導いた裏切り者がいることを知り、憤りを感じる。形は違うが、それぞれの家族を守るために奮闘していた彼らは、お互いに話し合わず、危険な選択と決定を下し、結局取り返しのつかない結末に向かうことになる。

キム・ジヌ監督は犯罪スリラーという強烈なジャンルで「現実的な人生に気づかせる物語に挑戦してみたかった」と伝え、作品の本当の意味をもう一度考えさせる。

鋭い演出でジャンルの面白さだけでなく、メッセージ性まで盛り込んだ犯罪スリラー「模範家族」は8月12日にNetflixで公開される。